ー 羽生選手とはお友達なんですよね。
そうです。
ー 3rdシングル『花になれ』のタイトルトラック“花になれ”を、羽生結弦選手がエキシビジョンナンバーとして起用されましたが、その頃時から?
そうです。以前、福井でコラボさせていただいたことがあって、そこですごい仲良くなりました。「お互い初めて会った人じゃないみたい。」という話になって。自分と彼の共通点もすごく多かったんです。
ー ちなみにどういう共通点?
人見知りで最初に壁を作ってしまうとか、なかなかその壁を破るのが苦手とか(笑)。でも二人ともそれを表現として出しているんですよね。「だからスケート滑ってるんだ。だから僕は歌を歌っているんだ。」って。そういう部分が共通していて、面白いね。って話をしていて。あと趣味とかも似ていたり。
ー 鉄道?
僕は鉄道マニアなんですけど(笑)、彼はゲームとかイヤホンを集めるのが趣味だったり。僕も良い音で聴きたいのでイヤホンは集めているんですが、彼に聞いたら同じメーカーのイヤホンを使っていたりして。そんな他愛のないことから真剣な話まで結構していたので、連絡先を交換したんです。そこからはずっとやりとりをしています。でもまさか自分がオリンピック選手と出会うとは想像もしていなかったですが、頑張っている友達を改めてテレビで知ったり観れることってないなと思って。だからいつかタイミングが合ったら曲を書くという話はしていたんです。それで、彼もオリンピックという具体的な目標が出来ていたので、そこを目指している姿を書けたらいいなと思って書きました。
ー 歌詞では特にどの部分を意識して書きましたか?
「かっこ悪い自分が嫌いで かっこいい自分を演じていた」という歌詞です。そこは僕と羽生くんがすごく共通していた部分で、取り繕う…じゃないですが「かっこよくいなくちゃ」という気持ちが自分たちにはすごくあって。でもそれって本当は不要なことだと最近気づいたんです。デビュー当時は観られているという意識もあって、それ自体は良いと思うんですが、どうしてもそこでもう一人の指田郁也を作り出してしまう。でもそれでは本質は見られないし、大切なのはもっと真ん中にあるよなって思い始めて。そこにアツいものがあれば周りを取り繕うことなんて全然ない。僕も彼もちょうど同じことを思っていたので、その一節がそういう部分を一番物語っていると思います。
ー 歌詞のひとつひとつの言葉が、挑戦することや悩みにリンクする感じがしました。
自分も含め、生きていれば色々な壁にぶつかって、それこそ保証もない世の中でみんな頑張っていると思うので、ただ頑張れ頑張れって言う歌詞なんて伝わらないと思ったんです。そこには残酷さもあるし、未来や希望もある。その中間にいて書ける楽曲が自分の中での応援ソングだったので、そういうリアルな部分という意味でも “documentary”というタイトルに繋がりました。
ー この曲を聴いて、羽生選手から感想はありました?
すごい長文のメールをもらいました。毎回彼に曲を送ると、すごい長文で返ってくるんです。「お前ライターかよ!」ってツッコミたくなるくらい(笑)。
ー そうなんだ!すごいね(笑)。
今回も「すごく勇気づけられた。」というアツい想いをくれました。
ー “オレンジ” も先行配信されていますが、こちらはNHKBSプレミアムドラマ「その日の前に」主題歌として書き下ろしたもの。「死」がテーマのドラマということで、書き下ろすにあたってドラマ制作サイドから曲や歌詞に対しての要望はありましたか?
「死」とは離れた楽曲にして欲しいということだけ言われました。
ー「死」とは離れた?
暗い歌詞とか絶望とかではなく。
ー なるほど。
僕自身、台本は途中までパラパラパラッて見て閉じちゃったんです。
ー それはあえて?
はい。どういう物語かだけはきちんと頭に入れて、そこで考えられる暖かい曲を書こうと思ったんです。僕の楽曲って恋愛をテーマに書いても、なかなか暖かい曲にはならなくて(笑)。成就してない曲ならいくらでも出てくるんですが(笑)。
<一同爆笑>
成就して、しかもそこに暖かさがあるという楽曲が全然なくて(笑)。でもそういう暖かさを感じられる場面が自分の中でも沢山出てきていたので、今だったら書けるかもしれないと思って書きました。
ー ちなみに暖かさを感じられる場面っていうのは?
人を愛せるようになったということかな。僕はなかなか人をすぐに愛せるタイプではないので(笑)。
ー 人見知りだから?(笑)。
そうそう(笑)。それは恋愛に対してもそうですし、男女関係なく対人関係に対してもそうなんですが、すごい疑心暗鬼というか(笑)。
ー あはは!
それに超ネガティブ人間なので、僕。
ー そうだったんだ。
はい。だから「ネガティブな歌詞で曲を作って。」って言われたら、もの凄い数出来上がると思うんですが(笑)、なかなかポジティブなのは…。頑張ってネガポジくらい。
<一同爆笑>
それが指田郁也だと思うようにしているんですが、“オレンジ”みたいな楽曲って、人を愛せないと書けないし歌えない楽曲だと思うので、こういう楽曲を書けたことは僕自身としても良かったです。
指田郁也 5th Single-EP
『hello - EP』
2014年4月23日発売
WPCL-11783 / \1.500(税別)
初回生産のみファンミーティング応募券付
1. hello (TBS系火曜よる10時ドラマ「なるようになるさ。」主題歌)
2. スパム
3. codumentary.(応援メッセージソング)
4. オレンジ
指田郁也“しろくろ”しくよろTOUR2014」《追加公演》
6月21日(土)東京国際フォーラムホールC
OPEN 17:00 / START 18:00 全席指定 ¥6,500(税込)
チケット一般発売日:2014年3月29日(土)
(問)H.I.P. 03-3475-9999
Billboard LIVE OSAKA
4月25日(金)Billboard LIVE OSAKA
時間:1st OPEN 17:30 / START 18:30 2st OPEN 20:30 / START 21:30
Billboard LIVE TOKYO
5月11日(日)Billboard LIVE TOKYO
時間:1st OPEN 15:30 / START 16:30 2st OPEN 18:30 / START 19:30
「FM802×FM COCOLO FUNKY MARKET」
5月3日(土・祝)9:00 START/ 17:00 END(予定)
「ABC感謝祭2014 マイドほたるまち!」
5月5日(月・祝)~5月6日(火・休)10:00~17:00
会場:大阪市福島区「ほたるまち」(ABC社屋周辺)
※指田郁也出演は5月5日(月・祝)10:30~「マイドフェス」@ABCホール
「SAKAE SP-RING 2014」
6月7日(土)8日(日)
11:30open/12:00start
会場:DIAMOND HALL/APOLLO BASE/CLUB QUATTRO 他
Sapporo Sound Square vol.2
5月16日(金)18:00~
場所:駅前通地下歩行空間北3条広場
内容:トーク+ミニライブ+「hell-EP」購入者対象サイン会