戸渡陽太の楽曲を初めて聴いたのはラジオ。存在感ある歌声、 自由にうねるメロディ、弦の揺れさせ想像出来そうな力強いギターの音色に惹き込まれるまで、時間は要さなかった。「福岡在住22歳のシンガーソングライ ター。確かな演奏力、様々な音楽を雑食に取り込む貪欲さ、異彩を放つその声は、若さの魂の叫びそのものとも言えるだろう。」すぐさまチェックした戸渡のオ フィシャルサイトにはこう記されていた。昨年リリースされたミニアルバム『プリズムの起点』は、深沼元昭 （PLAGUES／Mellowhead／GHEEE）をプロデューサーに迎え、戸渡の持つ心象風景を様々なアプローチで描いている。今回はそのミニアル バム『プリズムの起点』についてや、戸渡の音楽ルーツなどをメールインタビュー！



ー 作詞作曲と、ギターはいつ頃からを始めましたか？


高校2〜3年生の時に始めました。ギターを始めたきっかけが作詞作曲をする為だったので同じ時期です。


ー 音楽の道へ進もうと思ったきっかけは何でしょうか。

曖昧なんですが、もともと音楽を聞くのが凄く好きで、自分でも作ってみたいと思って一番最初に曲を完成させた時に何となく音楽の道に進みそうな気がするなぁ、と。そんな感じで音楽に触れる日々を積み重ねてその意思は日を追うごとに段々強くなっていきました。


ー 最も影響されたミュージシャンは？

沢山いるのですが、Jeff Buckleyや尾崎豊。後はワールドミュージックが凄く好きなのですがNusrat Fateh Ali KhanやMariem Hassanなども好きです。


ー 初めてカヴァーした曲は何ですか？

コブクロの風だったと思います。


ー 現在使用しているギターを教えて下さい。

Martin-D-41です。色々な楽器屋を回って一番しっくり来たので購入。


ー 昨年11月にリリースされた『プリズムの起点』のテーマを教えて下さい。

今 回、自身初の世に出る作品になるのですがプリズムの起点の名の通り世の中という光に当てられて様々な色が生まれる水晶体のようなアルバムになってほしいと いう思いでこのタイトルにしました。そして、それぞれ色の違う5曲を収録したので皆さんが僕の事を知って頂く起点になるようなアルバムになるように、そん な様々な思いが込められてます。なので、テーマは「皆さんに対する挨拶」のようなものでしょうか。


ー プロデューサーの深沼元昭氏からアドバイスされたことで印象に残っていることを教えて下さい。

いっ ぱいありますが、特に印象に残ってるのは「伸び伸びと自由にやっていいよ。」という言葉です。その言葉の深い意味がとても印象に残っています。それと、ア ドバイスとは違うのですが作業を一緒にしていく中で深沼さんの音楽に対する姿勢というか寛容深さというか、上手く説明出来ないのですが そういう精神面が勉強になりました。それとサウンドの一つ一つに非常に細かい仕掛けがあるのですが、そのレシピを教えてもらった時に「だから聞き飽きない のか！」と衝撃を受けました。他にも沢山あるのですが長文になってしまうのでこの辺で…（笑）


ー 楽曲の聴かせどころを教えて下さい

□ セルフライナーノーツ

・「マネキン」
やはり攻撃的なサウンドで展開がドンドン変わっていくところでしょうか。きっと初めて聞く人は驚くと思います。リリックにも注目してみてほしいです。

・「SHIKISAI」
アコースティックなサウンドとデジタルなサウンドの融合が心地よい一曲になりました。そこから見える景色を楽しんで頂きたいです。

・「SOS」
トリックの効いたリリックと、その言葉達に絡まり合う細かい仕掛けの沢山あるバックサウンドの気持ち良さに浸って頂きたいです。

・「ゼンマイ仕掛けの世界」
最近の世の中に対して思う事を僕のフィルターを通して書きました。リリックに注目してほしいです。

・「ホントの事」
こちらもリリックに注目して頂きたいです。情け無さや感傷的な気持ちのその先にあるものを探してる方に是非聴いていただきたいですね。


ー mFoundの読者のみなさんへ一言お願いします。

プ リズムの起点、沢山の魅力の側面が詰まった素敵な作品になりました。皆さんが聞いた時にどう感じるんだろう？というのも気になります。是非聞いてみてくだ さい。それと、ギター一本でもLIVEをやってます。CDとは違う良さがあったりもしますので是非遊びに来てくださいね。



■ 戸渡陽太オフィシャルサイト
http://www.towatariyota.com/