つじあやのが毎年恒例となるワンマンツアー『つじあやのTOUR2015 "rendezvous" vol.4』の東京公演を、2月28日（土）、東京キネマ倶楽部にて開催、サポートメンバーの【うららかブラザース】（ドラム：玉田豊夢、ベース：御供信弘、ピアノ：坂和也、キーボード：曽我淳一）とともに全20曲を披露した。

まずは春色の衣装に身を包んだつじがステージに登場し、「こんばんは、つじあやのです！ようこそお越しくださいました。1年ぶりのワンマンライブになります。はじめましての方、よろしくお願いします！」と挨拶。「今夜はすごく寒くなると言われていたので覚悟していたのですが、朝起きてみたら暖かくて。春が近づいているようで嬉しくなって会場まで来ました。今日は春満載のセットリストでお送りします！」と宣言すると、　「春風」、“春の陽気に誘われて旅に出よう”というテーマの未発表曲「トラベラー」、ハウス食品北海道シチュー2013CMソング「シチューを食べよう」などを次々に披露。宣言通り、春を感じさせるセットリストでライブは幕を開けた。

続く「弾き語りコーナー」では、「この1年の間に、嬉しくて楽しいことがありました。」と、公開中の映画『さよなら歌舞伎町』で自身初の劇伴音楽を担当したことを改めてファンに報告。　“劇中で描かれる歌舞伎町という街とウクレレの音色との組み合わせの意外性”が監督からのオファーの発端だったことを明かし、「淡々とした日常が歌舞伎町にもあって、監督が言ったこともわかるなぁと思って作った」という劇中使用曲「ピクニック」を演奏。　静寂な中で響き渡るウクレレと口笛の音色が、まるで喧騒な街中の時が一瞬止まったような独特の世界を作り出し会場を柔らかく包み込んだ。　

弾き語りコーナーの後は、再び【うららかブラザーズ】が登場。"rendezvous" では、毎年、様々な趣向を凝らし、普段なかなか聴くことが出来ない「目玉コーナー」を設けているが、今回は、“バンドメンバー一人一人のリクエストにつじあやのが答え演奏をする“という新たな試みに挑戦。

ピアノの坂は、つじのイメージを選曲に反映した「そばかすつけた女の子」のカバー、キーボードの曽我は、昨年つじと共にアニメ「いなりこんこん恋いろは」のキャラクターソングとして楽曲を提供をしたことから「涙はらはら」のセルフカバー、ベースの御供は、自身も大ファンであるという奥田民生の「ワインのバカ」をそれぞれリクエスト。ドラムの玉田は、「つじあやのが普段やらなそうなことをやらせたい。ドラム叩きながら歌っていただきたい」とリクエストし、なんと、つじのドラムボーカルで「ありきたりなロマンス」を披露し、会場を大きく沸かせた。

ライブも後半へ入り、昨年5月に“アピタ・ピアゴ・サークルK・サンクス 2014夏の贈りものキャンペーンソング”として配信リリースした「幸せの鐘鳴らそう」、代表曲「風になる」など新旧織り交ぜた楽曲を披露。　そして、「人生っていろんなことがある。耐えていかなきゃいけないこともあるし、楽しい瞬間もある。その瞬間を、私もみんなと一緒にライブで咲かせられたらと思います。」と語りかけ、「桜の木の下で」で本編を終了した。

アンコールでは「切手のないおくりもの」「君のうた」に続き、「私も年を重ねて、いろんな歌を歌ったり作ったりしてきて、今年は“今年の歌”を歌えたなぁと思っています。いろんなことがあるけど、前を向いて頑張っていこうという気持ちを込めたこの曲を、最後にみなさんに贈ります。」と、一言一言を確認するようにゆっくりと語り、「Gift Song」を最後に歌い上げると、観客の暖かい拍手と声援が鳴り響き、2時間に及ぶワンマンライブは幕を閉じた。


つじあやの TOUR2015 "rendezvous" vol.4
2015年2月21日（土）Music Club JANUS
2015年2月28日（土）東京 キネマ倶楽部

□ セットリスト
01. サンデーモーニング
02. 愛のかけら☆恋のかけら
03. 春風
04. トラベラー（未発表曲）
05. シチューを食べよう
06. ピクニック（映画『さよなら歌舞伎町』劇伴音楽）※弾き語り
07. 崖の上のポニョ※弾き語り
08. 抱きしめてください※弾き語り
09. そばかすつけた女の子
10. 涙はらはら
11. ワインのバカ
12. ありきたりなロマンス
13. 幸せの鐘鳴らそう
14. 風になる
15. 雨音
16. 戦場のメリークリスマス
17. 桜の木の下で
-アンコール-
18. 切手のないおくりもの
19. 君のうた
20.Gift Song


■ つじあやのオフィシャルサイト
http://tsujiayano.com/