4月18日(土)19日(日)、 東京国際フォーラムホールＡにて【TOKYO FM＆JFN present EARTH×HEART（アース・バイ・ハート）LIVE2015 supported by JA全農】が開催された。
1990年の第1回開催から26年目を迎えるこのコンサート。
TOKYO FM開局45周年でもある今年は、TOKYO FMゆかりの豪華アーティストたちの“初”コラボレーションが実現！ 出演した松任谷由実、秦 基博、JUJUは今回のライブが初共演。
秦は6枚目のシングル「フォーエバーソング」(2008.10/8発売)のカップリングで、荒井由実の名曲「晩夏(ひとりの季節)」をカヴァー。JUJUはカバーアルバム第2弾『RequestⅡ』(2014.12/3発売)で、松任谷由実の「ANNIVERSARY」をカヴァー。2人が心からリスペクトするユーミンと夢の初共演を果たし、3組の歌声に総勢1万人のファンが魅了された。

このコンサートは、TOKYO FMをはじめとするJFN(全国FM放送協議会)加盟38社が、ステーションメッセージである「アースコンシャス～地球を愛し、感じる心」、「ヒューマンコンシャス～生命を愛し、つながる心」の理念を象徴するもの。TOKYO FM／JFNを代表する「JET STREAM」（月～金24:00～）の5代目機長をつとめる大沢たかおをストーリーテラーに迎えた本公演のテーマは、「100年後の未来に種を蒔こう」。
2115年発⇒2015年行き。時空を超えるフライトで、次世代のために私たちは何を考え行動すべきなのか、地球と未来への想いを音楽と映像のパフォーマンスで表現した。
また衣装でも未来感を感じさせ、松任谷は白にシルバーが散りばめられたタイトドレス、JUJUはシルバーのフレアドレス、秦は全身真っ白の衣装で、バックバンドのメンバーも同様に白やシルバーの衣装を身にまとっていた。

最初に登場したのはJUJU。コール・ポーターの“Night And Day”をしっとりと歌い上げると、秦は“星に願いを”、松任谷は“Chega de saudade”と、それぞれカヴァーでライヴがスタート。

ライヴの合間には、ステージ上手側の大沢が2015年に届いた手紙やメールを読み、下手側のスクリーンに映し出された松任谷、秦、JUJUがそれについてコメントするという演出も施された。

そして初のコラボはかなり豪華だった！松任谷の “リフレインが叫んでる”を秦が歌うと、松任谷も途中から一緒に歌い、JUJUの“ラストシーン”を松任谷が歌えばJUJUが途中から一緒に歌う。そして秦の“朝が来る前に”をJUJUが歌い、秦がギターを弾き語る。これには会場からも大きな拍手が沸き起こった。

ライヴ後半では、秦が“アイ”を歌い終わるとJUJUの“やさしさで溢れるように”を秦とJUJUが歌い、松任谷の“守ってあげたい”を3人で歌い、会場からは手拍子が広がった。

そして本編ラストは松任谷、秦、JUJUが共作で書き下ろした新曲「POST CARD」を披露！
この曲は何と作曲・作詞共に3名の共作。本公演のリハーサルを重ねる中で「せっかく一緒にやるんだから、一緒に曲を創ろうよ！」ということになり作られた楽曲で、リハーサル音源を一部ラジオにて先行披露していたが、全編演奏は本邦初公開。

更に会場のみんなに「100年後に残したい言葉」を次々言ってもらう試みではJUJUが客席にマイクを向けるシーンも。大歓声を受け本編が終了すると、アンコールではジーンズ姿に着替えた秦が東宝系3DCGアニメ映画『STAND BY ME ドラえもん』主題歌としてiTunesの日本総合チャートで長期間にわたり1位を獲得している“ひまわりの約束”を歌うと松任谷、JUJUもステージに登場。
JUJUの“PRESENT”では、曲の途中で松任⾕谷由実が“春よ、来い”、秦が“鱗（うろこ）”を入れる大技を披露。これには会場も驚き、歓声と拍手が起こった。そして最後は荒井由実時代の名曲“卒業写真”で終了。

「今日はありがとうございました（JUJU）「楽しんでもらえましたか？（松任谷）」と挨拶すると、秦が「ところで白い服装の僕たちって一体何だったんでしょう。」とつぶやき会場にも笑いが。
そして松任谷が「100年後の世界からという企画でお送りしましたが、100年後の世界はどうか素敵であって欲しいと私たちも思います。」とコメント。JUJUは「どうか皆さんが幸せでいられますように。」、秦は「そして皆さんの子どもたちが幸せな世界に居られますように。」とそれぞれコメントし、【TOKYO FM＆JFN present EARTH×HEART LIVE 2015 supported by JA全農】の幕は閉じた。



公演を終えてJUJU、秦基博が感想を述べた。


【JUJU】

「あなたは私の青春そのもの」今回、アンコールの最後に3人で歌わせて頂いた「卒業写真」の1番最後のフレーズこそが、私にとってのユーミンです。そんな私にとって神のようなユーミンとこんなにも素晴らしいステージに立たせて頂くことが出来て、とてもとても幸せでした。50本くらいのツアーにならないかなぁ…。

【秦基博】

今回ユーミンさんとJUJUさんと一緒にステージに立たせていただいて、改めておふたりの歌の凄さを感じました。ユーミンさんの曲はこれまでにもレコーディングでカバーさせていただいたことがあるのですが、今回ご一緒して、その楽曲自身の持つ力の大きさを強く感じました。また、JUJUさんには僕の楽曲をカバーしていただき、楽曲の新たな魅力を引き出していただけたのも嬉しかったです。松任谷正隆さんによるコンセプトありきのショーとしての完成度の高さにも感銘を受けましたし、今回、このステージに参加出来たことを嬉しく思います。述べた。





【TOKYO FM＆JFN present EARTH×HEART LIVE2015 supported by JA全農】

2015年4月18日(土)19日(日)＠東京国際フォーラムホールＡ
出演：松任谷由実、秦 基博、JUJU　ストーリーテラー：大沢たかお
演出：松任谷正隆　テクニカルディレクション：Rhizomatiks
http://www.tfm.co.jp/eh/index.html


＜セットリスト＞

M01：Night  And  Day／JUJU
M02：星に願いを／秦 基博

M03：Chega  de  saudade／松任谷由実

M04：メトロ・フィルム／秦 基博

M05：ダイアローグ・モノローグ／秦 基博

M06：鱗（うろこ）／秦 基博

M07：リフレインが叫んでる／秦 基博・松任谷由実

M08：ラストシーン／ 松任谷由実 ・JUJU

M09：朝が来る前に／JUJU・秦 基博
M10：Door／JUJU
M11：S.H.E.／JUJU
M12：桜⾬／JUJU
M13：奇跡を望むなら...／JUJU
M14：初恋／秦 基博
M15：Good  bye  friend／松任谷由実
N16：やさしさに包まれたなら／松任谷由実
N17：春よ、来い／松任谷由実
M18：アイ／秦 基博
M19：やさしさで溢れるように／JUJU・秦 基博
M20：守ってあげたい／松任谷由実・秦 基博・JUJU
M21：POST CARD／松任谷由実・秦 基博・JUJU

ENCORE
EN1.ひまわりの約束／秦 基博
EN2.PRESENT／JUJU・松任谷由実・秦 基博

EN3.卒業写真／松任谷由実・秦 基博・JUJU