カメラマン：堀切修嗣

1997年、映画『萌の朱雀』で第50回カンヌ国際映画祭カメラ・ドール（新人監督賞）を当時の最年少記録で受賞、 2007年『殯の森（もがみのもり）』でカンヌ国際映画祭グランプリを受賞、2014年には『二つ目の窓』でウラジオ ストク国際映画祭でグランプリを受賞するなど世界的に評価の高い映画監督・河瀨直美が手掛けた秦 基博のニューシングル「水彩の月」（6/3リリース）のミュージックビデオが秦の所属するOFFICE AUGUSTAのYouTubeチャンネルで公開され、大きな反響を呼んでいる。

秦の新曲「水彩の月」は、先日、今年5月13日から開催される第68回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門オープニングフィルムに選出され、正式出品されることが決定した5月30日公開の河瀨監督の最新映画『あん』（原作：ドリアン助川、主演：樹木希林、永瀬正敏）の主題歌として監督からの熱いオファーを受け書き下ろしたもので、今回秦サイドからミュージックビデオの制作を河瀨監督に依頼し監督が快諾、撮影は河瀨監督が居を構える奈良県の原生林を中心に河瀨監督自身が16mmフィルムなどをまわしながらおこなわれた。

原生林での撮影は明け方、気温は5℃前後という寒さで歌う秦の口元からは白い息が吐き出されるような環境でおこなわれたが、撮影中に野生の鹿が現れるような大自然の中光の切り取り方でも定評のある河瀨監督らしく、明け方の原生林にやわらかな光が射す中16mmフィルムの優しい質感で撮影された秦 基博の凛とした姿が印象的な作品となっている。

河瀨監督は、以下のようにコメントを寄せている。

「撮影はとても楽しかったです。被写体としての秦くんは、やっぱり歌い始めると絵になるな、と思いました。普段だと本当に気を抜いている感じというか、それが魅力なんですけど、奈良の街を歩いていてもオーラを消しているのかほとんど誰にも気付かれないのが、歌い始めるとパァーっと惹き付けられる感じがしました。天候にも恵まれて、それまで晴れ続きで乾いた森の感じだったのが、前日に朝までかけて雨が降ったことで、木々がそれを吸収して、呼吸しているような映像が撮れたのでよかったです。」

秦 基博からは、以下の感想が寄せられている。

「大自然に抱かれて気持ちの良い撮影でした。1度に3分までしかまわすことの出来ない16mmフィルムでの撮影は、間違えていけない、という独特の緊張感もありました。そういうドキドキの一発勝負な感じが、どういう仕上がりになるのか、とても楽しみです。」

2014年は、映画『STAND BY ME ドラえもん』の主題歌「ひまわりの約束」が世代を超えて幅広い支持を集め、記録的な大ヒットとなった秦 基博。2015年も映画『あん』と共に、主題歌「水彩の月」の切ない歌詞と美しいメロディー、そして秦の優しい歌声が、多くの人の心を震わせるに違いない。「水彩の月」は、まずは5月11日より、着うた（R）の先行配信がスタートするということなので、是非、いち早く入手したいところだ。

なお、ミュージックビデオだけでなく、「水彩の月」の初回生産限定盤についてくる特典DVDでは、河瀨監督が秦 基博の密着映像を撮影しており、こちらは「秦 基博 × 河瀨直美  ～もう一度君に会えるとしたら～プライベート映像」 として収録されるとのことなので、こちらも是非注目して欲しい。

秦 基博「水彩の月」MUSIC VIDEO（short ver.）の試聴はこちらから。
https://youtu.be/-AgOd8iiiH0


■ 秦基博・公式HP
http://www.office-augusta.com/hata/