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一人エンターテイナー大野賢治が上京後半年で渋谷duoでのワンマンを開催

2015.05.21 大野賢治

image120150521.jpg2014年12月。一人の関西人アーティストが上京した。彼の名前は大野賢治。

大阪在住時は、ストリートライブ・ライブハウスを並行して行い、毎年のワンマ ンライブはソールドアウト。ストリートライブでは圧巻のパフォーマンスで、その場の歩行者が次々と足を止め人だかりができる。100曲完走ストリートライブ など、常に”ざわつき”を絶やさないアーティスト。

上京半年後の5月18日。早くも渋谷duo MUSICEXCHANGEでのワンマンライブを開催した。「上京初ワンマンパーティー絶対大野歓迎会」と自ら歓迎会と銘打ったワンマンパーティーは「もっと面白いことしたい!」「笑わせたい!」「歌で喜 ばせたい!」「したい!」「したい!!」「したい!!!」が如実に表れている。つまりは大野賢治は”欲しがり”なのである。

そんな彼の上京後初のワンマンライブとなった会場は始まる前からざわついている。期待と興奮に、常に”陽気”を纏っている会場。波の音から始まったオープニングムービーは、よくカヴァーしている幽遊白書”微笑みの爆弾”をSEに客席を煽る映像。ステージにまだ現れてもいないのに歓声と拍手がやり止まない大野賢治らしい演出。そんな中登場したサポートバンドのメンバーは、旧知の仲のバンド”アシガルユース”のメンバー。そして大野賢治の登場。

鳴り止まない拍手が手拍子に変わり、その勢いのままに一曲目の「トリカゴ LIFE」がスタート。アシガルユースがサポートに加わり、イントロのリフから期待感が溢れる。ロックなテイストを纏った大野賢治の視線は鋭く、一曲目からヒートアップした歌。「お酒、音楽、仲間。皆さんの大好きなもの集めました!」とどこまでもHAPPYな「なんかいいね」と続く。アシガルユースのフロントマン花盛歩、川崎貴広の小芝居が始まる。その流れで掲げられたのは、この会場で発売開始されたタオル。スタート三曲目にして「応援歌」ではタオルを振り回し、青春PUNK風にアレンジされたサウンドに乗り、大野賢治は自由に会場を一つにする。自由すぎるほどに(笑)

バンドメンバーが一度ステージを降り、代わりに登場したのはピアノ朝香智子、ヴィオラ角谷奈緒子の二人。二人も大阪在住時代からの仲間であり、現在東京で活動するミュージシャンだ。大野のアコースティックギターとヴォーカルに絡むピアノとヴィオラとで「君>太陽」を披露し、しっとりと「星空の下で想う事」 を聴かせる。ここでもピアノとヴィオラの旋律が光る。角谷との恋人同士の演出からの即興など、会場を笑わせ、花盛が乱入しての「クリームパスタ」への前振りなど、一つ一つの演出に笑いが入るのは、やはり”欲しがり”大野賢治ならでは。大野賢治の”音楽を楽しむ”は何時だってリスナーの笑顔が溢れている。おなじみの「クリームパスタ」「空飛ぶ風船」で暖かな空気を作り、角谷、朝香がステージを降りた後は、大野は一人に。大きなステージに大野賢治一人。早速でた言葉は「寂しい」だ(笑)

だが、歌とアコースティックギターでのスタイルは、大野賢治の真骨頂。

メドレーでの「翼と鎖」「境界線」「雲が晴れたら」「オノケンの頭は台形 」 「父母」「心に鍵をかけました」と一気に披露し、激しいプレイと深いビブラートはオノケン(大野賢治の通称)らしさを存分に垣間見せる。そして一人でもコール&レスポンスで大合唱が起こる。

再び呼び込んだアシガルユースの面々と「言葉ノチカラ」「紙一重の未来」そして、「カーニバル」と一気に畳かける。バンドを背負っての大野賢治は、楽しいお祭り男なだけではなく、しっかりと音楽をする。歌ものバンドとして秀逸なセンスをもつアシガルユースのアレンジは、楽曲の楽しさも切なさも引き出し、その歌声は倍増して響き渡った。「カーニバル」は大野賢治の鉄板曲。盛り上がりは最高潮に!会場は飛び上がり、大野も”全員が飛ぶまで””全員が歌うまで”この曲を終わらせるつもりがないと言わんばかりに煽る。あっという間の本編最後の曲は、ヴィオラ角谷、ピアノ朝香も登場し全員での「カラフル」。最後の〆は、 このライブを象徴するかのように「ガムシャラに今を生きろ・・・・・生きろ!」「迷子にならないようにこの歌を僕が 歌おう・・・・・歌おう!」と歌う。そして、メンバーが一人づつステージを降り、最後は大野賢治一人になりこの「カラフル」という曲を終えた。

アンコールでメンバーとともに登場し、この日のために書き下ろした「世界はいつも」を初披露。新たな片鱗を見せた新曲は今までの大野賢治とも違ったテイストだがしっかりと未来を見据えたメッセージが詰まっていた。その意思同様に曲終わりで発表されたのは「この秋、全国流通のCDをリリースします!」と、ソロとして初めての全国流通盤リリースのニュース!

エンターテイメント性溢れるステージングで全国各地のリスナーに元気を与えてきた大野賢治が、そのリスナーに音を届ける事を発表した。会場は拍手と歓声が鳴り止まない。喜びの声が次々と起こる。本当に最後の曲「きずくすり」を全力で歌い上げ、会場もそれに応えるように大合唱が起こり幕を閉じた。

大野賢治の歌は、”頑張れ””生きよう”というメッセージソングが多い。それは頑張っている人間にこそ、そのメッセージが届くと思い歌っている。そして、彼自身、”生きたい”のだ。それが、彼にとっては歌であり、人の笑顔なのだと確認させたられたステージだった。

TEXT:柴正明 / PHOTO:鈴木 友優

■ 大野賢治@渋谷duo MUSICEXCHANGE
01. トリカゴ LIFE
02. なんかいいね
03. 応援歌
04. 君>太陽
05. 星空の下で想う事
06. クリームパスタ
07. 空飛ぶ風船
08. 翼と鎖
09. 境界線
10. 雲が晴れたら
11. オノケンの頭は台形
12. 父母
13. 心に鍵をかけました
14. 言葉ノチカラ
15. 紙一重の未来
16. カーニバル
17. カラフル
EN1. 世界はいつも(新曲)
EN2. きずぐすり


■ 大野賢治OFFICIAL WEBSITE
http://ono-ken.net/

 

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