このミュージックビデオ（以下、MV）は、必ずやあなたの懐かしい記憶の1ページと重なるはず。

そんなテーマで制作されたのが、初のセルフカバーで話題を集める「ハナミズキ」のMVだ。結婚式の定番ソングとなり、紅白歌合戦でも歌われたこの曲は、もはや聴かれる以上に歌われているようだ。それは"カラオケ2大メーカーの年間チャートで10年間連続TOP10入り”する唯一の楽曲であることで実証されている。このエバーグリーンな名曲をあらためて映像化すると考えたとき、一青窈は制作チームと数々のアイデアを出し合いながら、"一青窈の「ハナミズキ」” ではなく、この曲を聴いてくれる" 人にとっての「ハナミズキ」"を表現する事に決めた。

この映像に登場するのは、一青窈自身が足を運び触れ合った人、そして撮影チームが長期に渡り録り溜めた日常の風景と、そこに生きる人々の表情だ。台湾にも足を運び、地域や国籍、年齢、性別も多岐に渡る。商店街に生きるマエストロたち、ハナミズキ原木の元で学ぶ生徒の放課後、農村に見た日本の原風景、様々な人のリアルなドキュメンタリーが、名曲「ハナミズキ」のメッセージと共に描かれている。その中に結婚後、つかの間のプライベートを親戚と台湾で過ごしたリラックスした姿も含まれている。

映像を見て、あなたがどう感じてくれるのか、一青窈本人も楽しみのようだ。このMVは彼女にとっても見た人にとっても、これまでの人生の一風景のようであり、これから大切な人と共に目にするであろう風景と感じさせるのかもしれない。

幼稚園から高校時代を過ごした森村学園で、レコーディングに参加した合唱部の生徒達と共に音楽室でピアノを囲む。母校では在学中の合唱コンクール以来約20年ぶりの歌声となった。参加した後輩達の一人は「憧れの先輩とレコーディングしたり撮影したり、こんな貴重な経験が出来て本当に嬉しかったです！」と語り、一青窈も「みんなからしたら、先輩っていうよりはもうママくらいの感じですけど（笑）」と戯けながら、「私は悲しい時とか寂しい時に歌に救われた経験があって、歌にはそういう力があると信じているのね。だから、みんなが合唱部で歌うことが大好きっていうことが凄く嬉しい。一緒に「ハナミズキ」を歌ったことで、あらためてそれを感じることが出来て、私の方こそ今回とても貴重な経験をさせてもらいました！ありがとうございました！」と感謝の気持ちを語った。

一青窈からメッセージが届いた。


お豆腐屋さんの手のひらのなか、
夜市みた海老釣り。
グランドピアノに響く♪♪♪音符たち、
アイスキャンデーの当たり付き棒
そういえば
昔、
廊下の曲がり角で君を探したことを思い出した。
iPhoneをのぞく驚き顔に
ひそかにときめいてるあの子は
ひょっとしたらバイクの荷台に座って
今も誰かを待っているかもしれない。
セーラー服のスカーフ
　君がつくる花冠
　　やんちゃ坊主の泥んこの親指
　　　たんぽぽの綿毛
　　　　ボール投げ

君が世界とハミングをすると
僕は
僕は
立ち止まってしまうんだ

蛇口から注がれる水のように
想いは流れ
ふと煉瓦の壁に寄りかかっては
君を感じる

あっかんべーをしてもいいから
どうか
どうか
この花を受け取って欲しい

この喜びが
君に出会えたという
しあわせが
何にも変えられないんだけれども
どうかきいてほしい

この願いが
届きますように
君と好きな人が１００年続きます
ように

この歌が君に届きます
ように

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わからなくてもいいから
感じてもらえたら
それだけで
わたしは
嬉しいんです。

一青窈


この曲が収録されるカバーアルバムのタイトルは「ヒトトウタ」。まさに"人”と"歌”で彩られた日常にある幸せで描かれた「ハナミズキ」のMV、ぜひあなたとあなたの好きな人と一緒に見てみてはいかがでしょうか。


■「ハナミズキ」ミュージックビデオ
https://www.youtube.com/watch?v=SPLZGRa2U3w

■ 一青窈オフィシャルサイト
http://www.hitotoyo.jp/