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ステレオポニー Cherry blossom blooms 2010@赤坂BLITZ

ステレオポニー Cherry blossom blooms 2010@赤坂BLITZ

雪が舞い散る2月、ようやく東京にも太陽が顔を出した。
2月20日、この日赤坂BLITZの会場はステレオポニーのライブで熱気にあふれていた。
「Cherry blossom blooms 2010」
SEがフェードアウトし、3人が登場すると、場内の若い観客達は手を振り上げ、歓声を上げた。
オープニングを飾ったのは「スマイライフ」。
小気味よくビートを刻むSHIHOのドラムと、NOHANAのうねるベース、AIMIの張りのある伸びる声。赤のテレキャス…Mr.CANDYが揺れる。

ガールズバンドは80年代に一世を風靡した。
それから30年近く経った今、また新たなガールズバンドが、このライブハウスでみんなを熱狂の渦に巻き込んでいる。
決してライブパフォーマンスは派手ではないが、演奏はなかなか魅せてくれる。
3人がそれぞれのパワーをストレートにぶつけている。
それは彼女達の曲が持つ青き強さのようなものだろう。
観客達の多くは、オリジナルの赤いリストバンドを着けていて、それが曲に合わせウェーブのようにざわめく。
MCに入ると、皆、それぞれにお目当ての名前を呼び、3人は手を振って応える。

「ただいま!赤坂BLITZ久しぶり!びびっちゃう」AIMIがいう。でもその表情は嬉しそうだった。
髪型を褒められ照れるNOHANAも、クールなSHIHOもみな、嬉しそう。
「ツキアカリのミチシルベ」では切なさと、それに立ち向かう強さのようなものが歌、演奏共にライブ感として出ていた。
個人的には「乙女心Hey Hey Hey」がとても好き。AIMIのVoは、まるで桜が咲いたように赤坂BLITZを包み込む。
柔らかい雰囲気から、今度は一転。「effective line」では真っ赤なライトの中で、ハードな3ピースロックバンドへと変貌。
観客も一糸乱れぬタイミングで "Hi! Hi! Hi!"と、歓声をあげる。
…かと思うと次の「青春にその涙が必要だ!」では、またガールズバンドらしい可愛らしささえ見せてくれる。演奏や観客のノリと共にステージのライティングがどんどんと変動するのが印象的だ。

このライブの3日前(2月17日)にリリースしたばかりの、Bivattchee(ビバッチェ)のカヴァー曲「はんぶんこ」で観客のボルテージは最高潮に!
カヴァーとはいえ、完全に自分たちの「はんぶんこ」にしているという印象をライブで確信した。

AIMIは、MCのたびに「まだまだいけるかー!」と観客をあおる。SHIHOもドラムで一層あおる。
それに応える観客達の声援は、まるで放課後にいつまでも友達と一緒にいたいという想いに似ているような気がした。

20歳を迎えたNOHANAは、地元で級友たちと成人式を迎えられた喜びと、引っ込み思案な自分が東京へ出て来た時の不安な気持ちを語った。「友といる時間は大切な存在。でも…ずっと一緒にいたいけどそういう訳にもいかない。だからみんなも新たな出会いを大切にしてほしい。」
その言葉は、ステレオポニーの描く歌の世界に共通しているものが沢山ある。
友情、恋愛、信頼、不安、別れ、出会い、頑張るという気持ち…そんな若さゆえの汚れなき強いメッセージ。

「青空Very good days!!」がアンコール前のラスト曲。
歌詞の中の "走れ 走れ 毎日を 飛び越えろ 飛び越えろ 困難を…”という部分はまるで観客ともにステレオポニー自身が走っているようだった。彼女たちは今まさに、毎日を走り続けているのかもしれない。
この曲が終わり「アンコール」という声はいつしか "ステポコール" に変わっていた。
一旦暗くなったステージにまたライトが輝き、観客達の声援も輝く。
3人が手を振りながら出てくると、よりアツさを増した。「ありがとうー」という3人の声。
AIMIがこのツアー名について話をした。
ツアー名についている "Cherry blossom" …実は私も気になっていた。
この2月という時期にどうして桜?
実は彼女とSHIHOの出身地沖縄(NOHANAは長崎)では、2月に桜が咲くらしい。
そうか。日本って考えたら長っ細いんだよな。とつくづく実感してしまった。
AIMIは続けた。
「上京して1年。沖縄を想う気持ちは変わらないけど、みんなといられて嬉しい。本当にありがとう。」
きっとこの時期になると、南で生まれた3人は桜色に街が染まる故郷を想い描いているのだろう。今、自分たちの住む東京からは遠く離れた故郷を。
3曲のアンコール曲の最後は「ヒトヒラのハナビラ」
私は、この曲のPVでみせるAIMIの挑発的な顔が好きだ。男の子目線で歌われているこの曲、ライブではAIMIの強い歌声と、SHIHO、NOHANAのパワフルな演奏で切なさと強さを完全に表現した。
これから大きなライブバンドに成長するであろう片鱗を垣間みれた瞬間だった!
初々しくもエネルギッシュなステレオポニーのステージはたっぷり全20曲でしめくくられた。

 

取材・文 / まさやん

 

<SET LIST>

スマイライフ
ニャーミィ
ステレオポニーの旅は続く
fuzz
スウィート・ブルー
勇敢なファニーフレンズ
ツキアカリのミチシルベ
流れ星
橙色
乙女心Hey Hey Hey
effective line
青春にその涙が必要だ!
はんぶんこ
泪のムコウ
I do it
スーパーガール
青空Very good days!!


~EC~
泣かないで
Cherry my...
ヒトヒラのハナビラ


★ステレオポニー Official website

 

 

 

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1. はんぶんこ
2. cherry my...
3. Dreamin’
4. はんぶんこ -Instrumental-

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