twitter twitter
たむらぱんワンマンライブ2010「パンタスティックツアー」@渋谷O-EAST

たむらぱんワンマンライブ2010「パンタスティックツアー」@渋谷O-EAST


IMGP9383.jpgのサムネール画像雨の中、渋谷の細い路地、O-EASTの前はすごい人だかりをみせていた。私のイメージの中では、たむらぱんのフォロワー女性が圧倒的なのかと思えば、ファン層はかなり幅広く、男性ファンの姿も多かった。

会場 左右のスクリーンでは、たむらぱんのPVが次々と流れている。
少し開演時間を過ぎ、丁度「バンブー」のPVが終わると会場が暗くなった。

場内アナウンス…。

IMGP9077.jpgのサムネール画像でもそれは、たむらぱん本人によるものだという事がわかり、会場が、してやられた的笑いで一杯になった。
さっきまでPVを映し出していたスクリーンからは、これから始まる「パンタスティックツアー」に誘うような、円をかたどったグラフィカルな映像。
観客のワクワク感が高まる。
1曲目は「テレパシー」。 黒のオリジナルTシャツ姿の バンドメンバーの中、たむらぱんの紫や青、ピンクなど色とりどりの布を重ねているストライプ柄ワンピースの衣装が曲に合わせて、ひらひらと揺れる。

 

私は彼女のライブを初めて観たが、CDのジャケットやPVで見せる色とりどりの世界がステージ装飾にも余すところ無く盛り込まれているのだろう。バンドメンバーが全員うさぎのかぶり物をしているとか。(演奏しづらいだろうが)と思っていたが、かなりシンプルだった。本人達と楽器以外は何も無い。
しかしそれがかえって、たむらぱんの音の世界を「色」に変え、会場がいつしかあのキッチュな外国絵本のような「たむらぱんワールド」で満ち満ちている。

MCでは、たむらぱんがO-EASTでライブをやりたかった理由や、観客達に配られた新曲の歌詞が載っているお手製の歌詞カードについて少しだけ触れた後「その事は後半に話しますので、みなさん、途中退場できません。」といい、笑いを誘った。
「ハリウッド」では、曲中で観客達がメロディーに合わせ手拍子を入れ、それはたむらぱんも思わず「今のきれいだった!」と言ってしまう程、見事に決まっていて目に見えるほどの連帯感が生まれていた。

IMGP9189.jpgのサムネール画像MCに入ると、この会場でライブをしたかった理由とエピソードを語った。
まだお客さんが少なかったデビュー前、O-NEST(O-EASTの向かい)でライブをしていて、スタッフの人やその他沢山の人に支えられてきたので、いつかはキャパの大きいこの会場でやりたいって願っていた。…と。
少し前、“女の人は金食い虫で、鼻血が出てもシルクで拭きたい!” (ハリウッド)なんてニヤリとしてしまうユニークさたっぷりの歌を歌っていたかと思うと、今度はしみじみとした「スクランブル街道」を聴かせてくれる。

 

これはたむらぱん自身が東京に出てくる時の不安を綴ったもの。でも、今歌うこの曲は、全てが絶望ではない。希望に溢れている。と言う。イントロはどことなく渋滞する車のライトの交差を連想させる。

IMGP9260.jpgのサムネール画像


ライブ中盤では、新曲(フレフレ/ラフ)も披露された。「フレフレ」は平成の「関白宣言」らしい。
アンコールに入ると、突然ステージ横のカーテンが開き、小さなステージが現れピアノの前に座ったたむらぱん登場。
おぉっ!という驚きの声とともに観客が一斉にその小ステージ側へ体勢を変える。
 

まるでファミレスで友人達と話をしているようなトーンで「部屋にいたらカーテンが開いちゃって中が丸見えになっちゃった感じ。」とたむらぱんが言うと、その友人達は笑う。
 

新曲「とんだって」 をピアノ弾き語りした後、また中央のステージに戻り、バンドメンバーと2曲を歌い上げ、「パンタスティックツアー」の幕は閉じた。

たむらぱんの音楽は「描く」という言葉がぴったりな気がする。
そのキラーチェーン達はコミカルで絵本のような世界や、自分の事のようにリアルで切なくなる世界を、伸びのある独特の声に乗せてキャンバスに色をのせているよう。
このライブもそんな沢山の色で彩られていた。
曲は勿論だが、パソコンでグラフィカルな世界を表現するのが当たり前のようになってきた昨今、ペンを使ってたむらぱんが自分で書いたイラスト入りの歌詞カードは、そんな彼女の愛される理由のひとつかもしれない。
このたむらぱんワールドは、かなり癖になるかも…。


IMGP9271.jpgのサムネール画像

取材・文 / まさやん

 

 

たむらぱんバンブー_マウンテンJ写.jpgのサムネール画像   amazon.jpgのサムネール画像


たむらぱん
   4th Single 両A面シングル バンブー/マウンテン    好評発売中!!
COCA-16322/シングル/2010.02.10/¥1,260(税込み)

<収録曲>
1. バンブー 2. マウンテン 3. パラダイス
「マウンテン」:テレビ朝日系アニメ「ご姉弟物語」 主題歌

標題曲のタイトル「バンブー」とは、bamboo=竹のこと。
どうしても、強くなきゃ、頑張んなきゃ、と肩肘張ってしまいがちなこの時代。
竹のように、頑なすぎないしなやかな強さがあれば、折れてしまわないのだということ。
今の自分を認め、信じる強さがあれば、歩いていけるんだということ。
「世の中色々あるけど、もっとしなやかに」というメッセージが、張り詰めたココロをときほぐし、
明日からもまた晴れやかな笑顔で進んでいける、そんな気持ちにさせてくれる名曲だ。


 

Interview

Live Report

Blog

ページの先頭へ

ホーム | プレスリリース | プライバシーポリシー | 広告に関しまして | お問い合わせ

  • facebook
  • ツイッター