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スキマスイッチ ツアー2010

スキマスイッチ ツアー2010 "ラグランジュポイント" @ 中野サンプラザホール

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4月20日、この日中野には傘の花が咲いた。中野サンプラザホールで行われたスキマスイッチ ツアー2010 “ラグランジュポイント” の追加公演1日目。
最近、ライブハウスでのレポートが多かったのだが、そこにつきものなのはスタンディングで観客同士の体が触れ、体温がぶつかるような密接感。
だが、ホールであるここにはしっかりと椅子が設置してありライブが始まるまではゆっくりと座っていられる。ライブ前のワクワク感は勿論充満しているが、あの「色めきだってる」感じとは少し違う。年齢層も20代以降が多そうだ。首にツアータオルを巻いている人もあまりみかけない。

_MG_3742.jpgどのライブもそうだが、静かに夜に入るように会場の照明とSEが落ちる瞬間は何ともいえずワクワクする。そしてその夜が明けるように照明がすべてのシルエットを映し出す。楽器も、登場するバンドメンバーも。スタートしたのは、2005年リリースの「空創クリップ」フィクション。
バンド、そして常田のファンキーな演奏で客席の熱は階段を上がるように一段一段上がって行く。パーカッションの音に触発されるように勢いよく大橋が登場。
ステージの端から端まで駆け出し、その一声を発した瞬間、 大橋のあの独特な歌声が会場を包んだ。

「ガラナ」では「スキマポップ」がカラフルに花を咲かせた。その伸びやかで力強く弾む歌声とギター、常田のピアノでまさにエンジン全開!

MCに入り、2人が挨拶すると拍手がなかなかなりやまない。この追加公演をどれだけ楽しみにしてたかを伝えようとしているようだ。
「初めての(ライブでの)中野。」と、大橋が言うと観客たちからは「へー」という意外そうな声があがる。常田はまたあの淡々とした口調で「手厚い歓迎をありがとう」と言うと、手厚い笑いが沸き上がる。
大橋は言う。「スキマスイッチのライブはアットホームなもの。」確かにメンバーと観客の間に、いわずともなそんな空気が流れる。
「ここは椅子もあるし、疲れたらすわって、ノリたい時はノッて、好きなように楽しんで欲しい。」と続けた。

09年にリリースされたニューアルバム「ナユタとフカシギ」に収録されているフォーキーなナンバー「ムーンライトで行こう」のギターとメロディは、ジェイムス・テイラーを彷彿とさせる。常田のコーラスが絡み合う時、思わず鳥肌が立った。美しすぎる!

曲が終わると少しの間、照明が暗くなりギターのボディに大橋の手がぶつかる音や、カチャカチャというセッティングの音がもれる。
ライブパフォーマンスがまだ不完全なアーティストの場合、これが「変な間」になってしまいライブ全体の流れが一度そこで途切れてしまう。だが、ここにいる観客たちはまるでそれをも楽しんでいるような、なんとも贅沢な時間があった。それは、小さな事かもしれないが(いや、実は大きな事かもしれない)それもライブの一環とできるスキマスイッチのライブ力の高さかもしれない。

IMG_6217.jpgバラード3部作「Aアングル/Bアングル」「8ミリメートル」は別れてしまった恋人同士が互いの目線で、当時撮影(まわ)した思い出の8ミリカメラの事を歌っている。
女性目線で歌った「Aアングル」の珍しさにはスキマファンの間でも話題となったと思うが、まさにこの3部作はライブ空間と、歌詞の世界を投影した映画のような空間のハザマにあった。

「前半はアダルトなスキマスイッチというコンセプトで。」と、大橋が言うと、会場からは和やかな笑いがおきた。たしかに前半はゆっくりしたナンバーやバラードを中心に構成。
4月14日の神戸国際会館 こくさいホールでの ツアー後、この20日(追加公演は20日、21日)まで少し間があったが、プライベートでも会ったという話を常田が言うと、大橋は「え?プライベート?」と、プライベートで常田と会った事を思いだそうとしていた。
「ほら、ライブ行ったじゃん」というとやっと思いだしたようで、常田は「大橋さんにとって、ライブを観にいくのは仕事なんですか。寂しいな…。」
と、わざと芝居めかしに寂しがると今度は大爆笑の渦。しどろもどろの大橋を更に突っ込む。ここら辺のやりとりは下手な漫才コンビより面白い!
2人で行ったのはキャロル・キングとジェイムス・テイラーの来日公演。
特にキャロルキングのすごさや、観にきていたアーティストの話。また、あるアーティストに「キャロル・キングに会いにいこう!」と突然その場で常田が連絡をもらい焦った話(結局会いにはいかなかったらしい)など音楽の話をしていたが、気がついたらいつの間にか、スキマと観客のかけあい漫才のようになっていた。
次の曲にいこうと進行を進める大橋に、えー!という観客。
この人たちはスキマの何を観に来たんだ?と、こっちまで可笑しくなったが、まぁ確かに彼らとコミュニケーションをとっていたいという気持ちは分かるな。と思う程、そのやりとりはあまりに自然で楽しいものだった。

IMG_6034.jpg次の曲、途中で大橋はハミングをし始めた。
これは先ほどのMCの時に「歌わないで!」と観客から出た言葉がきっかけで「ハミングでやろうか。」という話になった流れを汲んだもの。
ただ楽曲を聴かせるだけでなく、こういうところがライブの面白いところだ。
それをさらりとやってのけてしまう彼らのライブパフォーマンスの凄さを私はオーガスタキャンプで何回か観て来た。しかしやはり「スキマスイッチのライブ」というものは想像を越えた魅力を持っている。

前半のゆっくりムードから一転、軽快なスキマワールドが繰り広げられる。
「ゴールデンタイムラバー」はアルバム、シングルヴァーションとも最高に好きな曲だが、ライブではテルミンのような電子機器を用いて、ライブならではの音にこだわったヴァージョンを聴かせてくれ、その演奏の厚みは圧巻である。
もうひとつのキラーチューン「全力少年」になると、外のどんより雨模様をよそに、会場にはどこまでも澄み渡るような青空が広がる。
私がいた2F席から1Fの観客たちの顔はとうてい見えないが、それでも弾けるような手拍子にのせて、満面の笑顔がこぼれているのが分かる気がした。
会場がそんな幸せな空気で満ちあふれていたのだ。

「SL9」での大橋は、内側にある自分の音楽や感性のすべてを爆発させようとするような強い歌声を聴かせてくれた。ドラムのリズムがどんどんと力を増す毎に中野サンプラザホールというところは、スキマスイッチの小宇宙となり、歌声がキラキラした光の雨のように降り注ぐ。そして全部を爆発させ、その光の雨が最後の「虹のレシピ」で本当に虹になったようだった。
最後のハミングと、観客たちが振る手の動きがシンクロし、常田のピアノが嬉しげに絡み合う。

アンコールの時、一部のファンが「虹のレシピ」の最後のハミング部分を歌い始めた。
するとそれは小さな波から大きな波へとかわり、大合唱へと変わっていた。
まるでそれに呼び寄せられるように、スキマスイッチの2人のみが登場し「光る」を演奏。スポットライトは静かに、でも確実に彼らを照らす。
 その後、バンドを引き入れPV同様の楽しさとポップさの中を持った「ふれて未来を」で追加公演は終了となった。

極上のバラード、そして至極のポップサウンドを聴かせてくれる彼らのライブは贅沢の極みだろう。
「あぁ、楽しかった!最高!」と言いながら頬を赤らめ帰って行く観客たちの笑顔がみな、それを物語っていた。
 

  取材・文/まさやん



<セットリスト>

1、ラグランジュのテーマ 〜フィクション
2、ガラナ
3、雫
4、アカツキの詩
5、ムーンライトで行こう
6、レモネード
7、ためいき
8、マリンスノウ
9、Aアングル/Bアングル
10、8ミリメートル
11、藍
12、病院にいく
13、螺旋
14、双星プロローグ
15、デザイナーズマンション
16、ゴールデンタイムラバー
17、全力少年
18、SL9
19、虹のレシピ

enc
20、光る
21、ただそれだけの風景
22、ふれて未来を

 

 

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