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世界の終わり

世界の終わり "Heart the eartH Tour" @渋谷O-WEST

_MG_9165_d.jpg何とも破滅的なその名前を知ったのはいつだったろうか。
「このバンド知ってる?」
常に格好よさやおもしろさ、あたたかさ、凄さを音楽に求める人の間で、このバンドはいつしか浸透し、注目されるようになっていった。
今年の4月に1stアルバム『EARTH』をリリースし、『Heart the eartH Tour』を同日からスタート。7月10日、そのファイナルを渋谷O-WESTで迎えた。

O-WESTの出入り口の所には「SOLD OUT」の張り紙が貼られている。
会場は勿論、超満員。音楽関係の人にこの日のライブの事を話すと、今の彼らならもっと大きなライブハウスでも間違えなく満員にしてしまうだろう。と言い「彼ら、ヤバいでしょ。」とニヤリと笑ったのを思い出した。
確かにそう、ヤバいかもしれない。彼らの音を聴いて、この日のライブへの期待はより一層高まった。

7時50分頃…ステージを覆っていた白い幕に映像が映し出される。
彼らには「club EARTH」という自らゼロから作り上げたライブハウスがある。
その「club EARTH」を作りあげる作業や、そんな時の彼らの表情、音楽制作のカットなどが克明に映し出されていた。きっと彼らは「世界の終わり」という世界を大事にしているのだろう。それは繊細だけど芯が太い、一見矛盾とも思えるような2つが共存しながらその揺らぎが彼らの全てを作り出しているのだろう。

fukase.jpg深瀬 慧(Vo.G)のシルエットが大きく青いライトに照らされている。
波を描きながら幕が落ち、フロアにはステージからの光が注ぎ込まると、その途端オーディエンスの立ち位置が前へ前へとのバランスを変えて行く。

エフェクトのかかった深瀬の声、 “青い太陽” でライブがスタート。
DJ LOVEが人差し指を高く挙げ、オーディエンス達を先導する。そのデジタルチックな声と深瀬のあどけない生々しい声が混ざり合い、キャッチーなメロに会場は弾む。

 

nakajima.jpg中島真一(G)が「どうも、世界の終わりです。ファイナルへようこそ。最後まで楽しんで。」と挨拶すると、”虹色の戦争” へ 続く。この曲の、ポップさに反比例する歌詞の切実さがたまらない!藤崎(Key)のピアノが美しく流れ、ライトはカラフルにまたたくが深瀬は微動だにしない。そのポップなメロディに盛り上がるオーディエンス達と、ぴたりと止まり歌う深瀬との間の時空が歪む感じが不思議と心地よい。

演奏が終わると深瀬はギターをおいた。
「アルバムでは全曲ギターを弾いていますが、唯一ギターを弾いていない曲があって、それをやります。CDに入っていない曲です。」
おぉー!っとオーディエンス達から声があがる中、“天使と悪魔”が始まった。
DJ LOVEがハンドクラップすると会場はそれにツヅく。深瀬はステージの端、ギリギリのところへ立ったり、少しの動きをみせながらあのどこか焦点の合っていない目で、でも全てを見透かしたような目で客席を見ている。
そしてオーディエンス達は、その曲を自分の全身にしっかりと刻み込もうと、ノリながらも一生懸命聴いている感じがした。
 

 

「世界平和」にはやはり 真っ赤なライトだ。
よく、まだ完全に大人になりきっていない少年が戦争に立ち向かうというアニメがあるが、一種それも感じさせるこの曲。藤崎の切なく訴えるピアノと、中盤の壮大なメロディ、そして深瀬の語り。「世界の終わり」という4人の若者の才能に鳥肌さえ立ってしまう曲だ。



オーディエンス達が、そろそろライブ中盤だろうと思った矢先深瀬は「次が最後の曲です。」という。「えー!!!」という、残念というより(勿論残念なんだが)驚愕の声がフロア一杯に広がった。…それでも否応なく藤崎のピアノは “幻の命” を奏で、圧倒的存在のそのピアノにフロアは一瞬で曲の世界に引きづり込まれる。
 
アンコールでは、膨れ上がりそうな満杯のフロアをみて中島は「今年の始まりfujisaki.jpgはまだ友達を呼んでいて、でも何度も誘うと段々その友達も嫌な反応になっていく。」という話をし、深瀬は「中学も殆ど行っていなくて高校も中退。夢を追い始めたら才能なんかなくて自分の駄目な部分が見えて来そうで何も出来なかった。」と、夢と現実のギャップに壊れていきそうな心情を語った。
夢が大事すぎて…誰しもがきっと同じような事で悩んできたり、現在悩んでいたりするだろう。そんな苦しい轍を残しながら深瀬は「でも夢を叶える事が全てじゃない。」という「今」の答えにたどり着いたようで、”夢” という仮のタイトルがついた新曲を披露。 〜諦めなければ夢は終わらないよ〜と、いつものくしゃりとした笑顔で歌い、「次の曲が正真正銘今日のツアー最後になります。」といい、「インスタントラジオ」で幕は閉じた。
曲数が少なくても、夢に対して迷って動けなくなっても、ライブ最後はたっぷりがっつり楽しませてくれるファイナルだった。

love.jpg

 



取材・文/まさやん


<セットリスト>
1.青い太陽
2.虹色の戦争
3.天使と悪魔
4.世界平和
5.白昼の夢
6.死の魔法
7.幻の命


アンコール
1.新曲
2.インスタントラジオ



 

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