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たむらぱん ワンマンライブ「SOSOSOS」@渋谷O-EAST

たむらぱん ワンマンライブ「SOSOSOS」@渋谷O-EAST

「たむらぱんのライブに行く。」
そう口にしただけで何故かワクワクしてしまう。勿論レポートを書くという任務のもと、会場のある渋谷 O-EASTへ向かったわけだが、彼女の魅力はやはりこのワンマンライブ「SOSOSOS」に詰まっていた。

客電が落ちると真っ赤な幕にぐるぐるとスポットライトが光り、サーカスが始まるような音楽。オーディエンスの高揚感をぎゅっと集中力に変える。
“バンブー” で、幕は開いた。白黒のストライプワンピースに黒髪マッシュルームヘアー、よく見るとポイントに白いストライプのエクステをほどこしている。So Cute!!!!!
 

 

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「お待たせしましたー!今日は嫌な事を忘れて行ってください。ライブスタート!!」
田村が元気に弾むとオーディエンスも弾む。そして “ハリウッド” ではやっぱり決まるみんなの手拍子!これには田村もご満悦。
今回からコーラスとキーボードがサポートメンバーとして加わり、たむらぱんの描き作る音の世界がより深い色に溢れている。田村自身の歌も以前より遊びがあって面白い。

「何かさぁ、もうテンション的に終盤というか、アンコールみたい。」
田村がそういうのも分かる気がする。この日は3曲目にして既にかなりオーディエンスのテンションはヒートアップしていた。

 

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「今日暑かったでしょう。」確かにこの日は9月も過ぎたのに相変わらず35度を過ぎる暑さで、客席からも「暑かった!」という声があがる。
…が、「私は早くからここ(O-EAST)にいたから涼しかったけど。」などと落とし、会場を和ます。というか笑わす。

7月にリリースされた5枚目のシングル 「SOS 」の初回限定盤に収録されている “マイホームタウン” 、以前インタビューの時にこの曲について聞いてみたところ、やはりこの曲を作りながら思っていたのは実家の事だという。「上京してきて 時間が経てば経つ程、 ああいう場所があったから今の自分があるんだなって昔より思えるようになりました。」と語ってたのを思いだした。夕日のようなライトに田村の影がうっすら伸びる。

「先月お誕生日だったの!」
相変わらず友達へ話すような口ぶりで田村が言うと、客席からは おめでとー!の声。
それにつられるようにキーボードの先導で、バースディソングの大合唱。
「ありがとう。」田村の顔から笑顔がこぼれる。
“アミリオン” の後、田村は自分がやりたいと思っている事を語った。少し叶いそうな夢は料理が出来そうな調理器具を買う事。そして絵の得意な彼女らしく挿絵などもしたいと語った。
そんな中、絵を描くという事で叶ったのは、アパレルブランド「HANA TO GUITAR(花とギター)」が10月に代官山UNITで開催するLive Partyに出演する他、田村のデザインしたコラージュアートのプリントTシャツの販売が決定したという事だ。
「是非遊びに来てください。」
そう言うと、このイベントの日程がいつだか答えられなかった(というか、田村の無茶ぶり?笑)ギターが、エレキからアコギに持ち替え、 “グランパ” のイントロを優しく爪弾く。温かい手作りの絵本を1ページ1ページ緩やかにめくるような曲。

“SOS” は、田村自身も声優に初挑戦したフジテレビドラマ「もやしもん」のオープニング・テーマで、盛り上がり必至!歌詞の「SOSOSOSO…」というところでは大合唱となった。またドラマの感想を聞くと「面白かった!」「可愛かった!」など次々に嬉しい答えが帰ってくる。

“十人十色” で気だるく語るような田村の歌い方がすごく面白い。
サウンドも、トランスのような解放感と重厚でラウド。叩き付けるようなキーボードに、大歓声があがった。

「今年1番楽しかったかもしれない。ありがとう!」終盤、そう田村はこの「SOSOSOS」の楽しさを語り、10月20日にリリースされる “ラフ” の曲の事を少し話し始めた。「ラフという言葉は色々な意味があるけど、どうでもいいや。という事ではなく、ガチガチな心を溶かして。という意味です。」実はこの曲は田村自身もとても思い入れが強く、大好きな1曲となったらしい。
そんな思いをたっぷり詰め込み歌う田村の声はメロディの上をスルリと滑っているようで心地よい。ミラーボールはぐるぐるとフロアを照らす。

「あと10曲!」
ラストが近い事を田村が告げると、オーディエンスからはこんな声があがった。

 

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「前の日から落ち着かなくて部屋の掃除してきたの!水拭きとかしたんだよ!」と、微妙に理解できるようなできないような落ち着くための行動発表だったが、次のワンマンの決定も報告した。
ワンマンという形で次にたむらぱんに会えるのを楽しみにしつつ、“ 責めないデイ”、 “へぶん “  、” ぶっ飛ばすぞ” の3曲でパワフルに本編を終了。

アンコール、勢いよく飛び出して来た田村はオーディエンス達に「さて、次のワンマンライブの日程はいつだったでしょうか?」と質問。
客席からその日程が一斉にコールされると「…ですよね。」といいながら「ワンマン、本当は2月12日だったの!」と笑いながら告白した。
そう、先ほど本編で告知したワンマンの日程は間違えていたのだ。
もう会場は大爆笑!でもこれでもう決して間違えないだろう。

毎日頑張っている人の踏みしめる足音が ズンダ と聴こえるところからこの名前にした。というこの日初披露の “ズンダ” と、 “ジェットコースター” で、東京の「SOSOSOS」は幕を閉じた。大阪 umeda AKASOでも同ライブを9月27日(月)に開催。

最後、メンバーみんなで手を取り合い挨拶した後、ゆっくりと幕は降りた。
そして本編中にも話していた “ラフ” のPVを左右のスクリーンで披露。みな、じっとその大地を舞台に、異形のキャラクターらとともに登場するたむらぱんのシュールな世界に弾き込まれていた。そしてそれが終わると拍手と歓声の嵐に包まれた。


取材・文/まさやん


<セットリスト>
バンブー
ちょうどいいとこにいたい
ハリウッド
テレパシー
マイホームタウン
ハレーション
アミリオン
グランパ
ストーリーテラー
ちゃりんこ
SOS
十人十色
ラフ
ゼロ
責めないデイ
へぶん
ぶっ飛ばすぞ 

アンコール
1.ズンダ
2. ジェットコースター



* たむらぱん公式サイト http://tamurapan.com/

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