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D.W.ニコルズ

D.W.ニコルズ "ONENNIVERSARY TOUR" @渋谷クラブクアトロ

D.W.ニコルズ メジャーデビューして初めての全国ツアー “ONENNIVERSARY TOUR” のファイナル、東京・渋谷クラブクアトロは満員のファンと、ステージ中央にふわふわ浮かぶ風船がD.W.ニコルズの出演を今や遅しと待っていた。

風船が奥へ退場したと共にメンバーがステージへ登場。メンバー同士一人一人握手をし “素晴らしい世界” でツアーファイナルの幕は開け、続けざまに “グリンピースヌーピー” へ繋げ、何ともキュートなピースマークをやって見せる。

 

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「 ONENNIVERSARY TOURへようこそ!D.W.ニコルズです。初めての全国ツアー、無事ファイナルを迎えることが出来ます。」
歓声が溢れる中、わたなべは「今日も、かーちゃん来てるんだけど、こんなにいっぱいの人達が歌を聴きにきてくれてるのを見たら嬉しいんじゃないかな。」と続け D.W.ニコルズが今の4人となり初めてのインディーズCD に収録の “愛に。” を歌う。
「あなたがずっと生きていますようにと 願いと祈りを込めた歌、歌うために生きてるの〜♪」なんて歌われると、かーちゃんじゃなくたって泣けちゃうよ!

”SMOKE” が終わり、沢山の拍手にメンバーからは笑顔がこぼれた。
「みんなには黙ってたけど…」わたなべがそう切り出すと、一瞬笑いと真面目のどっちに話が転ぶのか妙な緊張感が会場に走る。
「僕と健ちゃんは世界で1位と2位のギタリストなんです!」
ぶわぁーっ!と会場が盛り上がり、わたなべ、「言っとくけど、次の曲は火花でるから!」と、なおも続け、まるで武道のように2人はお辞儀をし合い、そのパフォーマンスに会場が爆笑になると「静かに!集中が必要なんだ!」と真剣さをみせる。
こういうの、ほんとに上手だよなぁ。と笑ってしまう程だが確かにギターは凄い。
わたなべのトークも、歌っている時のジェスチャーも、それからメンバー全員の音楽としても、「ここ!」という絶妙なタイミングがツボにハマる。観ていてとても小気味良い。
若干のズレや歪みを持ってそれを味に出来るようになるのはきっともう少し先だと思うが、若い彼らの音楽は今これがベストのような気がする。

 

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”ポラリス”が終わり、わたなべは、「みんながウォークマンとかを聴いてる時に突然、今何を聴いているんですか?と質問されたら、今はD.W.ニコルズ っていうバンドの…って言うかもしれないけど、その “っていう”を取るよう死ぬ気で頑張ります。」と、内に秘める熱い思いをぶつけ、メジャーデビュー1stシングルの ”マイライフストーリー” を熱唱。心地よく弾みながらオーディエンス達もメンバーも笑顔になり、気がつけば「もう一回もう一回♪」と合唱になっていた。

オレンジ、水色、緑、赤と、色とりどりに変わるライトの中、ポップな世界はあくまでもポップに弾け、 “一秒でもはやく” のような澄んだ空気を感じさせる曲の時はわたなべの声が温かい毛布のようにオーディエンス達を包み込む。

「人生と一緒! 終わっちゃう前に楽しまなきゃ。ラスト3曲!…心配なんです、僕はみなさんが楽しんでくれてるのか!」と、この楽しい時間が永遠ではないという事を示唆しながら、“安いワインとチーズをちょっと”でオーディエンス達に楽しい時間を与えてくれる。そして本編ラストは、最初のファイナルにふさわしく”春風” 。
クアトロ全員でこの曲を歌う中、わたなべは小さなバズーカを手にし、金色のテープをパーンッ!と客席へ飛ばした。
大きな会場では機械が数千ものテープを2F席まで飛ばしてくれるが、いつか彼らもそういう会場でやるだろう。だけどだからこそハンズで売っていそうな、おもちゃみたいなバズーカから発射されたテープ達は大切なような気がする。D.W.ニコルズとファン達の今後に繋がるこのファイナルのステージ。

dw3.jpgアンコールをうけて、ツアーTシャツに着替えたメンバーが再び登場。
わたなべはカメラを客席に向け、シャッターをきった。「いつか見せてあげるからね。」と言いながら。
でもしんみりとはさせないところが彼らの度量だ。安手の通販のように、わざと下手な芝居めいた風にツアーグッズを次々と紹介したり、アンケートを入れない代わりに、twitterやmixiで今日の感想をつぶやいてと言ったり、抜け目はない。…が、嫌味にもならない。これが愛すべきD.W.ニコルズだ!

そして来年1月26日(水)リリースの「ニューレコード」から、新曲 “あの街この街”を披露。東京に出てきて一人暮らしをしている女の子がテーマのこの曲。残念ながら私は東京生まれなので「上京」という経験がないが、上京し、一人暮らしの経験がある人ならきっと誰しも一度は感じた気持ちなのではないかと想像した。
本当にこのファイナル最後の最後では未発表曲の”グッデイ”を披露。「簡単だから」と、みんなが一緒に歌えるように少しの手ほどきをしながら歌に入った。…が、後半はもう教えずとも会場中、大合唱となっていて、Wアンコールをも求める拍手達で幕は締めくくられた。

3月からまた始まるツアー、東京は5月5日にまたこの渋谷クラブクアトロでやる事が決定した。わたなべは「今日楽しかったから、また5月5日にここでやります。また全く同じメンツで会おうぜ!」とキラキラの笑顔で言ったが、きっとそうはならないだろう。
来年5月のこの場所にはこの日のオーディエンスにまた新たなオーディエンスが加わるはずだから。

 

写真/藪下雷太
取材・文/まさやん


<セットリスト>

1、 素晴らしい世界
2、 グリンピースヌーピー
3、 ラヴリー
4、 愛に。
5、 ファミレス
6、 スミレの唄
7、 SMOKE
8、 雨過天晴
9、 太陽
10、ポラリス
11、マイライフストーリー
12、一秒でもはやく
13、波待ちサーファー
14、チャールストンのグッドライフ
15、安いワインとチーズをちょっと
16、猫とギター
17、B.D.K
18、春風

<encore>
1、あの街この街
2、グッデイ
 

 

D.W.ニコルズ公式サイト
http://www.dwnicols.com/


 

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