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ザ・クロマニヨンズ  ツアー 2010-2011 ウンボボ月へ行く @SHIBUYA-AX

ザ・クロマニヨンズ ツアー 2010-2011 ウンボボ月へ行く @SHIBUYA-AX

ザ・クロマニヨンズ5枚目のニューアルバム「Oi! Um bobo」をひっさげたツアー「ザ・クロマニヨンズ  ツアー 2010-2011 ウンボボ月へ行く」の東京公演1日目が開催された。この日の会場はSHIBUYA-AXではない!「ロックンロール開発センター」なのだ。
そしてここで繰り広げられるのはLIVEではなく「ウンボボ計画」。いるのはオーディエンスではなく月面に軌跡を残すことをミッションとされている1700人近くののロッケンロールピープル達だ!

…しかし、ウンボボって何だ? 高橋ヨシオが踊る様子か?それとも(    )に何か入れよと言う意味か?

そんなことを考えていたら月へ降り立ったメンバー登場。
曲が始まればすぐにグラグラっと ロックンロール開発センターの座席が揺れる。
そうか、月面に軌跡を残すというのはこういうことか!1700人近くのロッケンロールピープル達は”オートバイと皮ジャンパーとカレー” でも、 “キャデラック”でも渦を巻くように揺らぎ、飛び、暴れる。
 

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「よく来てくれた。ありがとう。みんなが何を望んでここに来たか分からないけどロックンロールを全力でやる。」
そう言ったヒロトはハープを吹き、男臭く、優しく、温かく、ロックを歌い、序盤戦ではもう、あばらを曝け出していた。
 

 

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「みんなのことを好きかどうかわかりません。そんな、知り合いでもないのに…。でも好きになって帰りたいです。」というヒロトへ「愛してるよー!」の声。勿論(?)ヤロウから。そんな声援に何だか破れかぶれな笑顔を浮かべながら投げやりに、でも確実に「アイシテルよー!」とヒロトも応える。
ここで暴れているオーディエンス達の殆どが、ザ・クロマニヨンズのタイトル全作品とも所持しているだろうから、新旧織り交ぜたこのツアーのセットリストはかなり最高な筈だ。

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でもミッションは2011年も続くのでここではあえて具体的な曲順や全セットリストの公開は避けよう。その方が絶対楽しめるって! ライブって次にどの曲をやるか分からない上で、イントロのコードがメロディに変わったその瞬間に最大の悦びがあると思う。

ヒロトはまるで音楽の時間のように「オー」と言いながら音をとり、オーディエンスに「人ごとじゃねぇぞ、キーをとっておくと後で楽しめるぞ。」そういって “グリセリン・クイーン”を歌ったり、「今日は長くなりそうだな。」と笑いながら “スピードとナイフ”を歌ったりする。そして必ず歌った後には1曲1曲「アリガトウ」を言う。

ライトを浴び、青白く発光するヒロトのガリガリの上半身は、オーディエンス達のパワーと交わりながら暴れる。
桐田の乾いたスネアの音、クールに響かせる小林のベース音、”紙飛行機” でのマーシーのローコードのF、全てが色々なものを揺らす。
フロアもオーディエンスも、音楽を最強に楽しむキモチも。

kirita.jpg高熱と吹き出しながら、そんな風に一時も耐えることなく本当にあっという間にラストとなり、「MONDO ROCCIA '09-'10」から恒例となった アンコールでの「もう一杯、ちょうだいな」コールを受け、ザ・クロマニヨンズもオーディエンスたちも余す事なくミッションを果たした。

unbobo.jpg甲本ヒロトという人間は、「甲本ヒロト」である以上、異才を放ち続け、ザ・クロマニヨンズというバンドの揺るがない価値を確信したライブであった。




カメラマン:柴田恵理
取材・文:まさやん

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