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DEEN LIVE JOY-Break15 〜History〜 @中野サンプラザ 2011.1.23

DEEN LIVE JOY-Break15 〜History〜 @中野サンプラザ 2011.1.23

スクリーンに描き出されたDEENのロゴと様々なライヴ写真。そしてライヴのバイオグラフィが100公演、200公演、300公演と、その歴史を綴り「FINAL」の文字が刻まれると会場から歓声と拍手が沸きあがる。
この日は、「LIVE JOY-Break15 〜History〜 」の最終日。
『月に照らされて』のイントロが流れるとオープニングから総立ちになり、会場の中野サンプラザは淡いピンクとブルーのペンライトの光に包まれた。
今回のライヴは、 ライヴ音源のベスト盤「ALL TIME LIVE BEST」と、シングルのカップリング曲を集めた「Another Side Memories」の2枚のベストアルバムを中心に、なんと全会場異なるセットリストというではないか!途中、リーダーの山根公路も「かなり毎回どきどきした。」と語ったが、ファンとしてはそういうライブならあっちの公演も行きたい、こっちの公演も行きたいと嬉しい悩みに頭をかかえるだろう。

「 LIVE JOY-Break15 〜History〜 へようこそ。最後まで楽しんでいって下さい!」

DEEN_ikemori.jpg
Voの池森秀一がそういうと、93年にミリオンヒットした『このまま君だけを奪い去りたい』の静かな青の世界に、3つのスポットライトがDEENを照らす。

DEEN3.jpg恒例のアコースティックコーナーで田川伸治は『愛しい人』の甘く切ないメロディに合わせ、ギターのボディを鳴らす。DEENらしい美しいこの曲に会場は、呼吸を忘れるほど聴き込んでいるような静けさだった。

「チケットをゲットしてから何日経つのでしょう。やっと会えましたね。」と山根が言うと、池森は応援団長のようだと笑い、会場も先ほどの静けさからふっと笑いが起きる。
また、今回は先にも記したようにカップリング曲が多いことから、「シングルは、シングルらしくキャッチーに作るけれど、カップリングは自分達で聴いて来たものが出て来て、人となりが一番わかると思います。」と池森は語り、今度は少し冗談めかしに「巨匠(田川)は、キュンとする曲書きますねぇ。」と続けると、すかさず田川は「(自分が)キュンとしたいんです!」と言い放つ!そこでリーダーは「そこが僕たちには足りないんだね。」とだめ押し!もう会場は大爆笑の渦!! あんなに格好良かったり清々しかったり切なかったりする曲を私達に届けてくれるこの3人は、一端喋り出すとお笑いのムードさえかもし出してしまうから凄い。
 

中盤から後半にかけて、怒濤のメドレーが続く。『瞳そらさないで』をはじめ、ダンサブルでアップテンポなナンバーに、会場のボルテージもどんどんと上昇!グリーン、ブルー、オレンジ、レッドと様々な色にDEEN、そして会場が染まりリズムに揺れる。『君の心に帰りたい』で本編が終了。

DEEN_tagawa.jpgF1カーが駆け抜ける音が流れると、田川のギターソロでアンコールはスタートした。
テクニカルでアグレッシブ!圧巻のパフォーマンスに賞賛の拍手が飛び、間髪入れずに今度は田川をそのまま引き連れ、山根のソロ。柔らかな池森の歌声とは違うが、かなりノビのある高音で、アイドル的アメリカンロックのリズムに会場はノリまくる!


DEEN_yamane.jpg『coconuts feat. kokomo』のイントロと共にキャー!という叫び声が。「?」と思っていると1Fの客席脇の扉から池森が登場!ライトを浴びながらファンの間を抜け、ステージに駆け上り、会場はすっかり常夏ムード!

今年の3月で18歳を迎えるDEENの活動。人間が生まれて18年といえば若いが、それでもそれなりのドラマがある。ましてや同じメンバーでのバンド活動、並大抵ではない。
メンバーそれぞれが制作活動をしている中、池森が試しとして歌うことを勧められたのが『このまま君だけを奪い去りたい』だったという。それが多くの人の耳に触れ、DEENというバンドになり 1993年3月10日デビュー。池森は「先のことなんて見えなかった。でもDEENというプロジェクトはとても居心地が良い。ある意味、DEENという素晴らしい学校の教育を受けられた。」と話を続けた。18年という歳月の中で、そういえることは素晴らしいと思う。
「93年はJリーグ発足。当時、ヴェルデイにいたカズさんがシュートを決めると、この曲が流れて、それが今でも脳裏に焼き付いています。」
池森はファンに感謝しながら『翼を広げて」を熱唱。年に1度の武道館ライヴも、今年は5月7日に決定し、その報告に会場は更に興奮、アンコールの幕は閉じた。

DEEN_hiki.jpg……が、更に彼らを求める拍手の輪は鳴り止まない。客電はついている。…まだ鳴り止まない。

パッとステージの照明がついた。だが薄手のステージ幕はまだ閉じている。
「これ、入っている?」
マイクから何やら聞き覚えのある声が流れると、客席は拍手をやめ、その声に耳をすませる。「 LIVE JOY-Break15 〜History〜におこしのDEEN FREIENDSのみなさん、ご無沙汰しております。上海のロックスターです。」
うわーっ!!という歓声があがり、帰りかけた人の体もまたステージへ向く。
DEENファンの間では有名(?)なこの上海のロックスター。私まで思わず足をばたつかせ喜んでしまった。…が、姿を見せぬまま話は続いた。どうも今回山根…じゃなく、ロックスターは来れないから国際電話で話しているという設定…じゃなく、国際電話で話してる(笑)。「風の噂で聞いたんだけど、DEENが『Brand New Wing』のMVを作ったらしいから、今日行けないお詫びに出来上がったMVをここにきてる人へ先行公開!」と言うか言わないかのうちに興奮の拍手が舞い上がり、4月6日発売の『Brand New Wing』のMVが流れた。ダンサーチーム・モンキーアラウンドと 黒いスーツをまとった池森のダンスはアグレッシブで、そのキャッチーさに会場のリズムも弾む。
MVが終わると幕があがり、そこにはDEENの3人が。ツアーファイナル、かなりたっぷり楽しませてくれるではないか!
3人は感謝の言葉を重ね、本当にこの日最後の曲となったのは『歌に願を〜SONG FOR YOU』。
池森は「5月7日、みなさん空けておいてください!一夜限りの武道館、ワクワクしますね。本当にありがとうございました!」と言うと約3時間にも及ぶファイナルは、たっぷりとDEENを楽しめた拍手で満ちあふれ、ツアーファイナルは終了した。



取材・文/まさやん


<セットリスト>
1、  月に照らされて
2、  ひとりじゃない
3、  手ごたえのない愛
4、  TAKE OFF ~まだ始まったばかり~
5、  このまま君だけを奪い去りたい
6、  さよなら
7、  愛しい人

8、  君のいないholiday
9、 永遠の明日
10、FOREVER
11、Dancin' alone
12、すてちまえ!
13、瞳そらさないで
14、君さえいれば
15、Burning my soul
16、Sha.la.la.la ~I wish~
17、リトル・ヒーロー
18、眠ったままの情熱
19、君の心に帰りたい

 [ENCORE]
20、田川ソロ/BACKFIRE
21、山根ソロ/念願のCelebration
22、coconuts feat.kokomo
23、Brand New Wing (4/6発売New Single)
24、翼を広げて

[W-ENCORE]
25、歌に願を〜SONG FOR YOU

 

 

◉DEEN 公式サイト http://www.deen.gr.jp/
 

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