1/31 MO’SOME TONEBENDERがツアーファイナルをEBISU LIQUIDROOMで行った。
約２年振り、そしてサポートドラマーを入れてのツアーということでオーディエンスの期待が会場中に満ちている中登場したメンバーは、「Hammmmer」でいきなり会場のテンションをMAXに持っていった。
 

エキセントリックな百々和宏の声は、歪む音の世界を鋭利に切り裂きノイジーに空間を揺らす。そして武井靖典のベース、サポートドラマーである水野雅昭（SPANK PAGE）のドラムがうねりをあげ、フロアも揺れる。
以前、取材でアルバム『STRUGGLE』のことを百々は、「酷い音」と言った。それは決して悪い意味ではなく、クリエイティブなことなのだ。デジタルで何もかも綺麗に仕上げられる今、あえてコンプをぶっ潰すような爆音で表現されたライヴ感が今まさに目の前で繰り広げられている。
赤いライトを背負った百々のシルエットは激しくヘッドバンキングを繰り返し、藤田勇は狂気的なシンセ音を操り、笑う。会場の一番後ろ、少し高い位置で観ていたが、彼らがぶちまける音がぐわんぐわんとフロアを周り、アドレナリンが体中を猛スピードで駆け巡るのがわかった。



エコバックで殴り合いをし、重度の昏睡状態に陥った友人が奇跡的に目を覚ます…「けだるいDays」の、そういうシュールな世界は、ベースのペグが時折ライトの光を受け、こちらへ反射するたびに緩やかに、でも確実にその情景を目の前に突きつけるようだ。

インスト「七月二十日」は一切奇をてらうことのないドラムとギターの歪みは時さえ止めてしまう程のチカラを持っていた。 ただただ放射線状の光がリキッドの天井を照らし、まるで雲海に包まれてしまったかのように佇むオーディエンス。
 

今回、彼らの苦悩の末たどり着いたという、ツインドラムというものも是非生でモーサムを観てみたい要因の一つではあった。
「Drum Song」では 藤田と水野が、かなりきっちりと息を合わせ、バスドラが腹に響く。…が、藤田はバスドラの上に立ち上がり、クラッシュシンバルやライドシンバルを響かせる。これだ！フロアもざわめき、爆発と疾走、時々の気だるさの中、本編19曲が終了すると、アンコールではアメリカツアーのことにもふれ、今年は例年以上にギアを上げて突き進むことを宣言した後「BIG-S」「DUM DUM PARTY」で今ツアーを締めくくった。

また、終演後に配布されたフライヤーにはアメリカツアーのことに加えBEST ALBUMが発売になることが記載されていて、今年が14年間転がり続けてきた彼らのこれまでの総括であると共に、新たな１歩を踏み出す１年であることを記していた。

カメラマン ／(c)TAKAYUKI OKADA
取材・文／まさやん

＜Set List＞
01opening〜Hammmmer
02 GO AROUND MY HEAD
03 アイデンティティ
04 Junk
05 Young Lust
06 けだるいDays
07 TIGER
08 L.O.V.E.
09 Black In Black Out
10 ダミアン
11 教祖様はスレンダー
12 youth
13 七月二十日
14 未来は今
15 HigH
16 intro〜Emperor Sun &Sister Moon
17 Drum Song
18 GREEN & GOLD
19  ロッキンルーラ

en1 BIG-S
en2 DUM DUM PARTY

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2011.04.06 BEST ALBUM
タイトル未定
<初回盤>：CD+DVD￥3,000（税込）COZP-499-500
<通常盤>：CD￥2,500（税込）COCP-36672


The world conquest tour

March 18 (Fri) Austin
March 20 (sun) New York @ Bowery Ballroom
March 22 (Tue) CHICAGO @ Empty Bottle
March 24 (Thu) SEATTLE @ Chop Suey
March 25 (Fri) Las Vegas @ TBA
March 26 (Sat) LA @ Viper Room
March 27 (Sun) SF @ The Independent

◉MO’SOME TONEBENDER 公式サイト http://www.mosome.com/