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のあのわpresents

のあのわpresents "のあのわ×のあのわ" @ 渋谷DUO Music Exchange 2011.5.13

前日までの雨が嘘のように晴れ渡った東京。この日開催された「のあのわpresents “のあのわ×のあのわ” 」に関して、先日の取材でギターのゴウは「二つのバンドで違うカラーを出して行くという企画」といい、ヴォーカル&チェロのYukkoは「ひとつのライブでのあのわの両方の面」と言っていた。
私は、のあのわライブ初参戦にして、その両面が観られるのかとワクワクしていた。
2部構成の為、第1部が終わると15分の休憩を入れる説明をする場内アナウンス。

客電が落ち、のあのわメンバーが静かに登場。Yukkoは、肌滑りの良さそうな濃いオレンジのワンピースに身を包み、男性群は楽団的黒フォーマルを着くずしたアレンジ。
ライブは、”Line” でスタート。間髪入れず “スクォンクの涙” と曲は続き、ゴウのギターはシューゲイザー的にエキセントリックな世界を作り、そのエレキ音と質感の違うチェロの音が、せめぎあうようなギリギリのラインで混ざり合う。
ストロボライトの光を誘発するような本間シュンタのドラムが強くバスドラを響かせ、Yukkoはしきりに頭を横に振りながら歪む世界の住人となる。

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「のあのわpresents “のあのわ×のあのわ” は(震災の影響で)延期となっていたんですけど、今日こんなに沢山来てくれてありがとうございます。初めての試みですが楽しんで下さい」
Yukkoは、そう挨拶するとチェロから離れエレキギターを手にして、まだのあのわとしてデビューする前の “静かな歌” を披露した。Yukkoの高い声はこの日会場となった 渋谷DUO Music Exchangeの壁も天井も突き破るかのように伸びやかでぞくぞくした。
新曲 “Calling “ を含め計7曲で、前半は終了。

冒頭の場内アナウンス通り、15分の休憩を挟み、後半がスタート。
…が、登場したのは先ほどのエキセントリックな、のあのわではなかった。パンツルックに着替えたYukkoをはじめ、メンバーの笑顔溢れる手拍子で会場はテンションアップ! 椅子席のオーディエンスも立ちあがり、大歓声が巻き起こった。

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“もぐらは鳥になる” では、疾走感たっぷりのドラムとコーラスに後押しされるような勢いでオーディエンスも手を高くあげる。
「みんな楽しんでいますか?たまらないね!こんなに集まっていただいて。」
nakame(B)は挨拶し、その満面の笑顔にこちらもつられて笑顔。どうも雨男の疑いをかけられているnakameらしいが、そんな話をしながらもメンバーそれぞれ、マイペースにトークは進む。それものあのわらしいのだろうか。オーディエンスは楽しそうに笑っている。
しかし、このライブが延期になった原因でもある被災のことになると、本間は声を詰まらせるように「自分たちも押しつぶされそうになる」となると語る。ちょうど“Have a Good Day !” のリリースも決定し、練習している最中の出来事だったらしい。それでもポジティブに…といい、その5月11日リリースになったばかりのシングル “Have a Good Day !” を披露。Yukkoの声はCDで聴くのと同じ位、いや、それ以上に弾け、軽快な世界にnakameのボトムが効いたベースと、ポップに表情を変える荒山リクの鍵盤にフロアのテンションもヒートアップし、”Sweet Sweet” では、淡いピンクとパープルが織りなす光の粒子に、チェロの繊細な音色とYukkoの声が甘く切なく絡み合い、胸の奥がきゅんとなる。

「蒼井優さんとはいつ会えるのでしょうか?」
曲が終わり、そう切り出したのは本間だった。資生堂アネッサのCMソングに起用された “Have a Good Day !”のジャケットが蒼井優さんということはもうご承知の通りだと思うが、まぁ確かに会えると思うかもしれない。nakameは「何年だって待ちます!これはスタッフへのプレッシャーだと思って喋っています」と蒼井優さんと絶対会わせてくれー!という気持ちを語り、会場が大爆笑になるシーンも。また、この曲のPVでのロケが楽しかったことを語りながらライブは後半となり “STAR HOUSE” では、変則なリズムと力強いキーボードで圧倒的パフォーマンスをみせ、大きな拍手と歓声に包まれた。


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アンコールで再び登場したYukkoは「“のあのわ×のあのわ” の意図、分かりましたか?すごく明るく前向きでポップなバンドだと思われたいんです。でも昔は救いを求めているばかりの暗い曲だったけど、祝祭感を味わいたくて、5人は変わっていった」と語り、暗い面も明るい面も、その両面とも好きになって欲しいと続けた。最後はいい日だったと思えるようにという意味も込めてのアンコールナンバー “good day” 、そして “ ゆめの在りか” で、ライブの幕は閉じた。
誰もが持つ影の部分と、光の部分を2部構成の演出で見せるというのあのわの初めての試みは、本人達自身とても楽しんでいるように見えたし、オーディエンスの歓声と笑顔、拍手はきっと「今日はいい日だった!」と思えるものになったであろう。



取材・文/まさやん


<セットリスト>
・前半
M1、Line
M2、スクォンクの涙
M3、リズム
M4、静かな歌
M5、Caling
M6、ハク
M7、夜明け

・後半
M1、SPECTACLE
M2、もぐらは鳥になる
M3、星が見える日
M4、Have a Good Day !
M5、ループ、ループ
M6、Sweet Sweet
M7、little heart
M8、STAR HOUSE
M9、Heavenly

EN1、good day
EN2、ゆめの在りか
 

 

◉のあのわ公式サイト http://www.noanowa.jp/

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