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SPECIAL OTHERS「QUTIMA Ver.13 SPECIAL OTHERS 野音」@ 日比谷野外大音楽堂  2011.6.4

SPECIAL OTHERS「QUTIMA Ver.13 SPECIAL OTHERS 野音」@ 日比谷野外大音楽堂 2011.6.4

6月4日、土曜日。梅雨の晴れ間に広がった青空は、東京で2週間ぶりの夏日となった。絶好の野外ライブ日和! SPECIAL OTHERS日和!!
開場時間の16時45分を15分ほど過ぎた頃に野音に到着。すでにグッズ売り場には驚くような行列が出来ている。

青空が気持ちよく日の力を落とした頃、メンバーがステージに登場。
調律をするように、キーボード、ベース、ギター、ドラムの音達がミックスしあいSessionから「 Wait for The Sun 」のイントロへ音が変わると客席からは開放感に溢れた歓声と拍手が飛ぶ。

SPO7306.jpg「梅雨だっていうのに、晴れたね。」
きっと、会場に来たすべての人が心の中で、もしくは口に出して言っただろうその言葉を芹澤(Key)が笑顔で言うと、共感の喜びの声があがり、それを煽るように宮原(Dr)が
「今日は楽しくない音はどこにもないはずです。楽しまなきゃ損ですよ」と言う。
私は、SPECIAL OTHERS…通称スペアザのライブは初参戦だし、この日偶然会った知り合いの音楽関係者はスペアザのライブを一度観てからどっぷりハマったと、開演前にワクワクした笑顔を見せていた。だから否応なしに期待が膨らむ。

表情力をもつインプロヴィゼーションを繰り返し、「Circle」でオーディエンス達はゆらゆらと気持ちよく揺れながら天高く手を伸ばす。
ステージで演奏するスペアザの姿がみえない程後方のオーディエンスは、ただみんなで音に合わせ楽しげに踊っていたり、ダラッと座って目をとじ、ビールで赤くなった顔で気持ちよさげにサウンドを聴いている。そんな開放感と高揚感を繰り返しながら1st setの最後の「ACN」では、音が厚みを増しメロが変わるとみな、一斉にノリ始める。赤いライトを浴びながらメンバーとオーディエンスの集中力が一気に高まる瞬間を感じ、それは何より興奮させた。
インストジャムバンドで、ここまで興奮できるんだ!!

2nd setまでのしばしのインターバルにも、心地よい興奮が会場を包んでいた。
再び彼らが登場。芹澤が激しくキーボードを鳴らしながら「Birdie」で2nd setは始まった。続く「Good morning」で歓声は更に高まり、時折メロを誘導するような歌声にオーディエンスも合わせて歌う。歪む芹澤の鍵盤と宮原のドラムが、融合なのか、対決なのか、連打し合う。又吉のアップライトベースが低音で「The Guide」のイントロを鳴らすと、柳下のクリアなギターがジャンルレスなマイナーコードとメジャーコードを繰り返す。芹澤の鍵盤は表情を豊かに変えながら、今度はまるでマンドリンのように小刻みにメロを刻むギターに宮原のドラムが “ココ!” というポイントで確実なリザムを叩き出す。

MG_4222.jpg辺りは青空の色よりも照明の色が濃くなりはじめ、会場の雰囲気も1st setの開放感から、更にもっとアグレッシブなものへと変化していく。
続く「IDOL」でも宮原の抜けのいい軽快なシンバルや、まるで歌声のような柳下のギターが、ゆっくりになってはまた力を増して、そうかと思うと芹澤のハモニカでまたいい具合に力が抜けてを繰り返す。又吉のベース音が心臓へダイレクトに伝わりながら会場の鼓動を早めて行く。

MG_4071.jpg「幸せです!ハッピーです!うわーっってなって嬉しいです!」
宮原の「うわーっっ」っていうのが、興奮がマックスを迎えようとしている感じでワクワクした。芹澤も「野音って、何かすげーいいね!」と、やはり興奮している。
オーディエンス達も踊っている。勿論スペアザがテクニカルなことをしているのは分かる。…が、彼らはそこをひけらかしたり、卑屈になったりする訳ではなく、ただ解放しているのだ。型にはまらないオーディエンスの自由なノリ方を観ていると、音楽の根本にある意味さえ感じてしまった。
アンコールの間も拍手、口笛、歓声が入り交じり、「スペアザ最高!」と言わんばかりにハグしあう人達の姿も見えた。

アンコールを受け、三たび登場したメンバー。「今日は又吉の髪型が変なのが気にならない位、いいライブでした」と宮原が言い「別に変じゃないよ!2ブロックなだけだよ!」と又吉が反撃すると、爆笑が起こった。そして柳下は何故か封印していたという俳句を久々に披露。「この景色 この音この人 忘れません」…ん?若干字余り?(笑)。
そんなリラックスムードの中、コラボ第1弾シングルとしてMONGOL800のキヨサク氏をゲストヴォーカルに迎えた 6月22日リリースの「空っぽ」の話が出ると、期待の大歓声が湧いた。しかし、キヨサク氏はツアー中だったので今回残念ながら生でのコラボが見られないと分かると、会場からは落胆の声が。
だが間髪入れずに「2,800人のガッカリ顔、初めてみましたよ!」と柳下が言うと、落胆は笑い声に変わった。とうとうこの日ラスト曲となってしまったアンコールでの「AIMS」は、もうこれ以上ないという位、キーボードとギターが絡み合い、ベースは深く響き、ライトを浴びながら会場は波打つ。宮原のドラムが何度かリズムを変えながら、最後の最後までその興奮の糸が切れることなく、ライブは幕を閉じた。



取材・文/まさやん


<セットリスト>
〔1st set〕
Session
Wait for The Sun
Bump
Uncle John
Circle
PB
ACN

〔2nd set〕
Birdie
Good morning
The Guide
IDOL
Laurentech

en
AIMS

 

 

<オフィシャルホームページ>
http://www.specialothers.com/ 
http://www.jvcmusic.co.jp/speedstar/

 

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