「砂浜にライブハウスを創りたい」という夢を抱き2005年突如逗子に出現したライブハウス、「音霊 OTODAMA SEA STUDIO」。今年は6月24日から始まり、途中、台風の影響で7月20日の公演が中止になったものの、それ以外のライヴは無事終了した。
私が行った8月22日も天気はよくなかったものの、会場は楽しげな笑顔と盛り上がりをみせいてた。

トップバッターのSAWAは、「清々しい日々」という公演名に相応しい笑顔で「楽しい時間を過ごしましょう」と言うと、” JetCoaster” でライヴはスタート。

軽快に歌いながら1曲目からテンションをあげると、「今日はすごく楽しみにしてきました！」と、新曲  “Mr.Brown” を披露。OTODAMA LIVEにはプライベートでも来ているSAWAは、この日の為に集まったスペシャルサポートメンバーのバンドを「クモリ倶楽部」（この日の天気が曇りだった為）と名付けるなど、ユーモア溢れる一面も見せた。

また、11月5日(土)に東京・原宿アストロホールで開催されるワンマンライブ「SAWAの惑星〜Sa-Worldの侵略〜」についても、「もっとSAWA ワールドを堪能したい人は是非来て下さい!」と語り、”My Sunny Days” で終了。

次に登場したのは、のあのわ。
 

Vo,CelloのYukkoは踊るように歌いながら横長のステージを右へ左へ移動。7月リリースの最新アルバム『Hi! How Are You?』から”Namida,Porori” を披露すると、資生堂アネッサ2011CMソングとしても話題を呼んだ “Have a Good Day !” で、テンションアップ!
 

また、この日ヒールで登場したYukkoは、ライヴ運営にも携わっているキマグレンのISEKI氏に「海でライヴをやる気あるのか！」と突っ込まれたというエピソードで会場を爆笑に包んだり、「暑い！」と言えばファンが持っていたうちわであおいでくれるなど、会場とすっかり一体化しながら、ラスト曲 “ lalala-uh-uh-yeah!” では、手拍子を受け、ゴウ（Gt）のジャンプで最後まで盛り上げた。

大きな拍手と歓声で登場したのは、moumoon。こちらも、蒼井優が出演する資生堂アネッサのCMソングにに起用された人気曲 “Sunshine Girl” で盛り上げると、「失恋して東京から、この逗子方面までドライブをするイメージの曲」といい、浮遊感ある ”Dreaming Driving” も披露。
 

OTODAMA LIVEに毎年出演しているmoumoon。VoのYUKAは「海の近くには住んでいないので、後ろ向きで波の音を聴いていると、さざなみがすぐ近くに聞こえてきて、無になれる」と言うと「夏を満喫出来ていないままはイヤ! みなさん想い出作りましょう!」そう続け、8月3日リリースの “Chu Chu” を含む計5曲のライヴパフォーマンスで会場は大満足!!

もう、波影も見えぬほど暗くなったこの日のトリは、スガ シカオ。Tシャツに麦わら帽子という、スガにしては珍しいスタイルで登場。”19才”　で一気に会場のボルテージをあげる。「涼しくなってきたと思ったけど暑いよね！」そう言いながら、毎週末夏フェスやイベントに多忙だったスガは「音楽ってなんだろう？って思い始めた。持ち時間ゴリゴリやるより、今日はビーチサイドだぜ！アコースティックだし、四文字で言うとメリハリっていうの？あがりっぱなしじゃなく、”あら、スガさんっていい声…”みたいなのがいい（笑）」と、ビーチサイドでのんびりやろうぜ的トーク満載で盛り上げると、「こういうスタイルでやるのは初めて」と、8月にリリースしたアルバム『Sugarless II』から “コーヒー” を披露。しっとりとした歌声にみな静かに聴き入っていた。
その後 “午後のパレード”でテンションがあがると、アンコールを受け、” Party people” で、この日の音霊 OTODAMA SEA STUDIO LIVE「清々しい日々」は幕を閉じた。


取材・文／まさやん


◎音霊 OTODAMA SEA STUDIO 2011  http://www.otodama-beach.com/2011/


◎sawa公式サイト   http://www.sa-world.net/
◎のあのわ公式サイト     http://www.noanowa.jp/
◎ moumoon公式サイト   http://www.moumoon.com/index.html
◎スガ シカオ公式サイト   http://www.office-augusta.com/suga/index.html