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suzumoku   aim into the sun ~nickel wound~ 8/18(木) 東京:MUSICASA

suzumoku aim into the sun ~nickel wound~ 8/18(木) 東京:MUSICASA

szmk_1_20110905.jpg駅から住宅街を抜け、坂を登るとMUSICASAがみえてきた。
ギターケースと、7月6日にリリースしたアルバム『Ni』をお共に、SENDAI KOFFEE CO.からスタートした[suzumoku   aim into the sun ~nickel wound~]も、9月11日の静岡UHUでファイナルを迎える。その折り返しである8月18日東京MUSICASAでの2日目。

ホームパーティーのような落ち着いた雰囲気の中、suzumokuは拍手をうけ、客席を挟んだ中央から照れくさそうに登場。インストのメロディを奏でるエレキギターの音色が高い天井に深く響き、一人多重録音を用いると、ゆっくり「ガタゴト」のイントロへと風景を変える。

szmk_2_20110905.jpg「本日もゆったりまったりいきたいと思いますので、どうぞよろしく」
きっと、MUSICASA初日の昨日も日常の風景を切り取ったような尖りのない世界を繰り広げたのだろう。

「東京に来たのが4年前位。来たばかりの頃は朝早くから仕事をこなしていた」といい、「ガタコト」は駅員がこれでもかと乗客を電車に詰め込むのをみて生まれたと続けた。「本当は忙しいのに、静寂だけが響いて、影を伸ばす」そういう日々観ている何気ない風景にsuzumokuは心地よいメロディをつける。

まるで自宅に招いた友人との時間を楽しむように色々な話もしてくれた。久々に実家に帰り、地元の祭りで歌った話。その時、ほろ酔い気分の愉快な司会者のテンションに翻弄されるエピソードには、みな大笑いをした。

男性の未練タラタラな想いを歌ったという「ライトゲージ」。この曲が一番最初に収録された『素晴らしい世界』ではアコースティックでゆったりしていたが、今回の『Ni』ではエレキギターでテンポアップし、程よいコミカルさも感じる。この日のリズムも同じように軽快に、でも最後には情けなさを強調するようにギターのネックを揺さぶらせる。

szmk_3_20110905.jpgここでsuzumokuは一端エレキギターを置き、まるでストリート時代を思い起こすかのようにマイクを使わず、肉声で喋り、アコースティックギターを相棒に歌い始めた。

これまでの柔らかい質感から一転、エッジの効いたサウンドと真実をえぐり出すように一心なsuzumokuの歌声。東北地方太平洋沖地震のチャリティーソングでもある「僕らは人間だ」は、真っすぐに伸びるsuzumokuの声に手が触れられそうな感覚に陥る。声という、本来触ることの出来ない物質を”震動” という科学的根拠ではない別の何かで触れている感覚。疾走感と “息を止めるな 繋ぐ手を離すな” という歌詞に胸が詰まる。実際suzumokuは座ってギターを弾いているのだが、表現力の強さに気がつくと私は歌詞の世界へと導かれ、お客さんやsuzumokuの姿さえ目の前から消え失せていた。曲が終わり、大きな拍手である種、現実へと引き戻される。

szmk_4_20110905.jpgパワフルで剥き出しの世界を見せていたばかりのsuzumokuは、ぺこっと挨拶するとまた柔らかい笑顔へと戻っていた。再びエレキギターに持ち替えたが、そういえば『Ni』のインタビューの時、エレキギターを持っていないと言っていたことをふと思い出した。

するとそれを思い出すと同じタイミングで、今まさに手にしているエレキギターを “この人” と表現しながら、出会いについても嬉しそうに語り「アコギとエレキの良さを楽しんでもらえたらいいなと思います」と続けた。

szmk_5_20110905.jpg爪弾く弦が、まるで発車した電車のスピードをあげるように加速するイントロの「夕焼け特急」。まだsuzumokuが、名古屋で楽器製作の専門学校に通ってた時代、就職活動で東京の工房を見学した流れで職人さんに自分の作ったギターを見てもらったという。結果は惨敗。当時の不安や車窓からの風景は数年後こうやって歌になってる。

szmk_6_20110905.jpg「前回は聴けー!! と殺気立った部分があったけど、今回はまったりと」と笑い、11月9日リリースのニューシングル「真面目な人」のことをこの時点では「11月に新曲をリリースしそうです」といち早くこの会場のファンへ伝え、大きな歓声と拍手が起こった。 そうやって、ひとつひとつ丁寧に語る曲の風景やエピソードや新曲のことを共有しながら、suzumokuの細い指はしなやかにギターの弦を掻き鳴らし、クリアで一途な声は心地よくアンコールの最後の一音まで響き渡った。
 

取材・文/まさやん


■ RELEASE
自身への皮肉も込めたような内容は現代人への「救い」の表現。

2011.11.9 New Single Release
『真面目な人』
APPR-1204 ¥1,260(tax in)

M1.真面目な人
M2.鴉が鳴くから
M3.真面目な人(instrumental)
M4.鴉が鳴くから(instrumental)

「真面目な人」PV SPOT公開中
http://www.worldapart.co.jp/suzumoku


■ LIVETOUR

aim into the sun ~nickel wound~

9/6(火) 岡山:MO:GLA
9/8(木) 京都:SOLE CAFE
9/10(土) 豊橋:HOUSE OF CRAZY
9/11(日) 静岡:UHU

チケット発売中

全公演
OPEN 19:00 / START 19:30
前売¥3,500 / 当日¥4,000
自由・tax in・drink代別


■ OFFICIAL WEBSITE
http://www.worldapart.co.jp/suzumoku
■ MUSIC DOWNLOADSITE
http://liveszmk.aria.fm
■ TWITTER @s_z_m_k
■ Worldapart/apart.RECORDS YouTube公式サイト
http://www.youtube.com/apartRECORDS

 

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