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東京カランコロン presents あなプリツアーファイナル

東京カランコロン presents あなプリツアーファイナル"ワンマ ん" at 新代田FEVER

tk_20110906_1.jpg6月18日に東京・新宿タワーレコード屋上スペースで開催された、1st miniアルバム発売記念 ミニライブ「ワンマソ感謝祭〜屋上だよ全員集合!〜」の密着ライヴレポから約2ヶ月ぶりの8月21日、東京・新代田FEVER『東京カランコロン presents あなプリツアーファイナル”ワンマ ん”』は約1ヶ月前からSOLD OUTだった。

チャゲ&飛鳥の「SAY YES」をSEに登場した東京カランコロン。彼らを迎え入れる歓声はライヴを重ねる毎に増えてくる。

せんせい(Vo.Key)の鍵盤が小学校の頃を思い出させる起立、礼、着席… の音階を押さえると、いつものようにおじぎをするメンバー。つられておじぎをするファンもいた。

メンバーの音合わせがプログレのような不可思議なメロディをかもしだしながら「CAN'T STOP 運命線 」のイントロを描き始めた。一瞬前まで挑発的な表情でオーディエンスに向かっていたいちろー(Vo.Gt)が、とびきりの笑顔をみせる。ステージ背後の小さなミラーボールが回ると、曲の疾走感と共に1曲目からフロアのテンションもあがっている。

「最初の4曲とばしすぎた!」東京カランコロン初めての完全ワンマン90分のステージ。いちろーとせんせいは前半で150%位のパワーを使ったと言っていたが、確かにしょっぱなから彼らのパワーは凄かった。でもそんな時でも佐藤全部(Ba)は顔にへんてこメイクをほどこし笑わせてくれる。かなりうしろの方で観ていたので、どんなメイクかは見えなかったが、オーディエンスの笑い声で大体察しはつく(笑)。しかし次の「自転車の乗り方を忘れちゃった」で、全部の顔に緊張が。この曲は普段やらない上に今回は全部もコーラスとして参加。「リン…リン」と、今迄ステージで観たことないほど恥ずかしげな全部のコーラス。これはおもしろい!! 途中「全部、がんばれー!」という声援もとぶ。ぐぐぐっとステージ、フロア共にテンションがあがるのを感じたかと思うと、いちろーはステージ横のアンプ上に立ち上がり、指揮者のように最後の一音をまとめた。

新曲も演った。多分まだタイトルがついていないのだろう。もらったセットリストにも、ただ「新曲」と記されているだけ。ギルバート・オサリバン的な美しいイントロから、メロディの下降ラインは綺麗にまとまりすぎず、東京カランコロンらしいひねくれ感が加わる。

ほのかに切なさのあるキュートな曲。個人的に残念だったのは私の位置から、かみむー氏のドラミング姿が観られなかったということ。私は心底彼のドラミングに惚れ込んでいる。でも音からはきちんとしなやかさと力強さは伝わって来た。

このバンドは、かみむー氏の安定感あるドラムと、おいたんの職人技ギターが支えている。だからフロントがどんなにハチャメチャやっていても、弾けて暴れても、驚く程のバランスをきちんと保っているのだ。だからといってフロントが下手という訳ではない。そこに響くせんせいやいちろーの歌声は、時にコミカルに、時に切なく、疾走感を連れ立ってオーディエンスの身体をリズムで揺らしてくれる。

いちろーは、東京カランコロン初のシングルが10月19日にリリースされることを発表。そのタイトル曲「少女ジャンプ」は最近何度かライヴで観ているが、ギターアレンジなど練り上げられてきて更にクオリティアップしている。いちろーの呼びかけにオーディエンスも息を合わせ盛り上がる。ちなみにこのシングル『少女ジャンプ』には、冒頭で書いた新宿タワレコライヴのノーカット版が入っているとのこと。そのタワレコでもこの曲をやっているので、変化も併せて是非楽しんで欲しい。

今回はワンマンということで、東京カランコロンライヴとしてはめずらしくカヴァーも取り入れている。 笹口騒音ハーモニカの「百合ヶ浜」をいちろーとせんせいで披露。せんせいの可愛らしく艶のある声が絹玉のように光り、いちろーのアコースティックギターは優しく優しく心地よい。その後、「 ラブ・ミー・テンダー」「マリメッコとにらめっこ」でフロアのテンションも上がりっぱなし!

「今年は夏フェスに呼ばれなかったけど、呼ばなかった人を後悔させてやります!」

いちろーの言葉に更にテンションがあがる。そして11月18日東京・代官山UNITでの、東京カランコロン presents『少女ジャンプ』レコ発”ワンマ ソvol.3”の開催も発表!

本編最後は「マドモアゼルと呼んでくれ 」。文句なしの盛り上がりの中、おいたんのジャンプに思わず心が弾んだ。「やばい、すっごい楽しい!」そんな声が横でアンコールの手拍子をする女の子達から聞こえてきた。見回すとフロアから湯気が出そうなくらい、楽しいオーラが出ている。

この日は雨模様で、せんせいも何度か「雨、大丈夫やった?」と来てくれたファンを気遣っていた。その話の流れでアンコールの時いちろーは、エレカシの宮本浩次氏が雨のフェスでずぶぬれになっているオーディエンスに対し、自分もバケツの水をかぶり「これでみんなと一緒」と言ったエピソードを語った。しびれるね、そのエピソード!! …で、終わるわけがない。せんせいがいつものほわっとした調子で「じゃあ、いちろーさんもここでそれを〜」と誘導。「ここでやったらFEVERに怒られるし、出禁(出入り禁止)になる!!」とつっこむいちろー。大爆笑のフロア。トークとメンバーのキャラはライヴをアットホームなものにしてくれ、演奏がはじまればそのカラフルなカランコロンメロディ中毒となる。

アンコールの後、ダブルアンコールを受け、いちろーは「もう曲ないよ。…といいつつやりたい曲はかなりあった。東京カランコロンとして初めて作った曲で、まだせんせいがいない頃の曲です。UNITで必ず会いましょう!!」といい「ヴァージニアだったっけ?」で初のワンマンの幕は閉じた。

ライヴ終了後、メンバーの楽屋におじゃまし、いちろーにコメントをもらった。


<いちろーコメント>

「今日初めて僕らだけのワンマンライヴだったんですけど、やっぱり90分はエネルギーを使い切りました。でもその分みんなが楽しんでもらえたら嬉しいなと思います。僕らもチャレンジだったので、弾き語りとか面白いことをしてみんながそれを楽しんでもらえてればと思います。あと10月19日に『少女ジャンプ』というシングルをリリースします。それには今年6月に新宿タワレコ屋上でやったライヴ音源46分ノーカットも収録されているので是非買ってください。11月18日には代官山UNITでそのレコ発イベントもやりますのでそれも是非来てください。ありがとうございました!!」


取材・文/まさやん



 

フォトギャラリー

セットリスト

1. CAN'T STOP 運命線
2. アクは灰汁と書くらしい(旧Ver.)
3. ポンコツ野郎の大逆襲
4. 音沙汰無男
5. 自転車の乗り方を忘れちゃった
6. ウソツキはドロボウのはじまり
7. 新曲
8. 少女ジャンプ
9. ぽっかりsweet

10. いちろー&せんせいカヴァー(百合ヶ浜 笹口騒音ハーモニカ)
11. ラブ・ミー・テンダー
12. マリメッコとにらめっこ
13. I.M.G.W
14. マドモアゼルと呼んでくれ

Encore1
15. マチャアキとしっぱい

Encore2
16. ヴァージニアだったっけ?
 

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