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ストレイテナー A LONG WAY TO NOWHERE @ 渋谷 CLUB QUATTRO 2011年12月11日

ストレイテナー A LONG WAY TO NOWHERE @ 渋谷 CLUB QUATTRO 2011年12月11日

8月にリリースしたアルバム『STRAIGHTENER』をひっさげて9月22日、東京・渋谷 CLUB QUATTROを皮切りに始まったツアー<A LONG WAY TO NOWHERE>も12月11日(日) 東京 新木場 STUDIO COASTにてファイナル。
指定席ではないので極力前で観たいと思い、多分座席ではないだろうと思われる場所に、コンクリの柱をよけながらファンに寄り添うような形で座った。 スタート前だというのにすごい熱気だ。早くも私の額にも汗が滲んだ。


バックライトを受け、メンバーが登場するとSOLD OUTになったフロアからは長い長い道のりから、このコーストに到着した勇者4人を待ち望んだ歓声が沸き上がった。

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ナカヤマシンペイのドラムが強く “A LONG WAY TO NOWHERE” のイントロを響かせると、その歓声は轟音へと変わり、日向秀和(Ba)も激しく頭を揺らす。

「A LONG WAY TO NOWHEREツアー、ファイナルです!」
その言葉に大きな拍手をうけ、ホリエアツシは笑顔だった。
「この長いあてのない道はまだまだ続きます。そして今はここにいます。NOW HERE!!今、ここにいられることに感謝して…」で、言葉が途切れた。感動して泣いているのか?いや、どうも違う。結局「出口見失ってるんじゃねぇよ!」というナカヤマからのツッコミにフロアも爆笑。


そんなMCでの和やかムードも”FREEZING”ではまた一気に熱量を上げ、大山純ーOJのギターカッティングと共にオーディエンスの波がうねる。



STRAIGHTENER_8569.jpgストレイテナーの面白さは激しさと甘さの融合だろうか。時折入るキーボードの音色は更に世界観を広げ、折り重なるコーラスワークや歌詞に用いられる言葉使いは美しさに溢れ、複雑に構成されている歪むギターとパワフルなリズムはグルーヴをうみ、オーディエンスを湧かす。
“YOU and I” でもそれを感じた。ポップさと切なさはホリエの甘さと気だるさをはらんだ声に似ていて、多分アコギ1本のアレンジでも風景をきっちりと持つ楽曲だろう。でもそこはやはりストレイテナー! リズムとメロで骨太に仕上げ、より双方の魅力を引きあげる。
”氷の国の白夜”。この美しい物語を怪しく彩る日向のベースと、細かく刻むナカヤマのリズム、時折弾けるハイハット、それにのるヴォーカルの繊細さも印象的だ。ホリエは血が沸騰するようなゴリゴリのパワーヴォーカルはないので、悲しみと共に上昇するメロがしっくりとハマる。
 

STRAIGHTENER_2287.jpgステージ背後の青いライトの光がフロアへ細い光を乱射し、その光は“Man-like Creatures”、続く“KILLER TUNE 【Natural Born Killer Tune Mix】” でレーザーへと形を変え、疾走する。

「前半終わったよ」とホリエが言えば「めちゃくちゃクールな報告だな。」と、ナカヤマは逆にクールにツッコみながらも「こんなに待たれてる感があると思わなかった。みんなのテンションを受け止めるのに必死です!」と、今まさに感じていることを語り始めた。 そして「初日のテンションに似てると思って。いや…初日って危ないのよ! 入れこみ過ぎて」と続けると、自分達の初日の入れ込みすぎ具合をホリエは「初日に観た人はわかるでしょ」と、少し笑いながら伝えた。

「地方で何年もストレイテナーを待ってる人の熱量には敵わないだろうと思ってたのよ、月に何度も(東京で)観てる人は。…間違ってました! ごめんなさい!!」ナカヤマの謝罪はオーディエンスを更に熱狂させ、ホリエの「後半も盛り上げていきましょう!!」という言葉通り、熱狂が続いた。
”VANDALISM” でレーザーがあちらこちらを紫色に染めながら、スペーシーさと生っぽいロックさが絶妙な融合をみせ、激しく強い!凄まじくカッコいい!!
2階席からは1階フロアの熱気が湯気となって上昇するのが見えた。
”DONKEY BOOGIE DODO” から”CRY”の流れも実にカッコ良かった。日向のギターはゆらゆらとリズムをとり、グルーヴに溢れていて、このままいくと熱量でコースト爆破するんじゃないか!と思うほどだったが、最後、ふざけた感じ(ふざけてなかったら失礼!!)のトライアングルがチリンッと1音でクールダウン。

ホリエが「あつっ!湯気で霧みたいになっている」とい言うと、ナカヤマからは「目の錯覚! もしくは、それはお前の涙だ」と笑われ、ホリエは「本当に観たんや!」と、何故か関西弁で切り返す(笑)。しかしナカヤマが「汗が霧になる様をみせてください!!」と言うと、”瞬きをしない猫” 、”little miss weekend”、”プロローグ” と立て続けに轟音を繰り返し、私もオーディエンスと共にテンションが上がる。ダラダラとギターだけ歪ませるヘッタクソなロックほどかったるいものはない。でもここにはそういうものが一切なくオーディエンスのジャンプも汗が霧に変わる瞬間も、切なく甘いメロディーもすべてに激しい息吹を感じた。
「確かに霧みたいのが見えましたー!!!」
上がりまくるフロアにナカヤマはちょっとふざけた口調で、でも確実に感じた言葉を発し、ホリエも「あー! 楽しーーー!! 2ヶ月半も一緒にいてまだ楽しいんだよ?すごくない!?」と、つい本音が漏れたという感じでそう言った。





STRAIGHTENER_8447.jpgSTRAIGHTENER_8687.jpg

“The Novemberist”でのOJのキーボード、空間を浮遊するようなホリエのギターの音は実に美しく、広がる声は目映い光と共にオーディエンスへ散らばった。
”Melodic Storm” で本編を終了すると、フロアに舞う霧はアンコールを求める拍手に一旦破裂されたが、あっという間に復活するだろう。

再びメンバーはステージへあがり、ホリエは「コーストがこんなアツくなるとは思わなかった。本当にありがとう。また会おうね!!」と笑顔をみせた。
アンコールの”TRAVELING GARGOYLE” で驚いたのは、ナカヤマのドラムだ。
本編1曲目か!と言いたくなる程、高いポテンシャルでオーディエンスをぐいぐいひっぱり、オーディエンスもしっかりとついてくる。
ツアーファイナルとしてのラスト曲 ”BERSERKER TUNE” では、色とりどりに点滅する激しいライトと楽曲のもつグルーヴが最後の最後まで途切れることがなく、ライヴ後、駅までの道のりは、このライヴがどれだけ最高だったかという想い達で満ちあふれていた。

 

PHOTO:橋本塁
TEXT : まさやん

 

ストレイテナー、全国ツアー“LONG WAY TO NOWHERE TOUR”に迫ったLIVE DVDの発売決定

12月11日(日)に新木場スタジオ・コーストLIVEをもって、全国ツアー“LONG WAY TO NOWHERE TOUR”が無事にファイナルを迎えたストレイテナー。このツアーをライブとドキュメントの両面から肉迫した、LIVE DVDの発売が2012年2月29日(水)に決定した。

ライブDVDとしては、前作「The Parade of Creatures」から1年4カ月ぶりとなる今作品。今までに収録したことの無い会場数か所で撮影、各会場のベストプレイをセレクトし収録されたライブ映像と、各メンバーのライブオフ日に密着したドキュメント映像を編集した2枚組ディスクの予定。

傑作アルバム「STRAIGHTENER」を携えてライブを軸に活動してきた、激動の2011年を総括する、大きな意味を持つDVDになりそうだ。



LIVE DVD「タイトル未定」
2012年2月29日
2枚組予定 ¥4,500(tax in)


ストレイテナー オフィシャルサイト www.straightener.net
EMI Music Japan アーティストページ http://www.emimusic.jp/artist/tener/

 

セットリスト

01、A LONG WAY TO NOWHERE
02、CLARITY
03、VANISH
04、Ark
05、NEVERLAND
06、FREEZING
07、Lightning
08、REMINDER
09、YOU and I
10、氷の国の白夜
11、Man-like Creatures
12、KILLER TUNE 【Natural Born Killer Tune Mix】
13、VANDALISM
14、KINGMAKER
15、DONKEY BOOGIE DODO
16、CRY
17、瞬きをしない猫
18、Little Miss Weekend
19、プロローグ
20、The Novemberist
21、プレアデス
22、羊の群れは丘を登る
23、Melodic Storm

(アンコール)
EN-1、TRAVELING GARGOYLE
EN-2、BERSERKER TUNE

Interview

Live Report

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