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EMI ROCKS 2012 at さいたまスーパーアリーナ 2.19

EMI ROCKS 2012 at さいたまスーパーアリーナ 2.19

EMIミュージック・ジャパン設立50周年を記念して2010年11月6日に行われた「EMI ROCKS」に続き、その第2回目が2012年2月19日にさいたまスーパーアリーナにて、16,000人を集めて開催された。

オー プニングアクトとして、 REVOLUTION ROCK vol.2 グランプリ受賞のRiceball 改め the peggies が出演。本編は、赤い公園、ACIDMAN、9mm Parabellum Bullet、清 竜人、The SALOVERS、James Iha、ストレイテナー、the telephones、東京事変、Base Ball Bear、雅-MIYAVI-(& H ZETT M、KREVA)、吉井和哉、片平実(DJ)が出演。

本編最初はBase Ball Bear。堀之内大介(Dr)が勢いよく飛び出し、オーディエンスを盛り上げ、”夕方ジェネレーション” でライヴがスタート。「本日はEMI ROCKSお越し頂きまして朝からありがとうございます」という小出祐介(Vo,G)の挨拶に続き「知らない人も”将平” と叫ぶと運気があがる!」(小出)という、湯浅将平(G)のダンスで会場を盛り上げ、音でも激しいパフォーマンスを見せた。”十字架 You and I” では音が乱舞、強烈なミクスチャーサウンドを16,000人のオーディエンスに浴びせたかと思うと、最新アルバムのタイトル曲”新呼吸”では美しく切り 取った風景に酔わせてくれた。 今年1月3日、武道館でのワンマンライヴを大成功におさめ、5月からは<Base Ball Bear TOUR 新呼吸>が始まる彼らはこのEMI ROCKS本編のトップバッターとしても大いに盛り上げた。

BaseBallBear_ER.jpg■ Base Ball Bear
http://www.baseballbear.com/index2.html

続いては赤い公園。今年2月ミニ・アルバム「透明なのか黒なのか」でメジャーデビューしたばかりの新人だが、インディーズ時代からも評判が高く、ステージ 左右の大型ビジョンに名前が映し出されると大きな歓声が湧いた。実は私もかなり楽しみにしていたバンド。常に白い衣装をまとっている彼女達はこの日も当然 白に身をつつみ、踊りながら登場。そこだけみるとバンドというより、謎のアングラ演劇集団に見えてしまうほどだ。「赤い公園です!よろしくーー!!!」 と、冒頭からエキセントリックに飛ばした。ガールズバンドにしては…という言い方は反感を買いそうだが、音のパワー十分だし、何より音の押し引きのバラン スが絶妙な楽曲の面白さがたまらない。しかも佐藤千明の繊細さと力強さを同居させる声は容赦なく” 魂”、”ふやける” と、その世界観へオーディエンスを引きずり込む。(しかし、MCになると途端に下品になったり普通の女子になるのが笑えた)ミニ・アルバム「透明なのか黒 なのか」が2月に発売になったが、これは赤い公園のオルタナティブとポップな二面性を表現すべく2枚に分けてのリリースで、今作はオルタナティブな要素を 色濃く収録した盤。第2弾のポップに振り切ったミニ・アルバムは5月に発売される。

akaikouen_ER.jpg■ 赤い公園
http://akaiko-en.com/top.html

「多分、初めてのお客さんが多いと思うけど、初めまして!The SALOVERSです!!」そう挨拶したThe SALOVERSは、2月22日に発売したニューシングル『ディタラトゥエンティ』からタイトル曲の” ディタラトゥエンティ” を披露。このEMI ROCKSの時はまだリリースの少し前だったが、会場でも先行発売をしていた。激しくぶつける古舘佑太郎のヴォーカルと、若いメロディは新曲の” 愛しておくれ ”も含めオーディエンスを魅了した。

TheSALOVERS_ER.jpg■ The SALOVERS
http://thesalovers.com/

このEMI ROCKSである意味一番度肝を抜かれたのがこの清 竜人かもしれない。
5月にリリースされる4thアルバム 『MUSIC』より3曲、新曲を披露したが、それがすべてミュージカル形式! 学生服を来て、外国人生徒と一緒に女性教師へ愛を歌ったり、ナニワのチンピラになって、内包する感情の出し方をしらない少年に撃ち殺されてしまったり。 オーディエンスも最初は戸惑いつつ、最後は大盛り上がりでしめてくれた。

kiyoshiryujin_ER.jpg■ 清 竜人
http://www.kiyoshiryujin.com/

ギターを弾きながら登場したのは、雅-MIYAVI-。1曲目の”WHAT’S MY NAME?” では、 雅-MIYAVI-のギターとドラムだけなのに、ものすごい気迫で、これにはオーディエンスもテンションがいきなり上がる!「楽しんでますか?ROCKし てますか?…着いて早々ミュージカルやってたので、驚きました」と、ついさっきまでの清のステージを振り返り、オーディエンスも笑ってしまう。そしてサプ ライズゲストとして H ZETT Mを呼び入れると、あまりの大歓声に「大丈夫?俺より人気じゃない?!」とツッコむが、楽しいセッションをやりたいと、新曲を披露。超絶テク2人のステー ジにボルテージもMAX!そして H ZETT Mが退場すると、昨年10月にリリースしたMIYAVI vs KREVA名義のシング『STRONG』の話に触れ、「今日も(KREVAを)呼びたかったんですけど。“くればいいのに”ってメールしたんですけど ね…」と、何度も繰り返す。ここで、もうオーディエンスもうっすら気付き始めた。そう!KREVA登場!!大歓声の中「俺が喋るより、ラップ聴きたいだろ う!」とFlee Styleでオーディエンスを湧かせるが、なんとこの日が本邦初公開だというMIYAVI vs KREVAの”STRONG” を披露すると、会場は興奮のグルーヴで揺れた!

MIYAVI_ER.jpg■ 雅-MIYAVI-
http://myv382tokyo.com/

ステージ中央にミラーボール。今度はフロアが巨大ディスコになったか!?
the telephonesがハイテンションで登場。特にスパンコールをあしらったキラキラ衣装の岡本 伸明(SYNTHSIZER / COWBELL / CHORUS)のテンションはすごい!2月8日にリリースしたばかりのミニアルバムからの1曲“D.E.N.W.A” ではthe telephonesらしいニュー・ウェイブ・ロックを繰り広げ、” Urban Disco”ではオーディエンスのパワーに後押しされるように岡本がフロアへダイブ。たとえ、この日がthe telephonesライヴ初めての人にもおかまいなしのハイテンションで、盛り上がらせることにかけてはピカイチかもしれない。

thetelephones_ER.jpg■ the telephones
http://thetelephones.net/

ライブも中盤戦、湯気が出る程アツくなった会場を心地よくクールダウンさせてくれたのは、James Iha。
「EMI ROCKS」としては初めての海外アーティスト出演。 日本でソロ名義では初のステージで今回話題を呼んでいた。元Smashing Pumpkinsのギタリストであり、ソロ・アーティストとして不動の人気を誇っている。現在はA Perfect Circle、Tinted Windowsなどで活動。ミュージシャンズ・ミュージシャンズの彼らしく高橋幸宏氏やLEO今井氏、今日の出演者でもACIDMAN 大木伸夫氏、ストレイテナー ホリエアツシ氏、 the telephonesのメンバー全員からJames Ihaに対する コメントが大型スクリーンで紹介された後に登場。 自身とサポート・ギターを引き連れて、2台のギターのアコースティック・セットによる、心地よいメロディで旧曲である「Be Strong Now」と3月14日リリースの14年ぶりのセカンドアルバム「Look To The Sky」から”Make Believe”を含む5曲を披露。

JamesIha_ER.jpg■ James Iha
http://www.emimusic.jp/jamesiha/

突然の解散発表、 2月開催のアリーナツアーをもって解散した東京事変。バンドとしてイベントに参加するのはこれが最後ということもあり、会場は独特の緊張感と興奮をはらん でいた。腰に手をあて、拡声器で”新しい文明開化”を歌い上げると、手旗シルベが会場を水色に染める。1月にリリースした最新アルバム『color bars』からは” sa_i_ta”を披露し、椎名がギターを掻き鳴らす” 群青日和” では、割れんばかりの歓声が響いた。「ようこそ彩の国へ。本日はお目にかかれてうれしかったです。」椎名は挨拶し、最後の”キラーチューン”を歌い終わる と、いつも通りいち早く退場。これからの個々の活躍に期待したいものの、やはり「東京事変」という最高にカッコ良いバンドが幕を下ろすというのは残念に思 う。

tokyojihen_ER.jpg■ 東京事変
http://www.emimusic.jp/tokyojihen/

「今日のDJはEMIに捧げます。準備はいいですか!?」片平 実はEMI所属アーティストのナンバーを次々にDJプレイ。自身が主催するROCK PARTY『Getting Better』さながらの盛り上がりをみせた。片平は「EMI ROCKS 2012」前夜祭 DJイベント「たまアリかさいアリかスーアリかそれとも…」でもオーディエンスを湧かしている。そして今春リリースされる MIX CDから、片平実のプロジェクト「ガラス」のオリジナル曲“ガラス”を初披露。昨年末にOCEANLANEを脱退した武居創がヴォーカルとして登場した。 “ガラス”は、片平実が作詞作曲を担当、武居創がボーカル、先に出演した the telephones の石毛輝と、この後出演するストレイテナーのホリエアツシがトラックを担当した楽曲。

katahiraminoru_ER.jpg■ 片平実( Getting Better)
http://getting1996.com/

昨年12月にツアー< LONG WAY TO NOWHERE TOUR>を終えたストレイテナー。
”VANISH”でドラムのナカヤマシンペイがドラムセットに立ち上がり、オーディエンスを煽るが、音でもその破壊力は凄い!O.Jのギターも凄ければ日 向 秀和もベースを唸らせる。「今年もEMIの同志達とこのステージに立てて嬉しいです。EMIは永久に不滅です!!!」ホリエアツシのこの発言で更にテン ションが上がったオーディエンスは大歓声を送った。 最新アルバム『STRAIGHTENER』に収録されている”羊の群れは丘を登る” など、全7曲でアツいパフォーマンスを繰り広げた。ストレイテナーは、冒頭に書いたツアーDVD「LONG WAY TO NOWHERE TOUR」が2月29日に発売されたばかり。

STRAIGHTENER_ER.jpg■ ストレイテナー
http://www.straightener.net/index.php

午前11時からスタートしたEMI ROCKSも残りわずか。次に登場したのはACIDMAN。2月8日にベストアルバムなど計4タイトルを同時リリースし、3月7日よりACIDMAN LIVE "15th&10th Anniversary Tour"がスタートと、勢力的な活動をしている彼らだがこのステージでも”world symphony” でパワフルにオーディエンスを煽ると、”赤橙” では大木伸夫の切ない歌声とギターにのる叙情的なメロディに合わせ、佐藤雅俊(Ba)と浦山一悟(Dr)のリズムが絶妙なバランスを保ち、オーディエンス は拳を掲げる。「4月(14日)に、このさいたまスーパーアリーナでワンマンをやります」と続けると、オーディエンスからは歓声が湧いた。そして”ある証 明” では、力強いシャウトで最後までその世界観に会場を包み込んだ。

ACIDMAN_ER.jpg■ ACIDMAN
http://www.acidman.jp/

9mm Parabellum Bulletは圧力のある中村和彦のベースと、かみじょうちひろのしなやかなドラムで1曲目の ”The World” から激しく責め立て、滝半角アケ善充のギターが”Termination”のイントロを奏でると大歓声が起きる。実力派の彼らの演奏に観客は終始盛り上が り、そこにのる菅原卓郎の歌声はいつもも増して甘く激しくもあった。「EMI ROCKS、終盤戦ですけど、これからまだまだ盛り上がれるでしょう!!」菅原がそう言うとオーディエンスは拳を振り上げ応えた。

9mmParabellumBullet_ER.jpg■ 9mm Parabellum Bullet
http://9mm.jp/index.php

点滅するライトと手拍子。今、ステージを終えたばかりの9mm Parabellum Bullet、そして吉井和哉が登場。
「 EMI ROCKS、もう少し9mmミリと僕で楽しんでもらいたいと思います。」吉井はそういうと、”CALL ME”のTHE YELLOW MONKEYの“SPARK”後、 「EMIと言えば伝説のロックバンド!!」と吉井が指差した先の滝 善充を見ると、ギターがいつの間にかFERNANDESのHOTEIモデルになっているではないか!! そこからBOφWYメドレーと”Discommunication” でボルテージはMAX! 本編最後まで熱量はあがりっぱなしだった。

yoshii_9mm_ER.jpg■ 吉井和哉
http://www.yoshiikazuya.com/pc/

本編が終了し、再びステージにあがるオールスターズ。アンコールはビートルズの”ALL YOU NEED IS LOVE” で、9時間にも及ぶアツいロックフェスは幕を閉じた。

セットリスト

peggies
1、宇宙の果てまで手を繋いで
2、人形のヤツ
3、アイラブユー

Base Ball Bear
1、夕方ジェネレーション
2、祭りのあと
3、short hair
4、十字架 You and I
5、新呼吸
6、CRAZY FOR YOUの季節

赤い公園
1、のぞき穴
2、今更
3、魂
4、透明
5、ふやける

The SALOVERS
1、フランシスコサンセット
2、SAD GIEL
3、ディタラトゥエンティ
4、サリンジャー
5、愛しておくれ(新曲)

清 竜人
1、新曲(5月9日発売 ニューアルバム 「MUSIC」より)
2、新曲(5月9日発売 ニューアルバム 「MUSIC」より)
3、新曲(5月9日発売 ニューアルバム 「MUSIC」より)

雅-MIYAVI-
1、WHAT’S MY NAME?
2、SURVIVE
3、新曲(w/H ZETT M)
4、STRONG(w/KREVA)
5、FUTURISTIC LOVE

the telephones
1、Hate DISCOOOOOOO!!!
2、sick rocks
3、D.E.N.W.A
4、Yeah Yeah Yeah
5、Urban Disco
6、HABANERO
7、Monkey Discooooooo

 James Iha
1、Be Strong Now
2、Speed Of Love
3、Make Believe
4、Appetite
5、Gemini

東京事変
1、新しい文明開化
2、今夜はから騒ぎ
3、sa_i_ta
4、能動的三分間
5、空が鳴っている
6、閃光少女
7、群青日和
8、キラーチューン

片平 実
1、DJ PLAY
2、ガラス/ガラス

ストレイテナー
1、A LONG WAY TO NOWHERE
2、DISCOGRAPHY
3、VANISH
4、イノセント
5、羊の群れは丘を登る
6、Melodic Storm
7、BERSERKER TUNE

ACIDMAN
1、world symphony
2、ストロマトライト
3、赤橙
4、リピート
5、ALMA
6、ある証明

9mm Parabellum Bullet
1、The World
2、Black Market Blues
3、Termination
4、カモメ
5、The Revolutionary
6、Living Dying Message
7、Talking Machine
8、新しい光

吉井和哉×9mm Parabellum Bullet
1.CALL ME
2.メドレー
 SPARK (THE YELLOW MONKEY)
 B・BLUE(BOφWY)
 ONLY YOU(BOφWY)
 DREAMIN’(BOφWY)
3.Discommunication

EMI ROCKS Session ビートルズ「ALL YOU NEED IS LOVE」

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