twitter twitter
SHIMOKITAZAWA GARDEN PRESENTS Acute Theory Vol.2@下北沢GARDEN  2012.6.23

SHIMOKITAZAWA GARDEN PRESENTS Acute Theory Vol.2@下北沢GARDEN 2012.6.23

6月23日、ライブハウス下北沢GARDEN主催のイベント<Acute Theory Vol.2>が開催された。14:00スタートのNight Timeと23:30スタートのMid Night Timeの二部構成になっており、Night Timeのライブレポをお届けしよう。

Vol.1は今年の4月に、シュローダーヘッズ、KIMONOS、white white sistersなどが出演、DJやVJを入れて、音楽を映像と空間によってもっと実感できるイベントというコンセプトで開催された。

そして、Vol.2となる今回もステージと、フロアの左右の壁にスクリーンを配置し、ステージ以外にも、DJや、VJのHEAT BOMBらによって、GARDENはさながらクラブと化している。


NETWORKS.jpg
トップはNETWORKS
濱田真一郎(Dr)、斎所賢一郎(G)、新後桂祐(Key)が繰り広げる変拍子やポリリズムに、オーディエンスも体を揺らしていた。少しの難解さとゆがみ感、ポップさの調和はセンスよく、バスドラに絡まるようにシンセとギターが、時折音色を変えながら心地のいいループと上昇感を繰り返す。VJの吉野耕平が映し出すヨーロッパテイストのコラージュ映像や、破裂と構成を繰り返す図形とリンクし、吸い込まれそうな空間を作り出す。
濱田は、「久しぶりのライブなので、楽しんでやれたらと思います。」と語り、その後はひたすらオーディエンスを、独自のねじれ感に引き込んでいった。

ライブ後、楽屋へ一言コメントをいただきにいくと、「NETWORKSは前向きに頑張ります。」と、真面目なのかふざけているのか、笑いながらコメントしてくれた。また、VJの吉野氏も、映像を映せる部分が3面あり、面白かったとコメント。

2番目に登場したのは、ACO。
スクリーンに真っ赤なダリアが映し出される中、けだる気な声で歌う”悦びに咲く花” は、やはり存在感が大きい。


aco1.jpgまるで蜘蛛の糸のように繊細かつ、どこかに強さもありそうなその歌声にフロアは包み込まれ、”雨の日の為に”では、ACOがドラムを叩きながら歌った。髪をひとつに結び、気さくにメンバーと話しながら、サバサバとしたトーンでMCをする様子は、憂いのある歌の世界とは少し違い、興味深かった。


aco2.jpg今年1月に発売された約9年ぶりのフルアルバム『LUCK』からは ”Innocent”と”Lonely Boy”を披露。
今回のAcute Theoryサイトで取材に応じてくれたACOは、変動する音楽シーンの中でも、 マイペースにシンプルな音作りをkeepしたいと語り、その言葉通り、過装飾ではない音の世界を繰り広げ、ライブ後、とても楽しかったと笑顔をみせてくれた。


全国およそ20カ所と続いた今回のK.F.リリースツアーの中で、東京では初のトリオ編成 というCalm presents K.F.はパーカッションとサックスという生音で腹の底から響かせたかと思えば、同期させたPCから様々な音を浮遊させ、空間に彩りを加え、その融合は実にクールである。



calm1.jpg西洋やアジアンのクラシカルな花や草のモチーフ、弾けて飛ぶマゼンタの光粒。まさに音と映像の融合で、徐々にオーディエンスの体も大きく揺れ出し、トランス状態になる。


calm2.jpg
前日はCalmとして、 また、Japanese Synchro Systemとして 札幌でイベントをしていたらしく、PCが気温の変化についていけなかったのか、若干の機材オラブルなどもあったが、それでもグルーヴはしっかりと伝わった。いつもはもっと大編成でのライブらしいが、ACO同様楽しかったと語ってくれた。

アジア、EU、USツアーや海外フェスにも出演し、今年4月に台湾映画のサウンドトラック『Starry Starry Night』を発売したworld's end girlfriend。



weg.jpg
ギターとベースが低音を響かせる中、人間がビルから飛び降りたり、車が炎上したり、首をナイフで切られるシーンなど、一瞬目を背けたくなる映像が次々と映し出される。
クラシックのような静かで美しいメロディを奏でたと思えば、プログレ、メタル、様々な要素が入り交じり、いつしか爆音と疾走感で脳みそがビリビリと振動していた。

先に書いた『Starry Starry Night』からWAGのサウンドに入った私は、この凄まじく強烈な破壊力に正直驚いた。
前田勝彦は、黒いスーツで長髪を揺らしながらギターを掻き鳴らし、MCも一切なく、ストイックなまでに美しい破壊を繰り返し、全7曲突っ走り、最後は大きな拍手に包まれた。


Night Time、トリはATOM ON SPHERE。今回急遽出演が決定!


aos.jpg
UKロックを軸に、ダンスミュージックとロックを融合。メンバーは元SBK(スケボーキング)のShigeo(G)をリーダーに、Dragon Ashの桜井誠(Dr)、FAKE?としても活動しているケン・ロイド(Vo)など、 メンバー全員が音楽ファンなら誰しもが知るミュージシャンで結成された話題のバンドだ。

1曲目の”Goodnight Blue”から、アッパーに攻め、音だけでなく、図形がループする映像も、疾走感を煽った。
「暗いので、みんな踊っても大丈夫ですよ、踊りましょう!!」
ケン・ロイドは、オーディエンスを更に煽り、ダンサブルでとにかくアツい(でもクール)サウンドをブチかます!
ラー○ンマンのような髪型…といっては怒られるかもしれないが、ケイタイモ(Ba / ex. BEAT CRUSADERS)の風貌は、かなりこのバンドの中では異質かもしれない。
しかし、うねるベースはやはりニクいまでにカッコいい!!
「最後まで、踊り倒してください!!!」という言葉通り、オーディエンスは、ラストの”Telephone Eyes”まで踊りまくり、大歓声をうけ、Acute Theory Vol.2のNight Timeは幕を閉じた。



TEXT:まさやん

Interview

Live Report

Blog

ページの先頭へ

ホーム | プレスリリース | プライバシーポリシー | 広告に関しまして | お問い合わせ

  • facebook
  • ツイッター