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SUGA SHIKAO LIVE TOUR 2012 -Autumn-「Funk/POP/Ballad/Dance・・・スガシカオ

SUGA SHIKAO LIVE TOUR 2012 -Autumn-「Funk/POP/Ballad/Dance・・・スガシカオ"おいしいとこ全部盛り"ツアー」@ZEPPダイバーシティ東京 2012年11月5日

shikao_zepp2_mfound.jpg10月25日(木) からスタートした<SUGA SHIKAO LIVE TOUR 2012 -Autumn-「Funk/POP/Ballad/Dance・・・スガシカオ“おいしいとこ全部盛り”ツアー」>は11月15日(木)高知 BAY5 SQUAREのファイナルを無事終了、全6都市7公演の幕が閉じた。

SEに合わせ手拍子が響く。
2DAYSに及ぶ東京公演初日の11月5日(月)、ZEPPダイバーシティ東京のオーディエンスは今や遅しとスガの登場を待っている。
ステージに青白く光るライト。バスドラのように響くデジタル音。ステージ中央の階段の踊り場に腕組みをするスガにスポットがあたると、怒濤のような歓声に湧いた。
「トウキョー!勿論準備はいいねー!今日は毎日の悲しいことや辛いこと、全部ここに置いて行ってくれ。最高の夜にしようぜー!!!」
リズムに合わせ、アコギを多重録音させると、“19才”でライブはスタート。熱い歓声と共に腕を振り上げるオーディエンス。
すでに二階席が揺れている。「19才!」という部分でシンガロングするのも当然忘れない。
そのまま“FUNKAHOLiC”、“かわりになってよ”、“正義の味方”までメドレーで進めると、バンドメンバーとコーラス大滝裕子が登場。”午後のパレード”で厚みを増した音とミラーボールで会場のボルテージは爆発!

「みんな、よく来たね。SUGA SHIKAO LIVE TOUR 2012 -Autumn-「Funk/POP/Ballad/Dance・・・スガシカオ“おいしいとこ全部盛り”ツアーへようこそ。」
スガは冒頭から上がりすぎた熱を冷ますような穏やかな声と笑顔で挨拶すると、前列に来さそうにしているフロアの真ん中付近のオーディエンスへ、どうやれば前にこれるか少し企みを含んだ言い方で伝授。フロアは笑いに包まれた。

今年6月、フリーになってから初めての配信限定曲“Re:you”は、赤紫に染められたステージに時折降る緑のライトが怪しくスガを照らし、Aメロの投げやり気な歌の表情は上昇するようなBメロに続き、一気にサビで盛り上がりを見せる!

“奇跡” では、キラキラと重なり合うギターのライブアレンジがーディエンスを高揚させ、両手を広げたスガは「みんな飛べー!!」と更に煽りながらシャウトする。

“13階のエレベーター”が終わり、メンバー紹介するが、キーボードのpochiにマイクがないことに気づく。
「あれpochi、コーラスなかったんだっけ?(pochi、生声で「ある」)じゃあ何でマイクないんだよ。(pochi、指でお金を表すジェスチャー)…え?ギャラが足りない?うるせーよ!!!」
このやりとりには会場も大爆笑。チームワークもバッチリだ。

“Re:you”と同日配信リリースされた“傷口”。別れをテーマにしたスガの繊細なメロディと詞世界がオーディエンス達それぞれが持つ別れの風景に沁み込み、みな静かに聴き入る。

そしてスガ自身も「ヤバイ曲が出来た!」と言っていた新曲“Festival”!ヤバイ!!!
力強いイントロのデジタルチックなアタック、甘いダンスバラードのような重低音がビートを効かせ、それはかえって悲しげで静かなメロを助長させた。
フリーになる少し前、エレクトロサウンドに興味を持っていることを取材で話してくれた。音楽に対して柔軟なスガが一番大切にする部分はきっと「かっこいいかどうか」ということなのだろう。
バリバリのFUNKもカッコいいけど、繊細さと大胆さのミックスされた “Festival”はスガの凝縮された音楽センスが見事に詰まっていた。

「みんな、ドキドキしたいかー!」
スガの問いかけと、“ドキドキしちゃう”のイントロは後半戦へ向かってのテンションを上げてくる。
「今日は何もかも忘れてFunkやってくれ!俺がFunkでみんながFunkだ!!!」
そう、今回のツアーは “おいしいとこ全部盛り” !スガのおいしいところをみんなが吸収しにかかってる。


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“SWEET BABY”はスガのヴォーカルと大滝のコーラスが絡み合い、強烈なエロティシズムを放つ。
スガFUNKが充満し、これでもかと攻め立てるギターに手を伸ばすオーディエンス。スガがオーディエンスを煽っているのか、はたまたオーディエンスがスガを煽っているのか、まるで一騎打ちのような緊張感をはらみながら高揚、ボルテージは上がる一方だ。もうこうなるともう止まらない!
“91時91分”でシンガロングしながらジャンプしつづけると会場がビリビリと震えた。

「こっちから全部観えてるぜー!聴こえてるぜー!最高なエネルギーだ!!」
本編ラスト“青空”は、ふと我に返るかのように会場中が音の世界のみへ戻って行く。
ビートボックスがライトな音でリズムを刻み、光を目指すように上昇するサビとスガの声はオーディエンスの汗まで包み込むように青いライトに照らし出す。

アンコールの拍手をかき消すように“あまい果実”のイントロが流れ、再びステージにスガとバンドメンバーが戻ってくると大歓声が沸き、オーディエンスの口も “あまい果実”の歌詞を紡いでいる。

「スゲー楽しかった!…一瞬で終わってない?いやぁ、色んなことが思い残る気がする。でも、一瞬に感じてるってことはスゲーいいライブだったってことだよ。」
心の奥からこぼれ落ちるようなスガの興奮した言葉と笑顔は、このライブがスガにとってどういう意味を持っていたか、オーディエンスは自分とどう向き合ってくれていたのか、その全てを語っていた。

確かにスガの言葉通り、このライブは一瞬だった気がする。
読者には私がスガファンということを知る人も多いだろうから、これが真の言葉ということは分かってもらえるだろう。
セットリストの最後、大好きな“コノユビトマレ”が、いつまでも来なければいいとさえ思っていた。それでも今迄に何度となく観た “コノユビトマレ” でオーディエンスが左右に振る腕の動き、みんなの高揚感溢れる表情は、このライブが最高のステージだったという証だと実感した。



TEXT:まさやん

 

スガシカオ公式サイト http://www.sugashikao.jp/

フォトギャラリー

セットリスト

1、19才〜FUNKAHOLiC
2、かわりになってよ
3、正義の味方
4、午後のパレード
5、黄金の月
6、Re:you
7、はじまりの日
8、奇跡
9、13階のエレベーター
10、傷口
11、春夏秋冬
12、Festival
13、ドキドキしちゃう
14、SWEET BABY
15、したくてたまらない
16、ストーリー
17、91時91分
18、青空

※アンコール
19、あまい果実
20、コノユビトマレ

Interview

Live Report

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