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WHITE ASH「WHITE ASH One Man Tour

WHITE ASH「WHITE ASH One Man Tour "Lilium"」

334A7265.jpg昨年12月に2ndフルアルバム『Ciao, Fake Kings』をリリースしたWHITE ASH。
そのアルバムを引っさげて、今年2月8日(土)@福岡VIVRE HALLを皮切りにスタートしたツアー【WHITE ASH One Man Tour “Lilium”】は、全9公演SOLD OUT。
アルバムにはシングル曲を含まず、全11曲が新曲という制作力の高さを見せた彼らだが、定評あるライヴのクリエイティビティにも磨きがかかっていた。

3月15日(土)SHIBUYA-AXでのツアーファイナルはthe pillowsの“White Ash”からスタート。
彼らが参加したthe pillowsトリビュートアルバム『ROCK AND SYMPATHY -tribute to the pillows-』でもこの曲は1曲目に収録されている。
そこから“Crowds”、“Number Ninety Nine”、“Ray”と前半戦から怒涛の盛り上がりでモッシュ、ダイブの総攻撃。

“Thunderous”が終わると、真面目な口調で「自分達でもすごく良いアルバムが出来たなと思っていまして、そのアルバムの曲たちをこうやって皆さんの前で披露できるのはすごく嬉しいことです。ありがとうございます!」と挨拶。
今アルバムは、音楽にはルールがないから自由に楽しんで欲しいという想いを込めたと言うのび太は「きまったものは一切ないので、それぞれが自由に感じて自由に楽しんでもらえたらなと思っております!」と続け、のび太自身がこのアルバムの中でもとびっきり楽しめる曲と紹介した“Zodiac Syndrome”へ。
彩(Ba.Cho)の骨太なベースラインに合わせ、ギターを置いたのび太は両手を広げながら揺らめく。
オルタナティヴな気だるさから、サビで一気に主張する歌声は天性のもの。
こういう時の、のび太は圧巻だ。

更に鳥肌モノだったのは“Under The Lightless”。
フェス流行りの今、BPMが早い曲が増えるなどアーティスト達のサウンドにも変化が生じている。
だが「エモい」と言うにはあまりにも本格的なサウンドを持つ “Under The Lightless”のような楽曲を真っ正面からぶつけられるアーティストは少ないだろう。
勿論それは、のび太だけでなくメンバー全員のプレイヤリビティの高さの証。

「次の曲、ギターの山さんからギターのギロさんに変身しますので、みなさん一緒に踊りましょ。(何故か甘い口調・笑)」
ラテン音楽のパーカッション「ギロ」を手に持つ山さん(G.Cho)…もとい、ギロさんは、ラテン・ムードナンバー“Bacardi Avenue”でギロを鳴らしつつ、サンタナばりのギターソロでフロアを盛り上げた。

続く“Delayed”をのび太は「次の曲はひとクセあるので、みなさんついてきてくださいね。」と紹介。
ギターリフの自由さと展開に捉われないリズムの変化。
たしかにクセがある。
区切りがあるような無いような中でこれだけBPMを変えながらも全てのサウンドバランスが崩れないのは、剛(Dr)のドラムが軸をしっかりキープしているからだろう。

今ツアーで山さんは何かとトラブル続きだったらしく、行きつけの居酒屋で知り合った住職さんがお札を作ってくれた話をしつつ「これがあるお陰で今日は何のトラブルもなしでーす!」と声高らかにそのお札を見せる。
しかし「おー」というオーディエンスの声に混じり「まだ分からないよ。」と、のび太が一言。
「次の曲で、もの凄い事件が起きたら、みんなちょっと前の“何もなしでーす!”って言ってた山さんの様子を何ていう気持ちで…。」と続けると「次の曲、ドッキドキだね。」と山さん。
フロアも爆笑。

このツアーファイナルの前日がホワイトデイということもあり「僕らからのお返しにこの曲を。」と“Would You Be My Valentine?”を。(ちなみに、山さんには無事何の事件も起こらなかった。)

ライヴも後半戦、“Paranoia”でテンションを加速。
「Oi! Oi! Oi! Oi!」とオーディエンスのかけ声とハンドクラップが響けば、のび太はリズミカルにステージ右へ左へ動き、山さんのギターもフロアを煽る。
激しいアウトロは“Velocity”へ繋がり、赤と白の激しく点滅するライトの中でオーディエンスは狂気の盛り上がりを見せると、『Ciao, Fake Kings』のリード曲“Casablanca”で本編が終了。

「アンコール、ありがとうございました!いやぁ、気持ちいい!!」
アンコールでひとり登場した山さんは、今ツアーから変えた金髪or今迄の黒髪、どちらが良いかみんなから多数決を取った。
結果は若干金髪が多かったが、そんな和やかムードの中で他のメンバーも再び登場すると、「ファイナルなのでスペシャルゲストをお呼びしています。」と、Lilium聖歌隊を呼び込み「少し遅くなっちゃったけど皆さんにクリスマスプレゼント。」と“Xmas Present For My Sweetheart”。
フロアには雪が舞い、一気にクリスマスムードへ。

「昨年の9月で本格始動5周年を迎えました。これからもずっとずっと皆さんにとって、カッコいい音楽を作り続けたいと思いますので、これからもWHITE ASHをよろしくお願いします!!」
力強いのび太の言葉に歓声で応えるオーディエンスは、ツアーファイナルが終わるのを惜しむように最後の “Stranger”でヒートアップ。バーン!と発射されたカラーテープがフロアをライトブルーに染めた。



カメラマン:柴田恵理

TEXT:秋山昌未
 

フォトギャラリー

セットリスト

01.White Ash
02. Crowds
03. Number Ninety Nine
04. Extreme
05.Ray
06.Thunderous
07. Zodiac Syndrome
08. Vain Promises
09. Under The Lightless
10. Bacardi Avenue
11. Delayed
12. (Y)our Song
13.Would You Be My Valentine?
14. Long Time No See
15. Paranoia
16. Velocity
17. Jails
18. Casablanca

Encore
En1.Xmas Present For My Sweetheart
En2.Kiddie
En3.Stranger

Interview

Live Report

Blog

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