twitter twitter
クリープハイプ「連日の武道館 正社員編 〜有給休暇の使い道、これが私の生きる道〜」

クリープハイプ「連日の武道館 正社員編 〜有給休暇の使い道、これが私の生きる道〜」

creep4173.jpg4月16日(水)・17(木)の2DAYSで開催された、クリープハイプ初の日本武道館公演は両日ともチケットが即日ソールドアウト。

初日タイトル「平日の武道館 バイト編 ~ねぇ、シフト代わってくれない?~」。
2日目タイトル「連日の武道館 正社員編 ~有給休暇の使い道、これが私の生きる道~」。

2日間で違うテーマを持ち、初日はインディーズ時代の楽曲を中心に、後半では“社会の窓”、 “ 憂、燦々”などのヒットシングル曲で組まれたセットリスト。
2日目はメジャーデビュー後の作品を中心に構成。

レポートをした17日(木)、ライヴ終了後のオーディエンスは言う迄もなく満足な笑顔を見せていた。



須賀健太がコンビニ店員に扮した武道館公演の本番篇が映し出され、ストーリーとリンクするように“オレンジ”でライヴがスタート。

尾崎世界観(Vo.G)の高い声が、“ おやすみ泣き声、さよなら歌姫”へと盛り上がりを繋げると「やばい!興奮する!」という常軌を逸した声が私の背後から聴こえ、その粒は歓声となって武道館を覆い尽くす。

セットリストでは“新曲”と記された5曲目。
「もの凄いラヴソングが出来まして。」尾崎の言葉に、それが恋人へ対しての甘いものではないと予感。
ギターのフィードバックと激しいサウンドにのせられたその“ラヴソング”は移籍問題を逆手に取った歌詞で、ある意味会場を沸かせた。
しかしそんな表面を覆う肉をはぎ取ると、彼らの真の言葉が見えて来る気がした。
つまり取り巻く環境がどうあれ、クリープハイプの歌と存在を不動のものにしたいというハングリー精神。
そんな推理が正しいかは分からないが、それでも小泉拓(Dr)と長谷川カオナシ(B)の生み出すリズムはお構いなしに背骨を震わせ、小川幸慈(G)のクリアなメロディと尾崎の唯一無二の歌声はオーディエンスを、武道館を震わせる。
“ウワノソラ”ではステージスクリーンの背後、もの凄いスピードでぐるぐると光を放つふたつのミラーボールが、楽曲と共に疾走と爆発を繰り返しながら熱狂するオーディエンスを照らしていた。

「大きな声で。逆に大きすぎて何言ってるか分からなくなる声でね。」
“HE IS MINE”の途中、尾崎がそう言うとオーディエンスお約束の「セックスしよう!」の大合唱。
後に“件の曲”に対するMCで尾崎は、作詞した小川と作曲した長谷川を指差し「近日、ギターとベースが変わると思います。」と笑わせるが、“グレーマンのせいにする”では、小川のギターと長谷川の掛け合う歌声が心地よいリズムに揺らめいていた。

映像の続きが“明日はどっちだ”へと誘導。
尾崎が「後半にさしかかって来ましたが。」と言うと「えー!やだー!」と言葉が飛び「あと78曲あります。」と尾崎が続ければ笑いと大歓声が飛ぶ。
武道館という大きなステージが一瞬ライヴハウスになったみたいだ。

“イノチミジカシコイセヨオトメ”、 “手と手”で盛り上げると、 “愛の標識” では、ライトの強いコントラストがポジとネガのような反転で尾崎を照らすと、一気にテンションアップ!


“ラブホテル”のロングトーンに歓声が注がれるも「何回もやってるから、伸ばしてる時から恥ずかしくなっちゃって。だって“ワー”って言ってる時も“ハイハイ”って感じでしょ。」と尾崎のネガティブ発言に会場から笑いがこぼれる。
それでも話を続ける尾崎だに若干うんざり顔をしたのか、「あれ、カオナシ怒ってる?」と長谷川に話を振る。
しかし、いざ長谷川が何か喋ろうとすると「あー喋らないで!」と、言葉を塞ぎ、更に会場は爆笑に。
しかし「大サビが来ますので盛り上がって下さい。」の言葉でオーディエンスのテンションは曲へと引き戻される。

次で本編最後の曲だと告げると当然オーディエンスから返って来る言葉は「えー、やだー!」。「もう一回最初から。」 と言われて「わかりました。」と、最初から始めようとする尾崎に笑いが起きるも、尾崎は「不安のことも多くて。でもこんなデカいところでやらせてもらってみんな来てくれて、顔を見てたらすごく安心します。ありがとうございます。だからエーとかじゃなくて、もっと嬉しそうな顔を見せてください。よろしくお願いします。」と挨拶し、本編最後を“社会の窓”で締めくくった。


「何かすっごく楽しくて、やめたくないなと思っています。一生懸命一曲ずつ歌いますので、聴いて下さい。」
アンコールを受けメンバーが再び登場。
“さっきの話”の演奏が終わったところで長谷川が「さっきの話していいですか?曲中じゃんって思って、どうしたらいいんだろうと思ったら怒られた。それだけ分かって帰って下さい。」
そう。さっきの話とは、 “ラブホテル”で発言を止められたことで、そんな長谷川にあちこちから「可愛い!」という声が。
すると尾崎は「お前はそうやってちょこーっと喋るだけで可愛い可愛いって言われて。マイク無い人だっているんだから。」と一言。
すると(マイクのない)小川は天を仰ぎ、会場は大爆笑。

“女の子”でアンコールを終えると、Wアンコールで三度メンバー登場。
5月7日(水)にリリースされるニューシングル『寝癖』のタイトルトラック“寝癖”で、クリープハイプ初の武道館公演は幕を閉じた。



TEXT:秋山昌未
※写真は4月16日のものです。



■ クリープハイプ オフィシャルサイト
http://www.creephyp.com/

フォトギャラリー

セットリスト

4月16日(水)
「平日の武道館 バイト編 ~ねぇ、シフト代わってくれない?~」

1. 左耳
2. SHE IS FINE
3. 蜂蜜と風呂場
4. あの嫌いのうた
5. マルコ
6. チロルとポルノ
7. ラブホテル
8. グルグル
9. グレーマンのせいにする
10. 傷つける
11. 風にふかれて
12, ごめんなさい
13. 火まつり
14. バイト バイト バイト
15. HE IS MINE
16. 身も蓋もない水槽
17. ウワノソラ
18. 社会の窓
19. 憂、燦々
20. オレンジ

Encore
1. イノチミジカシコイセヨオトメ
2. 手と手

W Encore
1. 寝癖(5月7日発売ニューシングル)
2. ねがいり

 

4月17日(木)
「連日の武道館 正社員編 ~有給休暇の使い道、これが私の生きる道~」

1. オレンジ
2. おやすみ泣き声、さよなら歌姫
3. NE-TAXI
4. 言わなくても伝わると思ってたよ
5. 新曲
6. あ
7. ウワノソラ
8. HE IS MINE
9. グレーマンのせいにする
10. 傷つける
11. 明日はどっちだ
12, イノチミジカシコイセヨオトメ
13. 手と手
14. 愛の標識
15. 週刊誌
16. ラブホテル
17. かえるの唄
18. 憂、燦々
19. さっきはごめんね、ありがとう
20. 社会の窓

Encore
1. さっきの話
2. 女の子

W Encore
1. ねがいり
寝癖(5月7日発売ニューシングル)

Interview

Live Report

Blog

ページの先頭へ

ホーム | プレスリリース | プライバシーポリシー | 広告に関しまして | お問い合わせ

  • facebook
  • ツイッター