twitter twitter
山中湖村・村名変更50周年/世界文化遺産登録1周年 Augusta Camp 2014

山中湖村・村名変更50周年/世界文化遺産登録1周年 Augusta Camp 2014

ac2014_hiki1.jpg7月26日(土)、快晴の山中湖交流プラザきらら・シアターひびきには、夏の恒例イベント、オーガスタキャンプで盛り上がる15,000人の姿があった。
ライヴは勿論のこと、今年も、アーティストプロデュースの「オーガスタ食堂」には、この日ここでしか買えないメニューに長蛇の列が出来ている。

オフィスオーガスタが主催した新人発掘プロジェクト“Calling You!!”から「Calling You!! Act」と称して、杏窪彌、 NakamuraEmi、松室政哉が歌声を披露すると、ALL CASTがステージに登場。
【山中湖村・村名変更50周年/世界文化遺産登録1周年 Augusta Camp 2014】と銘打たれているように、今年は山中湖村・村名変更50周年であり世界文化遺産登録1周年という記念すべき年なので、山中湖村の高村村長も挨拶に駆けつけた。
そして山崎まさよしのエレキギターリフから始まる福耳のオリジナル曲“DANCE BABY DANCE”で、いよいよ本編がスタート。
参加ミュージシャンも、田中義人(G)、石成正人(G)、中村キタロー(Ba)、種子田健(Ba)、江川ゲンタ(Dr)、河村“カースケ”智康(Dr)、扇谷研人(Key)、坂井“Lambsy”秀彰(Per)という豪華な顔ぶれ。

ALL CASTが退場すると、「Newcomer Act」として登場したのが、竹原ピストル。
野狐禅としてオフィスオーガスタに所属していた竹原が11年ぶりにオーガスタキャンプに帰ってきたとあり、往年のファン達は立ち上がり大歓声を送る。
アコギを掻き鳴らし、無骨に歌い上げる力強さは、この後登場する長澤知之のそれともまた違い、ある意味、オフィスオーガスタの中では異色とも思える。
それでもオーディエンスの心はがっちり掴み、「応援をよろしくお願いします!」と挨拶すると、“俺のアディダス~人としての志~”でステージを後にした。
10月22日(水)にはニューアルバム「BEST BOUT」のリリースが決定している。


今年も鮮やかな衣装で登場したのは元ちとせ。
現在、坂本龍一プロデュース「死んだ女の子」が配信中の元は、“いつか風になる日”で、燦々と降り注ぐ太陽の光を受ける会場に涼しい風を運び込んだ。
「この人は本当に野外ライヴが似合うなぁ。」近くのオーディエンスからはそんな声が聴こえる。
「中国から素敵なお友達が来てくれています。スーパー小学生、さかいゆう!」と、元らしいユーモアでさかいゆうを招きいれ、さかいが元のデビュー曲“ワダツミの木”にコーラス参加。
美しいハーモニーを披露してくれた。


先に登場した竹原ピストル同様アコギ1本で登場したのは、長澤知之。
「こんにちは、長澤知之です。よろしくお願いします。」静かな口調で挨拶をすると、デビュー曲“僕らの輝き”を青空へ響かせ、新曲“バニラ”は希望と絶望が混在するメロディが、長澤らしい儚げな美しさをみせた。
長澤は今年4月より月に1回、自主企画「IN MY ROOM」を開催中。
毎回チケット入手困難になっているプレミアムなライヴだが、本来は自分の部屋で飲みながら歌うようなリラックスしたライヴにしたいというコンセプトもあるため、「良かったら是非遊びに来てください。」と挨拶をした。


「ウィー!」屈託ないさかいゆうのかけ声でステージが一気に華やぐ。
新曲“Headphone Girl”について「女性でヘッドホンで音楽を聴いている女性ののフェチでありまして。」と、笑いを交えつつ曲紹介。
中村キタローの低いベース音はクールで、ソウルフルなさかいのファルセットはグルーヴィー、アウトロでは「オーキャンはやっぱこうじゃなくちゃ〜♪」としっかり盛り上げる。
まさにさかいはライヴの人だ。
一気にオーディエンスを自分のペースに巻き込むとMCでも「どうせ私はスーパ−小学生ですよ!」と、先程の元の言葉をむしかえすように、わざとすねた口調でみんなを笑わせた。
更に9月3日リリースのシングル『サマーアゲインEP』からタイトルトラック“サマーアゲイン”を披露。
そして「僕の大好きな呑み友ならぬ呑み先輩!」と、大橋卓弥を招き入れた。
大橋は約3年前、酔った時に作った“ピアノとギターと愛の詩(うた)”に対し「本当に楽しく作った曲で大好きなのに発表する場があまりなくて。だから今回嬉しいです。ゆうがこの曲をやりたいって言ってくれて。」とコメント。
大橋&さかいのユニット「大酒」で盛り上げると、三菱自動車eKワゴン・eKカスタムTVCMで話題の“薔薇とローズ”で、さかいのステージは終了。


「暑いでしょうから休憩とって下さい。涼しげにやりますのでよろしくお願いします。」
そう挨拶したのは、COIL 岡本定義。
自身が作詞作曲を手がけた福耳の名曲“夏はこれからだ!”をボサノヴァアレンジで涼しげに聴かせると、 COILの人気曲“バス待ち”では「助っ人を」と、常田真太郎を呼び込んだ。
「実は毎年、声がかからないかと待っていたんですが、やっと!僕の念願です。」と、常田も岡本とのコラボを心待ちにしていたようだ。


前半戦最後は、昨年オーガスタキャンプでホスト役を務めたスキマスイッチ。
“全力少年”のイントロと共に大橋はコール&レスポンスで盛り上げると、7月にリリースしたばかりの『Ah Yeah!!』のc/w“夏のコスモナウト”を披露。
「ちょっと涼しくなったかな?」
大橋の言葉通り、陽射しが少しトーンダウンし、山の風を感じ始めた。
更に大橋は、ほぼ同時期に所属した元・野狐禅の竹原ピストルが戻ってきたことが嬉しいと語る。
当時から野狐禅をライバル視していたらしいが、「ファミリーの中にライバルがいるというのは本当に嬉しいです。」と感慨深げに語った。
そして「また久々に、秦と一緒にやろうかな。」と、秦 基博を呼び込むと爆笑MCを繰り広げた後、“ユリーカ”をコラボ。
秦が歌う冒頭の伸びやかな歌声に歓声と拍手が沸き上がると、大橋も本気モード全開。
この実力派同士の火花散る競演にオーディエンスのテンションもMAXに!
更に渡辺美里のカヴァー“サマータイム ブルース”では江川ゲンタを呼び入れ、河村“カースケ”智康とツインドラム対決。
最後は人気TVアニメーション“ハイキュー!!”のオープニングテーマ“Ah Yeah!!”でステージを後にした。


休憩を挟み、「Newcomer Act」として浜端ヨウヘイが登場すると「ヨウヘイ!」と、あちこちから歓声が飛ぶ。
浜端は昨年から、山崎まさよしのツアー【山崎まさよしLIVE"SEED FOLKS"】のオープニングアクトとして全国に帯同。
そんな縁もあり新曲“結-yui-”では、ギターを山崎が担当。
192cmという大柄な体格を持つオーガスタの末っ子は、深みのある伸びやかな歌声を轟かせオーディエンスを魅了した。
「初めましてオーガスタキャンプです。」と改めて挨拶すると、今秋にデビューシングルのリリースを発表し歓声に包まれた。
それでも音楽をやめようと思った時期があると話す浜端は「今日ここに出ている先輩たち、いっぱいいるでしょ?あの人たちの歌が全部引っ張っていってくれるんです。」と、最後はオーガスタの先輩たちへの感謝を込めて“無責任”を歌い上げた。


「めちゃめちゃ長かった〜。」
“僕はここにいる”を歌った後の開口一番、山崎まさよしの待ち疲れたような言葉はオーディエンスを笑わせた。
しかし「浜端ヨウヘイよろしくお願いします。」と、すぐにオーガスタの長男らしい口調で挨拶。
“妖精といた夏”では、涼しさを運ぶ夕暮れに、中村キタローのベースと山崎の歌声が響いた。
今年は多くの新しいミュージシャンがオーガスタキャンプに参加している。
そんな中で今年の山崎のステージングは、これからの新しいオーガスタキャンプの姿を見守るようにも感じた。
元来、山崎のサウンドは玄人好みするものだが、特に今回はお祭り感より、音楽での存在感を更に確立させているようだった。
常田真太郎も参加した “Fat Mama”では途中、キャロルキングの“I Feel The Earth Move”を挟み、黒革のポリススタイルで杏子も登場。長男長女のパワフルなステージに盛り上がる会場。
きっと若いミュージシャン達はこの存在感に圧倒されたはずだ。


夜空に光るライトの前を霧が山肌を滑りながら横断していく。
徐々に終わりが近づく頃、オーディエンスの感傷的な気持ちを吹き飛ばしたのは杏子!
残念ながら最後まで富士山が顔を出すことはなかったが、オーディエンスも振り付けで参戦した“The満点!富士”に続き、“あなたにアディクション”では、今年でデビュー30周年を迎えるBARBEE BOYSのメンバーでもあり、同楽曲の作詞・作曲・プロデュースを手掛けた、いまみちともたかが登場。
オカモトショウ(OKAMOTO’S)とのツインボーカル部分は山崎が努め、盛り上げた。
最後はラテンをベースにした新感覚の“地中海系・エクササイズ”「BAILA BAILA」とのコラボレーションソング、“恋するBAILA BAILA”でダンサーと共に、元、大橋、さかいをコーラスに引き連れ、ラテンムードで鮮やかに彩った。


いよいよ本編もラスト。
最後は秦 基博が登場。
青いライトの中、すっかり日も沈んだ夜空に響く“アイ”は、1日中太陽に照らされ熱を持ったオーディエンスの体温を、柔らかくクールダウンしてくれた。
TVアニメ「宇宙兄弟」のエンディングとしても話題になった、“グッバイ・アイザック”、ライヴでは鉄板的に盛り上がる“キミ、メグル、ボク”などでテンションを上げると、バンドメンバーを率い「たったひとりの同期です。」と長澤知之を招き入れ、2人で行った富士急ハイランドの話などしつつ、“鱗(うろこ)”をコラボし、サビのハーモニーには歓声が沸いた。
バンドメンバーと長澤が退場後、秦ひとりになったステージにサプライズで登場したのは何とドラえもん!
突然の国民的人気キャラクターの登場に、会場も今迄のそれとは違う興奮をみせ、秦自身も笑顔が耐えなかった。
8月8日(金)公開の3DCGアニメ映画「STAND BY MEドラえもん」の主題歌 “ひまわりの約束”をドラえもんが見守る中で披露。
暖かい楽曲世界に15,000人は酔いしれ、本編は終了。

アンコールで再びALL CASTが登場。
恒例でもある福耳の楽曲“10 Years After”、“星のかけらを探しに行こう Again”の2曲は、毎年オーガスタキャンプを心地よく締めくくってくれる。
そして最後は大輪の花火で【山中湖村・村名変更50周年/世界文化遺産登録1周年 Augusta Camp 2014】の幕は閉じた。


ac2014_hiki2.jpg

カメラマン:杉田真
TEXT:秋山昌未
 

フォトギャラリー

セットリスト

≪Calling You!! Act≫杏窪彌(アンアミン)
ジャイアントパンダにのってみたい。

≪Calling You!! Act≫ NakamuraEmi
YAMABIKO
プレゼント

≪Calling You!! Act≫ 松室政哉
オレンジ
写真少年の憂鬱

Augusta Band
M1.DANCE BABY DANCE

≪Newcomer Act≫ 竹原ピストル
M2.LIVE IN 和歌山
M3.カモメ
M4.俺のアディダス~人としての志~

元ちとせ
M5.いつか風になる日
M6.コリアンドル
M7.ワダツミの木 with さかいゆう

長澤知之
M8.僕らの輝き
M9.そのキスひとつで
M10.バニラ
M11.無条件幸福

さかいゆう
M12.僕たちの不確かな前途
M13.Headphone Girl
M14.サマーアゲイン
M15.ピアノとギターと愛の詩(うた)with 大橋卓弥(スキマスイッチ)
M16.薔薇とローズ

COIL
M17.DANCE BABY DANCE
M18.夏はこれからだ!
M19.バス待ち with 常田真太郎(スキマスイッチ)


スキマスイッチ
M20.全力少年
M21.夏のコスモナウト
M22.奏(かなで)
M23.ユリーカ with 秦 基博
M24.サマータイム ブルース(オリジナル:渡辺美里)
M25.Ah Yeah!!

休憩

≪Newcomer Act≫ 浜端ヨウヘイ
M26.ラブソングみたいに
M27.結-yui-
M28.無責任

山崎まさよし
M29.僕はここにいる
M30.メヌエット
M31.妖精といた夏
M32.Fat Mama~I Feel The Earth Move(オリジナル:Carole King)~Fat Mama with 杏子・常田真太郎(スキマスイッチ)
M33.Passage

杏子
M34.The満点!富士
M35.あなたにアディクション with 山崎まさよし Guest いまみちともたか
M36.恋するBAILA BAILA with 山崎まさよし・元ちとせ・スキマスイッチ・さかいゆう Guest:いまみちともたか・BAILA BAILA ダンサーズ

秦 基博
M37.アイ
M38.グッバイ・アイザック
M39.今日もきっと
M40.キミ、メグル、ボク
M41.鱗(うろこ)with 長澤知之
M42.ひまわりの約束 Guest:ドラえもん

ALL CAST
M43.10 Years After
M44.星のかけらを探しに行こう Again

Interview

Live Report

Blog

ページの先頭へ

ホーム | プレスリリース | プライバシーポリシー | 広告に関しまして | お問い合わせ

  • facebook
  • ツイッター