twitter twitter
長澤知之 LIVE ~IN MY ROOM~

長澤知之 LIVE ~IN MY ROOM~

imr5_1.jpg外苑西通りを少し奥へ入り、更に細い路地に在る青山 月見ル君想フの前は傘の群れ。
4月から始まった「長澤知之 LIVE ~IN MY ROOM~」。
部屋へ遊びにくるようなイメージをコンセプトとしたこのライヴは毎回プラチナチケットで、5回目となる8月27日(水)も、沢山のファンが長澤知之の部屋へ遊びに来ていた。
そういうコンセプトなので、今回はステージをあえて「部屋」と呼ぼう。
そして今日のこの空間は夕方から始まり、夜、夜明け、朝、昼と時を移していくことも覚えていて欲しい。

部屋には、ソファー、スタンドライト、カーテンがかかる窓、ちゃぶ台、散らかった楽譜が置いてあり、長澤は隣の部屋から入るような雰囲気でフラッと登場。
おもむろにラジカセから流れる音楽を消しギターを持つと「こんにちは。 長澤知之 LIVE ~IN MY ROOM~にようこそ。」と挨拶し、二階席にも手を振る。
現在この空間は「夕方」。
中央のちゃぶ台の前にあぐらをかきながら、“無条件幸福”でライヴをスタートさせると、ミディアムテンポの新曲“享楽列車”、キャロル・キングのカヴァー“Will you love me tomorrow?”へと繋げた。
この日の長澤の声は、センシティブすぎず、かといって無骨すぎもせず、太い軸を持ちながら表情豊かに響いていた。

「そこの柱にメニューがあるでしょ?そこから好きなものを選んで下さい。」
フロア後方のオーディエンスにそう声をかける長澤だが、ドリンクメニューと思いきや、そこには長澤の楽曲リストが書かれていて、選ばれた観客が“ベテルギウス”を選ぶと、リクエストした楽曲を歌ってもらえる羨ましさと、この楽曲を聴ける嬉しさが混在する歓声に沸いた。

「僕の部屋へようこそ。今日は涼しかったから凄く有り難い。涼しいと気持ちが優しくなれる(笑)」という長澤の言葉に、フロアも和む。
「今日は久しぶりの歌を歌いたいと思います。」そう言うと、“三日月の誓い”のイントロと「夜」が訪れた部屋全体がゆっくりと暗くなり、ソファーに飾り付けているイルミネーションライトの光が暖かい存在感を放ち出した。
部屋の中央には三日月が生まれ、暗くなったことで出来た影が優しく長澤の輪郭を染めると、オーディエンスは歌声とギターの音色に耳を傾ける。

「足が…痺れた。」立ち上がり、部屋をうろうろする長澤に思わずオーディエンスからも笑い声がこぼれる。
本来、整然としたステージが落ち着かないと言う長澤。
だからきっと生活品を置いたり、楽譜を散らばせているこのスペース(部屋)は彼自身もオーディエンスもリラックスさせるのだろう。今にもソファから立ち上がらん勢いで歌う“俺はグビ”はギターの音さえ開放的にさせ、 New Balanceは自由にリズムを刻む。シャウトには歓声が鳴り止まない。

現在、新たな制作に入っている長澤は、作品を「アコースティックなものにしたい。」と語り、先に歌った“宛のない手紙たち”は収録されるか客席から質問が飛べば「多分入るかな?」と軽く笑顔を見せた。

imr5_4.jpg「姫のように上手くは歌えないけど、僕なりに歌いたいと思います。」と言ったのは、同事務所所属の杏子へ提供した楽曲“ねぇ、もっと”。
長澤曰くの純愛は作り手の口から新鮮な色を醸し出していた。
少しの沈黙、アコギのチューニングをしてからエレキに持ち変える。
立ったり座ったりのやりとりを何とも言えぬ距離感で静かに見守るオーディエンスの息づかいは、少し時が経過した今もニオイと共に記憶に蘇る。

【Augusta Camp 2014】でも披露した新曲“バニラ”。
ライヴではアコギで演奏することが殆どだが、実はエレキで作った曲らしくこの日はエレキで聴かせてくれた。
クリアなのにどこかくぐもったエレキの音色は優しくアンニュイで普段と違う側面の、どこか柔らかさを持っているように思う。

前回同様、今回もニコニコ生放送にてライヴの模様を放送していたが、 “明日のラストナイト”にて放送は終了。
ニコ生で観ている人たちにお礼を言うと、【長澤知之“IN MY ROOM”TOUR 2014】として東京・名古屋・福岡・大阪の4都市5公演の開催決定を発表。これには当然会場からも大きな歓声が沸いた。
「スキルアップして、精神的にウエイトアップしていきたい。」そう語ると、ニコ生を観ている人たちへ長澤と会場全員で「いつか会おう!」と声を揃えて締めた。

時は「夜明け」。
スタンドマイクを設置すると、奥からは缶ビールを持ち出しみんなと乾杯!
グビグビ飲むと、息を整えるように笑顔を見せ、「朝」を迎えたライヴ後半、もの凄い早さでギターを掻き鳴らし、“あんまり素敵じゃない世界”へ。
リズムに緩急をつけ長澤自身、音の中にのめり込むように部屋を動き回る。
歌い終わるとまたビールを一口飲み、力を抜くようにドサッとソファーに座ると「死ぬ程明るい曲をやります。」と新曲“そこ抜け”を披露。
小さな笑顔を見せた後、ひと呼吸して、 “24時のランドリー” では時折客席を観ながら丁寧に歌い、本編は終了。

「聴こえますか?」アンコールでは再び登場した長澤はマイクスタンドを端に寄せると、部屋の中央に座り、生声で“バベル”を歌いあげた。
マイクを通さない歌声と距離感は、かえってオーディエンスの心を奮わせ大歓声が巻き起こった。
「長澤知之 LIVE ~IN MY ROOM~」5回目。
長澤は「おやすみなさい。」の言葉を残し部屋を後にした。
時は「昼」を迎えていた。

photo by:杉田 真

text by:秋山昌未




長澤知之“IN MY ROOM”TOUR 2014

全自由¥4,860(税込、整理番号付、ドリンク別)
★8/27(水)~チケット先行抽選受付スタート!
★公式ホームページ+モバイルサイト 先行チケット受付 e+にて実施決定!
受付期間:8/27(水)23:00~9/14(日)23:59 e+にて
専用URL:http://eplus.jp/nt-nov/

11/14(金)

会場:東京キネマ倶楽部

開場/開演:18:00/19:00

一般発売日:9/27(土)
<お問い合わせ>
SOGO TOKYO 03-3405-9999



11/15(土)

会場:東京キネマ倶楽部
開場/開演:17:00/18:00

一般発売日:9/27(土)
<お問い合わせ>
SOGO TOKYO/03-3405-9999



11/19(水)

会場:名古屋・TOKUZO

開場/開演:18:00/19:00

一般発売日:9/27(土)
<お問い合わせ>
JAILHOUSE/052-936-6041



11/21(金)

会場:福岡・ROOMS

開場/開演:18:30/19:00

一般発売日:9/27(土)
<お問い合わせ>
GREENS/06-6882-1224



11/23(日・祝)

会場: 大阪・世界館

開場/開演:17:30/18:00
一般発売日:9/27(土)
<お問い合わせ>
GREENS/06-6882-1224



長澤知之オフィシャルサイト
http://www.office-augusta.com/nagasawa/

フォトギャラリー

セットリスト

M1 無条件幸福
M2 享楽列車
M3 Will you love me tomorrow?
M4 宛のない手紙たち
M5 ベテルギウス
M6 三日月の誓い
M7 ねぇ、アリス
M8 俺はグビ
M9 真夜中のミッドナイト
M10 ねぇ、もっと
M11バニラ
M12 明日のラストナイト
M13 フラッシュバック瞬き
M14 マンドラゴラの花
M15 静かな生活
M16 P.S.S.O.S.
M17 あんまり素敵じゃない世界
M18 そこ抜け
M19 24時のランドリー

ENC バベル

Interview

Live Report

Blog

ページの先頭へ

ホーム | プレスリリース | プライバシーポリシー | 広告に関しまして | お問い合わせ

  • facebook
  • ツイッター