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家入レオ 4thワンマン Tour ~20 twenty~

家入レオ 4thワンマン Tour ~20 twenty~

AAA_7377.jpgゴールデンウィーク真っ只中の5月4日(月祝)、 全国14都市15公演のツアー【家入レオ 4thワンマン Tour~20 twenty~】を東京・日比谷野外大音楽堂(以下:野音)公演からスタートさせた家入レオ。
今年2月にリリースした3rdアルバム『20』を引っ提げてのこのツアーだが、野音は今年デビュー4年目を迎えた家入初の野外ワンマン公演となる。

バンドメンバーの梶原健生(G)、野崎泰弘(Key)、原 治武(Dr)、島本道太郎(Ba)に続き家入登場。ほぼ定刻通りにライヴをスタートさせると、 冒頭からアグレッシブなパフォーマンスを見せ、オーディエンスも「20」と大きく書かれたツアーTシャツやタオルを揺らしながらリズムを取る。

「今日は野音、そしてツアーの初日ということで毎日毎日天気予報を見て、晴れろ!晴れろ!ってお願いしたんですけど、今日はすごい良い天気ですねー!良かったー!!歌っていて気持ちが良い!」デビュー当初は「雨女」と言われていたらしい家入だが、「バンドメンバーの奥さんから気象神社の晴れ女になるお守りをもらったお陰で晴れましたー!」と満面の笑みを見せた。
13歳の時に尾崎豊の“15の夜”を聴いたことがきっかけで音楽の道に進んだことから、尾崎ファンには伝説となっているライヴイベント【アトミック・カフェ・フェスティバル】(84年)が開催された、この野音でライヴをすることがずっと夢だったと語り「一生忘れられないライヴになる予感がする。」と続けた。
昨年12月に20歳になった家入は、20代は喜びだけでなく悲しみや苦しみもひとつひとつ大切にしていきたいと言う。ツアーが始まったばかりなので、詳しいセットリストには触れず時間軸もあえて無視するが、“Shine”などの代表曲は勿論、16歳で上京するまでよく歌っていたキャロル・キングの“I feel the Earth move”も当時のギター弾き語りスタイルで披露。

AAA_0145.jpg家入の魅力のひとつはやはり群を抜いた歌唱力だろう。それがアッパーな曲だろうがしっとりとしたバラードだろうがブレることがない。今回、家入のライヴに初めて来た人も多かったが、もし彼らがすべての歌詞を知らなかったとしても、きちんと耳に届くであろう彼女の歌い方は、決してノリだけでなく楽曲の世界観を保持している。更に上空に突き抜ける歌声は、もしかしてビルの更に上を飛ぶヘリコプターまで届いているのではないだろうかと本気で思わせるほど真っすぐに真っすぐに伸び上がる。

「いやぁ、凄いですね!」野外だと特にみんなの顔が見えると言いながら会場を見回す。
取材の時も感じたが、楽曲の想いを語る真剣な言葉はどこか大人びている家入だが、バンドメンバーとのやりとりや、福岡の友人と東京でランチをした時のちょっと恥ずかしいエピソードなどを楽しげに話す姿には20歳らしさを感じた。特に先に記した尾崎の野音ライヴで、尾崎が高さ7メートルの照明から飛び降りて骨折した話では「私も今日それやりたいって言ったら、全力で止められました。」と笑いを誘う一幕も。
しかしこの野音は初心を思い起こさせる場所だと言う家入。「色々な人に支えられて今年2月15日にデビュー3周年を迎えられました。これから5年6年、10年目と、もっともっとやっていきたいと思いますが、そんな時も大切なものは落とさないように走り続けたいです。」と語り、この日が20代になって初めてのツアーだが、10代の頃の初心を刻んでおこうと思っていると続けた。
「まっすぐ音楽をやっていこうって、本当に今日歌っていて思いました。ありがとうございます!」オーディエンスの盛り上がる姿や、野音というステージで歌えた喜びを胸いっぱいに吸い込むようにお礼を言う姿は紛れも無く音楽へ対して真摯なものだった。


中盤戦から後半戦にかけて空の茜色は暗闇へと変化し、オーディエンスの青いツアーペンライトの波肌が美しく浮かび上がる。家入の歌声は、“Silly”のような繊細な楽曲でペンライトの光を切なく感じさせ、 “サブリナ”のようなアッパーな曲ではエネルギッシュに感じさせた。
更に個人的に感じたことを言うと、スタートからラストまでかなりあっという間だった。楽曲のバリエーションやキレのあるMCなど間延びさせる要素が一切ない上に、楽曲ではアウトロにかかる最後の一音の呼吸まで本当に丁寧に歌い上げている。しかしそれは尾崎のようなエキセントリックなステージではなく、例えばどんなに体全体で歌を表現しようが、ステージの端から端まで走り回ろうが、どこかで常に冷静にもう一人の家入レオがライヴ全体を見回しているかのようでもあった。だがそれでも、アンコールでの感謝の言葉は少し涙声になっているようにも思え、大きな拍手が沸き上がった。



アンコールも全て歌い終わると、少しの沈黙の後「みなさん、今日はありがとうございました。また会える日まで頑張ります!」と 肉声で挨拶。冒頭、この野音のライヴが一生忘れられないものになる予感がすると言った家入だが、7月4日東京・渋谷公会堂でのツアーファイナルまでの全ての公演が家入、そしてファンにとって一生忘れられないライヴになる予感がする夜だった。


Photo by 田中聖太郎
Text by 秋山昌未



2015年家入レオ4thワンマンTour
※終了公演は掲載しておりません。

5/09(土)北海道公演@札幌ファクトリーホール
(開場)17:30(開演)18:00
(問い合わせ)マウントアライブ 011-211-5600 オールスタンディング

5/16(土)宮城公演@仙台Rensa
(開場)17:00(開演)18:00
(問い合わせ)チケットGIP 022-222-9999 オールスタンディング

5/23(土)広島公演@BLUE LIVE広島
(開場)17:00(開演)18:00
(問い合わせ)夢番地(広島)082-249-3571 オールスタンディング

5/24(日)香川公演@高松オリーブホール
(開場)16:30(開演)17:00
(問い合わせ)デューク高松 087-822-2520 オールスタンディング

5/30(土)福岡公演@福岡市民会館
(開場)17:30(開演)18:00
(問い合わせ)BEA 092-712-4221 全席指定

5/31(日)鹿児島公演@鹿児島CAPARVO HALL
(開場)16:30(開演)17:00
(問い合わせ)GAKUONユニティ・フェイス 0985-20-7111 オールスタンディング

6/04(木)石川公演@金沢EIGHT HALL
(開場)18:00(開演)18:30
(問い合わせ)キョードー北陸チケットセンター 025-245-5100 オールスタンディング

6/12(金)栃木公演@エニスホール(野木町文化会館)
(開場)18:30(開演)19:00
(問い合わせ)エニスホール 0280-57-2000 全席指定

6/14(日)愛知公演@日本特殊陶業市民会館フォレストホール(名古屋市民会館)
(開場)16:30(開演)17:30
(問い合わせ)サンデーフォークプロモーション 052-320-9100 全席指定

6/21(日)静岡公演@三島市民文化会館
(開場)17:00(開演)17:30
(問い合わせ)三島市民文化会館 055-976-4455 全席指定

6/24(水)茨城公演@鹿嶋勤労文化会館
(開場)18:00(開演)18:30
(問い合わせ)鹿嶋勤労文化会館 0299-83-5911 全席指定

6/27(土)兵庫公演@三田市総合文化センター 郷の音ホール
(開場)17:00(開演)17:30
(問い合わせ)キョードーインフォメーション 06-7732-8888 全席指定

6/28(日)大阪公演@大阪国際会議場メインホール(グランキューブ大阪)
(開場)16:00(開演)17:00
(問い合わせ)キョードーインフォメーション 06-7732-8888 全席指定

7/04(土)東京公演@渋谷公会堂
(開場)17:30(開演)18:00
(問い合わせ)SOGO TOKYO 03-3405-9999 全席指定

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