2004 年秋から2005 年冬の約1年間に発表したカセットテープ作品5アイテム20 曲を完全収録した“カセットテープベスト”とよべる2 枚組アルバム。
当時はライブ会場での限定販売であったためにコアなファンの間でもレアアイテムと化し、今回待望のCD でのリリースとなった。
オリジナルマスターのままリマスタリング作業のみで完成させただけに、カセットテープで販売された時の空気感もそのままパッケージされた仕上がり。楽曲の中には後に再レコーディングされオリジナルアルバムに収録されるプロトタイプ的なトラックも多数収録。楽曲の進化する過程も体験できるという一面ももつ。
昨年はすべてが書き下ろしという贅沢な新音源を“2011 年シリーズ” として3作連続リリースしたあとに、自らの歴史をテープを巻き戻すように振り返る。COILらしい、オーガスタ20 周年イヤーのニューリリース！

様々なアーティストへの楽曲提供やプロデュースを手がけるCOILのコアな音楽センスが詰まった作品群。ギミックに溢れ、何度も何度も繰り返し聴くことで、都度新たな発見を楽しめるところなど、まさにCOILらしい。
ロックの鋭さとアンビエントな浮遊感が楽しめるアルバムだ。

※「カセットミュージック」のリリースにあたり、COILの2人からコメントをいただきました。

以前、COILのライブに来てくれたお客さんへのおみやげとして、会場限定で販売したカセットテープ音源。
「CDにするときには、あらためて録り直すから、とりあえずいいよね～、こんなんで」的な軽いキモチで制作した、いわばデモテープ。

ああ、それがまさか、当時のそのままのカタチでCD化されてしまうとは！
いくらライブまえの時間のないときとはいえ、こんなことになるなら、もっとちゃんとしっかり作っておくべきだったか～!?

しかし今回聴き直してみて、ホコロビはあるにせよ、コレはコレで自分たちの音楽として大切にしている部分はきちんと表現されているかもしれないな...と思いOKを出しました。
潔くオリジナルマスターのままです。どうだ、すごいだろう。

リリースを考えていないから、おもいっきり遊んじゃっているんだよね。
純粋に音楽を作っているカンジ？
なんだかアマチュアの頃を思い出して、ついつい遠い目をしてしまうのであった...。

洋介と同じカセットMTRを買って～
...この話は長くなるからやめておくよ。

COIL 岡本定義




今回のこの音源は、ライブに来てくれたお客さんへのここ最近のCOILのモードを示すための作品として会場で売っていたんですが、なんとその作品がCD化することになりました！
全体的な流れは春～夏～冬という流れがひとつにつまっていて、この時期にはふさわしくないクリスマスソングなどもたくさん入っているのですが、ある意味一年通して聴けるアルバムになったんではないかと。
デモテープ的な部分もあるので実験的な音源も多数収録しています。ありのままのCOILをぜひ聴いてみてください。

COIL佐藤洋介

■COIL オフィシャルサイト
http://www.office-augusta.com/coil/index.html