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ディスク・レビュー

Dragon Ash「LOUD&PEACE」


ARTIST : Dragon Ash

TITLE : LOUD&PEACE

RELEASE DATE : 2012年8月22日

PRICE : ・初回限定盤 ¥3,900 /通常盤 ¥3,200

CD NUMBER : ・初回限定盤 VIZL-478/通常盤 VICL-63891


LABEL : ビクターエンタテインメント


デビュー15 周年「Year of the Dragon Ash」の一貫として制作された『LOUD&PEACE』。

この15 年を支え続けてくれたファンへの感謝の意味も込められこのアルバムは、LOUDなロックナンバーとPEACEな名曲群をそれぞれにコンパイルしたWコンセプト企画ベストアルバムとなっている。

【LOUD DISC】

ハードコア色全開の疾走感溢れるデビューアルバム『The Day dragged on』(1997年)に収録の「羊を数えても夜は終わらない」や、ファンに人気が高い「百合の咲く場所で」(フルアルバム『LILY OF DA VALLEY』収録/2001年)や、キラーチューン「Amploud」(single “Lily's e.p.”/2000年)、「Fantasista(Single『Fantasista』収録/2002年)を筆頭に激しく攻めつつ、Hirokiのサイド・プロジェクト、”Dt”のMC、Hideをフィーチャーした「Resound feat. HIDE, 136」(single “crush the window”/2005年)では、ドラムンベースなサウンドでダンサブルに盛り上げる。また、「Snowscape」「CALLIN'」他、ALBUM未収録曲も今回収録されており、そちらも聴きどころのひとつだろう。

【PEACE DISC】

今とはジャケットの質感も違う「陽はまたのぼりくりかえす」( single 「陽はまたのぼりくりかえす」1998年」は、いつまでも褪せぬ音の中に混在する懐かしさが存在感を際立たせ、「静かな日々の階段を」(single “Lily's e.p.”/2000年)の美しいギターとスクラッチのコントラスト、日常の風景を切り取ったリリック、その全てが合わさって凛とした世界を映し出す。2007年〜2009年頃はラテン色も強かった Dragon Ashのサウンドは「繋がりSUNSET」(single 「繋がりSUNSET」 /2008年)、「運命共同体」(single 「 運命共同体」/2009年)などの名曲も生み出した。

そして今回、是非手にしてもらいたのは初回限定盤。

今年4月21日、急性心不全のためIKÜZÖNEが逝去したというニュースは大きな衝撃を与えたが、誰よりもファンを愛し、ファンへの感謝を忘れなかったIKÜZÖNEが特典用音源制作を提案、その制作途中段階で残した音源を用いて完成した「Something in view -L&P eternal session-」をBONUS DISCに収録。
それが初回限定盤についている3枚目のCD。

さらに特典盤にはBOTS によるDragon Ash ノンストップMIX と「Ivory」「花言葉」の新バージョンを収録。価格が3,900 円というのは勿論サンキュー・プライスということ。
CDのブックレットのメンバーは、ある設定で写っているのだが、それはユーモラスでもあり、少しの胸を締め付けるものでもあった。




「苦痛と恍惚 悩みと悔やみ 理想と空想 アールコールとニコチンと 愛して病まない人々が私を活かしてして、繰れるノです 私を異化して、眩れるノです」

これはtwitterにて IKÜZÖNEが最後に残したメッセージ。


IKÜZÖNEの死を乗り越え、次の一歩を歩み出すDragon Ashの15年が詰まった『LOUD&PEACE』は、ファンならずとも聴いて欲しい一枚。



最高の音とライブでファンをアツくしてくれたIKÜZÖNEへ哀悼の意を込めて…。

 



★初回限定盤:CD3 枚組
 LOUD DISC+PEACE DISC+BONUS DISC

★通常盤:CD2 枚組
 

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