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ディスク・レビュー

小南泰葉「121212」

ARTIST : 小南泰葉

TITLE : 121212

RELEASE DATE : 2012年12月12日

PRICE : ¥1,600(taxin)

CD NUMBER : TOCT-22323

LABEL : EMI MUSIC JAPAN


2012年12月12日リリースの小南泰葉、メジャー2nd Mini Album『121212』。
 

決してアルバムジャケットを逆さまに表示しているわけでも、駄洒落で年月日をタイトルにしたわけではない。
 

今から2年前の2010年12月、小南泰葉は大切な友人を失い「12月12日」という曲を書きあげた。そしてその亡き友人の誕生日が12月12日。
小南は友人の死により、世間や人生への価値感が逆転してしまったという。それから今日にいたるまで他者との価値観の相違を感じ、「価値自体が絶対的なものでない」と言うテーマとともに歩んできた。
新作「121212」にはこの2年間の 様々な葛藤や、それでも求めている希望が5つの曲の形になって収められている。
 

オープニングナンバーは、ART-SCHOOLの戸高賢史アレンジによる攻撃的なロックチューン「視聴覚教室」。小南史上、希少な恋のうただ。
 

【小南泰葉“秘密の花園”蜜】とクレジットされている「お蜜会」では、デビュー前より地元関西で親交が深く、共に同じライブハウスで活動してきた「蜜」とのコラボ、いや、“歌合戦”! 全く違う声質を持つ3人の歌が実に面白い。
しかもこの曲の歌詞テーマは「不倫」。何とも生々しいテーマだが、そこを小南と蜜のセンスでアップテンポなアコースティックナンバーに仕上げている。
 

TBS系テレビ全国ネット「CDTV」12月度エンディングテーマにもなっている「善悪の彼岸」では、オルタナティブを追求しながらもキャッチーにまとめ上げる、まさに小南泰葉の真骨頂とも言えよう。
 

そして今回、ファンが待望だった「絶望に棲むキダルト達へ」も収録。この曲は全てのワンマンライブで演奏され、音源化期待の声が多かったロックバラード。本作から丁度1年前の2011年12月12日リリースのインディーズシングル「Soupy World」のブックレット最後の行には、1年後を宣言するように「絶望に棲むキダルト達へ」という言葉が記されている。
絶望を感じている大人達(キッズアダルト)におくる人生賛歌だ。
 

ラストはやはりこの曲しかないだろう。「1212」。
昨年12月12日にはライブで歌い、同日発売のシングル『Soupy World』にnaked ver.として収められた。
そして今年、2年越しでより声を、歌を届かせるアレンジとなっている。

 

ミュージシャンである以上、ひとつの価値観や経験の呪縛にのみ捕われて欲しくはないが、小南泰葉というミュージシャンはそこからまるで血のように鮮やかな感性を、時には毒をはらんだ言葉で花咲かせる。

力強い激しさと、エキセントリックで壊れそうな繊細さの混在。『121212』は、今の小南泰葉を十二分に味わえる作品だろう。

 

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