「エキセントリックでろくでなしのソングライター澤田健太郎が、 音楽のこと、生活のこと、恋人のこと、もう逢えない人たちの ことについて、やぶれかぶれに、ネガティブに、強烈にロマンティックに歌いました。」

資料にはそう書いてあった。

寝ぼけた頭で聴こうとすると、M1“未完成の商業音楽”のイントロからヤラれる。ギターに脳髄をかき回わされる。
凶悪に疾走する曲もあれば、豊かなアンサンブルを大切に紡ぐミドルチューンもある。
しかThe Dillinger Escape Planのような骨太なカオティックというよりは、メロディとヴォーカルの「未完成的ポップさ」が常に軸にあること。

まさにエキセントリックでネガティブなロマンティックさ。

渋谷、下北沢を中心に活動するほぼ札幌出身の4人組バンド、未完成VS新世界の8年に及ぶキャリアの中で大事に歌ってきた、とっておきの楽曲群で構成される現時点の未完成VS新世界のベストとも言える1st Full Album。

全9曲、50分。

ちなみに9曲目は曲名の書き忘れではない。はじめから曲名の存在しない曲なのだ。

「そこにあなたはどんなタイトルを入れますか？」

 

…などという野暮ったらしいことは言わない。
まず聴いて好きか嫌いか判断すればよい。

＜収録曲＞
 1. 未完成の商業音楽
2. シロツメクサ
3. 見切り日和
4. スピッツの言いなり
5. 東京と金木犀
6. こわい話
7. 歪むテレキャスター
8. GM7のなんちゃら
9.

 
未完成VS新世界オフィシャルサイト
http://mikansei.versus.jp/