カーネーションの直枝政広がプロデュースを担当した大森靖子の2ndフル・アルバム『絶対少女』。

ゲストには、ソウル・フラワー・ユニオンの奥野真哉(key) 、レピッシュのtatsu(b)、久下恵生(dr)、 梅津和時(sax)、オワリカラのカメダタク(programming)、おとぎ話の前越啓輔(dr)、 タカ吉田 (b)、山本哲也(key)などを迎え、15曲中13曲でアナログ・レコーディングが採用されている。


「すべての女子を肯定したいと思った」と大森が言う15曲は、『FRIDAY』の連載でも発揮されている彼女の鋭い言語感覚が十全に発揮されている。そしてその言語感覚は音と共に15の物語を描く。
M1“絶対彼女”はキッチュでスイーティーだし、M3の“エンドレスダンス”はギターピッキングが美しすぎる!
もしエディット・ピアフが日本人で、下北沢や渋谷のライヴハウスに出入りしていたら“少女3号”が出来上がるかもしれない。
M12の“青い部屋”はあまりの生々しさに目眩さえ覚えた。
つまりリアルが詰まっているのだ。リアルは甘くて絶望的で優しい。
今作は闇や傷の中に存在する暖かい現実感と「虚像」というリアリティに溢れている。
また、先にあげたゲスト陣の音の繊細さと破壊力にも注目したい。


■ 大森靖子「絶対少女」特設サイト
http://oomoriseiko.info/zettaisyoujo/

■ 大森靖子公式HP
http://oomoriseiko.info/