ー お互いを分かり合っている人同士でひとつの作品を作るのも楽しいと思うけど、TAKANORIさんのように初めての人とコラボするというのは、新たな一面を感じられるかもしれないですよね。

そうですね。それに、ひとつの曲に対してすごく真剣に考えてくれる姿勢は感動した！だって他のアーティストの方とフィーチャリングの話をしたら、レコーディングで初めてお互い顔合わせをして歌を録ったら終了みたいなケースも多いって言うから、それを考えると、コラボレーションはお互いの曲だからって思ってくれて、納得いくまで熱心に取り組んでくれて、何度も歌詞を書き換えたり歌い分けも考えてくれたりというのはすごく有り難かった。本当に愛を感じた。それは今回どのアーティストさんに対してもそうだけど、みんな自分の活動もあるのにすごく一生懸命考えてくれて、すごく愛情を感じることが出来たの。「みんなに愛されているな、私」って。


ー 仕事の現場でそういうことを感じられるって、本当に感動する！

ね！


ー 先程、“Suga Suga Co. TAKANORI from LL BROTHERS”のサビが耳に残るという話があったけど、YU-Aさんとの“HAVE FFUN!!! Co.YU-A”も耳に残るね！

嬉しい。


ー ガールズトークがテーマとも思えるこの曲では「 あがるPinkyトーク♥」「小悪魔」とか「禁断の愛」というワードが出てくるけど、ガールズトークって楽しいよね（笑）。

楽しい！！


ー 言ってることはかなり強烈だけどね。

そうそう。男性には絶対に聞かせられない（笑）。


ー 最近は誰とこういうガールズトークした？

そらかな。 YU-Aともするけど。この曲もYU-Aとご飯を食べながら曲について話し合いをしている時に、「どうせならすごく小悪魔的な曲にしようよ。きっと私やAZUのイメージって、泣き歌の恋愛ソングにあるピュアなイメージだから、そういう部分をひっくり返そうよ。」というアイデアがYU-Aから出たの。


ー なるほど。しかもサウンドがK-POPみたいで可愛い。

そう。サウンドはポップで可愛いんだけど、言ってることは超小悪魔！というか、悪魔（笑）。


ー 悪魔かい！（笑）

＜一同爆笑＞


ー SEAMOさんとの“YMD♡ Co. SEAMO”は、まさに「このコラボは鉄板」と言いたくなる曲だね。というか、SEAMOさんの名前を観た瞬間に鉄板って思ったもん。

SEAMOさんは本当に鉄板。しかも楽（笑）。曲については私が先に自分のパートを作って、 SEAMOさんに歌って欲しいところだけ抜いたものを送るの。


ー そういう作り方をしてるんだ。

そうそう。で、「ラブラブな歌詞をお願いします！」って言って書いてもらいました。でも一番慣れているということもあって、レコーディングも早かった！やっぱりSEAMOさんはいいね。


ー あと気になったのは、“smile in your face”。この曲のコラボの相手は？

この作品は、「大好きな曲とコラボ」という感覚で今回アルバムに入れさせてもらいました。


ー そういうことだったんだ。

この曲は私がインディーズの頃によく聴いていた曲で、山下達郎さんの“SPARKLE”をサンプリングしていて、BOOさんの曲にMUROさんがフィーチャリングとして参加した曲なんだけど、若い子たちは知らない人も多いかも。


ー なるほど。だからこの曲ってどこかで聴いたことがあると思ったんだ。まぁ私は若くないから（笑）。

あはは！まぁ30代以上なら知っている人も多いかも。当時は本当に人気で、どのクラブに行っても流れていたし、私もライヴでカヴァーはしていたけど、いつか音源としてもきちんと歌いたいと思っていた曲だったから、今回収録出来て嬉しかった。


ー “大切なもの Co.今井洋介 ,草川瞬（from BRIDGET）,TSUYOSHI, OSLT BAND(BUNI,MITSU,DAIGO,TSURU) & ALL FANS”はコラボメンバーが多いですね。

そうなの。それとライヴの時に「アルバムに入れるから！」ってファンのみんなにお願いして、みんなにも歌ってもらいました。


ー だからALL FANS。

そう。


ー しっかり皆さんの歌声が入っていましたね。 草川瞬さんは以前、“Oh Baby”のフィーチャリングでご一緒されましたね。

はい。TSUYOSHIくんと洋さんは初めてだけど、みんな同じ事務所のアーティスト仲間なんです。【Organic Sound Live Tour】で東名阪を回ったんだけど、 この“大切なもの”という曲は、 その時に歌った曲なの。


ー 改めて歌詞について教えて下さい。

独りになると気づかないことっていっぱいあると思うんです。みんなが傍にいて、その時間はすごく暖かくて幸せだし楽しいと思えるけど、いざ独りぼっちになった時に、「自分に対してあの人たちは本当に愛情を持ってくれているんだろうか？」って、どうしても考え込んじゃう。「そういうことってあるよね！」という話をみんなでしていたんだけど、本当は違うのかなと思ったの。


ー というと？

全部が全部支えてあげたり助けてあげたりは出来ないけど、ちゃんと辛いとか淋しいとか言って、頼ってくれれば自分も何かをしてあげたいとは思っているし、相手もきっとそう思ってることが多いと思うんです。つまり、気づかないところにも自分をちゃんと想ってくれている人はいるし、独りではないということ。そういうことをみんなにも、もっと伝えられる曲が作りたいと思いました。出会いが繋がって、そういう淋しさや空しさを消してくれると思っているので、人と人とが繋がる意味を伝えられる曲を書きたかった。産まれてくる時はお母さんのお腹から独りで出てきて、死ぬ時も独り。でもこれは私の考えだけど、人間が一番最初に知る感情って「愛情」だと思うの。お母さんのお腹の中にいる時から、「淋しい」とか「悲しい」という感情よりも、愛されてここにいるんだという感情を一番先に教えてもらうはずなのに、それを忘れちゃう。だから、自分たちもそういう一番大切なことなことを忘れないようにしなければいけないし、そう思っている人たちも沢山いるから、この曲で伝えたかった。


ー 最後にmFoundの読者のみなさんに一言お願いします。

2015年はアルバムもリリースして、ツアーも多めに回ろうかと思っています。その他ライヴも沢山していこうと思っています。私としては勝負時！もっと沢山の人に知ってもらって、観てもらわないとヤバイと思っているので（笑）、みんなの力を是非貸してください！


ー ありがとうございました！ツアーも楽しみにしています。


取材・文／秋山昌未


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