ー 砂川くんは？

武井：まずギターのことをいえば、とにかくギターが巧い!

八木：THEギタリスト!という感じ。

武井：でもどこか、ギターを弾いてるオレが好きっていうニュアンスもある。

山崎・ 八木：爆笑

山崎：出来ないフレーズとかなくて、今迄同期で流していたようなフレーズも普通に弾いちゃうんです。でも実は弾いてる自分が好き（笑）。…って、駄目だよ、これ絶対怒られる!

武井：いいんだよ。自分でイケメンってツイートしてるんだから。


ー え、そういうキャラ？（笑）

武井：そうですよ。そうやって言ってるからフォロアーもみんな砂川くんの催眠術にかかってる（笑）。


ー でも私も砂川くんみたいな顔好きだな。

メンバー：うぉー!!

八木：やっぱりいるんだ、そういう人…。

＜一同爆笑＞


ー では紅一点、タカハシマイちゃんは？

武井： タカハシマイちゃんは…あの人もある種の天才肌だと思います。生まれつきのルックスもある意味天才じゃないですか。


ー 可愛いし、美人!

武井：最初に会った時、持っている空気が普通の人と違うと思いました。「なんかこの人、横にいると緊張するわぁ。」みたいな。歌も巧いんだけど、どうせ最初から巧いんでしょとか思ってたし。


ー 出た、ネガティブ発言（笑）。

武井：歌もそうだけど、楽器も教えるとちゃんと出来ちゃうんです、あの人。きっと本当の挫折を知らないんじゃないかな。

山崎・八木：あー。


ー 今この男性3人チームから、挫折を味あわせてやろうかという空気が流れていた気が（笑）。

武井：いやいやいや（笑）。

山崎：でも、初めてライヴでサポートしてもらったのが＜RUSH BALL＞だったんです。いきなりの大舞台だし練習期間がなかったこともあって、 正直何も期待していませんでした。ただステージにいてコーラスだけしてくれればとりあえずOKって。だけどあの人、もの凄い勢いでオーディエンスを煽り出すし一番堂々としているんです。やはり天才だと思いました。

八木：肝が据わっている。あと、いつも腹空かせています（笑）。


ー あんなに細いのに、どこに入るんだろう（笑）。

武井：ねー。


ー では、改めてデビューアルバム『NEVERLAND』の話ですが、再レコーディングを経て、思い描いていたイメージ通りの仕上がりになりましたか？

武井：イメージ通りになった曲もあったし、「こういう感じになったんだ。」という新発見もありました。初めて別場所にいる人とファイルのやりとりでMIXをしたんですが、最初は不思議でした。でも僕たちと一度も会っていないからこそ、こういう仕掛けもあるのかなと感じました。


ー ちなみにその曲は？

武井： “Don't Cry, Forest  Boy”、 “幽霊船”、 “ダイナソー”です。


ー 片寄明人さんがプロデュースした作品ですね。

武井：そうです。全曲録り終わった直後はフラットに聴けなくて、善し悪しの判断が出来なかったんですが最近久しぶりに聴いてみると、まとまり感をすごく感じました。


ー 今回は曲によってプロデューサーを迎えての作品作りとなりましたが、プロデューサーという存在を通して自分達の音楽に接するというのはどういう感じでしたか？

武井：初めてのことだったので製作中は大変な面も結構ありましたが、 メチャクチャ良い経験になりましたし、実際に今こうやって完成した作品を聴き直してみても、とても良かったと思います。


ー では楽曲ですが、まず“ネバーランド” ですが、メロディは全然違うけど、歌詞を見ると“イマジン”（ジョン・レノン）を彷彿とさせるものを感じました。

武井：おー。実はちょうど “イマジン”を聴きながら書いていたんです。


ー そうだったんだ! サウンドも、チェコ・ノー・リパブリックらしいキャッチーさを持ち、よく「一度聴いたら忘れない」というキャッチコピーがあるけど、この曲はまさにキラーチューンそのものですね。

武井：ありがとうございます！イントロのギターが速攻でキャッチーさを出していますが、そこがどう気持ちよく入ってくるかは色々考えました。歪んでいても駄目だけど、クリーンでペケペケだと軽くて入ってこない。シンセとユニゾンでも良いけど、音を足しすぎたくはなかった。だからイメージを伝えて、あとは砂川くんに任せました。それとドラムで言えばタム回しが中心なので、Lowがドンッとありながらも耳が痛くないようなリバーヴ感をいかに出せるかということも重要でした。それに洋楽テイストも欲しかった。


ー 確かに、完全なJ-POPサウンドというより洋楽のエッセンスは入っていますね。

武井：それが新しく聴こえそうだなと思いました。


ー M2の“MUSIC”ですが、歌詞の「天国が あるかないかなんて考えたことないけど」に入る部分、多分通常ならあと半拍遅いと思うんだけど、それを半拍早めることでフックになっている気がしました。

武井：その部分は当初まさしく半拍後ろで入っていました。それで2テイク位レコーディングをした時に、この曲のプロデューサーでもあるいしわたり淳治さんが「その部分、半拍前に入ったらどうなる？」と提案してくださって。最初は「えー!」と思ったし、山崎なんてかなり失礼な笑い方とかしてたよね。本当に「やめて、そんな顔するの!」とか思っちゃった位（笑）。

山崎：そんな顔してた？（笑）

武井：「そんな顔したらいしわたりさん、怒るよ」って、内心ヒヤヒヤしてたもん！まぁこいつは、誰の意見だろうが最初はいつもそういう顔をするんですけどね（笑）。

八木：（笑）。

山崎：ああいうリズムって、どちらかというとキメキメのロックバンドがクッて入るようなリズムだと思っていたので、 チェコ・ノー・リパブリックでは考えもつかなかったんです。

武井：でも実際、半拍前でリズムを刻んでみたら結構うまくいって。だから僕もすぐに歌録りしてブースから出てきたら、みんな「アリだな」という空気になっていました。これすごくいいねって。