Galileo Galilei 「青い栞」インタビュー Page3 - アーティスト・インタビュー音楽情報サイト mFound

—— 得意料理は何？

和樹：何だろう…。

岩井：スープ系が特に上手くなり始めてるよな。

雄貴：それはある！ポトフうまかったな。

—— 1日どういう感じで過ごすの？

雄貴：まず、全員同じ時間に起きるって決めているんですよ。誰か一人だけがずっと寝ていることがないようにしようって。それでシャワーを浴びて、その日決めた予定をこなして、晩ご飯をみんなで食べる。「みんなで」というのも決まりなんですよ。だから家族と一緒ですよね。決まり…というか、自然とそうなっています。みんな各々の家もそうだったので。それで和樹が料理作ってる間、僕と岩井君でテレビみて、出来た料理には「上手いです！」って言って（笑）、そこからまたリハをやります。それで疲れたら寝る。という感じです。

—— 本当に音楽漬けだね。

雄貴：そうですね。だから曲作りのスピードもあがってきていますし、効率的ですね。
あと、最近は「今日は出来ない日だな」と感じたら、やめるようにしているんです。そういう意味で肩の力が抜けてきました。以前は、歌詞やその他色々なことへ対して攻めの部分があったんです。戦う姿勢みたいな。でもそれがそもそもおかしいと思い始めていて、今は出来ない時には個人練習に切り替えています。そうやってラフな感じでやることによって逆に効率がよくなりました。それも5人で住んでいるからこそ出来ることだし、いいフレーズが浮かんだと思えば速攻でスタジオに入ってすぐ演奏ができる。これってバンドマンとしては最高の環境だと思いますし、他のバンドからもうらやましがられたりするんですが探せば意外とあるんですよね、実は。

—— 少しさかのぼりますが「管制塔」が三木孝浩監督のもと映画化になったけど、これはどういうきっかけですか？

雄貴：以前、三木監督が僕達のワンマンライブに来て下さって。そこからの流れで映画化につながりました。

—— 実際見てどう？

雄貴：例えばフェスに出たりレコーディングをしてアルバムを出すとかってバンドマンの夢として、いつかはたどり着く夢だろうと思うんですよ。でも映画になるというのは想像すらしていなかったので、びっくりしました。でも三木監督と稚内でお会いした時には、三木監督が思う歌詞の良さや感想を言って下さったり、きちんとGalileo Galileiを分かってくれていたので嬉しかったです。その後稚内の良い場所を一緒にロケハンもしたんですよ。だから完成した映画を観た時にはある意味、自分達のPVを観るような感覚でした。「あぁ、あそこで撮っていた部分はここで使われるんだ」って。僕、三木監督の光の表現が好きなんです。「ソラニン」でもあったような光の使い方。稚内って雪国なので曇りも多いし、色としては少し暗いんですよ。でもその曇っている光がうまく表現されていてそれはすごく感動しましたし、それが自分達の曲をテーマにして作ってくださったというのが嬉しくて幸せですね。だから僕たちもやる気満々で映画の為に「管制塔」をアコースティックヴァージョンにリアレンジしました。

—— さて、6月15日にリリースの「青い栞」は、フジテレビ“ノイタミナ”アニメ「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」（以下：あの花）のオープニングテーマですが、これは書き下ろしですか？

雄貴：はい、そうです。

—— 楽曲とアニメの世界観があってますよね。私もずっと観ていますよ。深夜枠じゃないとなかなか口にしずらいキャラクターのあだ名もあるけどね（笑）

雄貴：あはは、そうですよね。でもメンバーは、あの、あな…安城鳴子ちゃんが好きみたいですよ。

岩井：可愛い！

和樹：安城鳴子ちゃん、キュンキュンする。

雄貴：僕は、つるこ（鶴見知利子）ちゃんが好きなんですけどね。最初に絵コンテを見せてもらったんですよ。それをみんなで回し読みしている時に、まずストーリーがどうこうの前にキャラクターが可愛いって和樹が言い始めて。もともと仁司と和樹が好きな監督さんだったらしくて「作画最高！」って言っていました。長井龍雪監督って、「とらドラ」もやっている監督さんで、「今期のアニメは…」って、いつも２人で語っていますよ（笑）。そういう話を聞きながら僕も絵コンテを見ていたんですが、その時点ですごく引き込まれましたね。物語もいいし、この絵コンテっていいですよね。

—— 初回限定盤にも付くんだよね。

雄貴：はい。オープニングの絵コンテがついてきます。絵コンテを見てすぐイメージが湧いたので、次の日にはスタジオに入って、せーので3回録りました。

—— おお！すごいね。じゃあ実際その3回のどれかが使われているという感じ？

雄貴：はい。3回目のアドリブ演奏がよかったので、それをまるまるそのままワンフレーズとして使っています。みんなの中でそれぞれイメージがあったので、少しの決めごとと、すごく素晴らしいギターポップを作ろうという気持ちでやりました。多分それが良かったんでしょうね。「四ツ葉さがしの旅人」以降は僕が作った曲をみんなに丸投げしてやってもらっていたんですけれど、今回は思い入れもあってアニメもすごく良かったので自分にアレンジやフレーズ作りを任せて欲しいって言ったんです。歌詞の「1ページめくるてのひら」以降を全部僕に作らせてもらって、全体の音作りや、カリンバをいれる部分など本当にメンバーノータッチでやらせてもらいました。メンバーもすごく信頼してくれているので出来たことだと思いますが。