ー “何とかなるでしょう”は、サウンドが面白いですね！

お！


ー 2番の冒頭、高い声のコーラスやシンセ、ドラムの複雑さ、最後のバスドラなど、全体的に構成が複雑ですよね。

今年1月にリリースしたシングル『イチ、ニ、サンでジャンプ』では、ジャンプする曲を作れたんですが、今回は「ジャンプさせる曲」がサウンドテーマです。みんなが乗れる曲を作りたいと思ったのが始まりだったんです。それで仮歌を録った時点ですでに「だいたい何とかなるでしょう」と歌っていたので、その部分のダッドッダドッド、ダッドッダドッド♪というリズムをテーマにして、あとどういうことをやったら面白いだろと考えました。それで僕がバーッと書いたものに対して、メンバーも結構面白いことをしてきたな。ペギのドラムもそうだし、たなしんのAメロでストップモーションのベースやスラップ。その他にも色々出してきたので、面白い感じに仕上がりました！


ー それこそAメロでも、箇所個所で違うアプローチをしていたりと、音的にも聴きどころが満載なので何度も聴きました。

おー！ありがとうございます。それは嬉しい。この曲はちょっと不思議な空気が流れているのが、いいですよね。


ー 続く、“STOP THE TIME”は、メロコアですね。

完全メロコアです（笑）。 甘い恋心の歌詞を書きたいと思って作りました。


ー この中では「頬張って食べる美味しそうな顔が好きだなぁ」とありますが、金廣くん自身は女性のどういう仕草を見て「可愛いなぁ」とか「好きだなぁ」って思いますか？

でも実際、めっちゃご飯食べる人好きなんですよね。自分と同じ量くらい食べる人が好きです（笑）。


ー 金廣くん、結構食べる方じゃない？

結構食べます（笑）。でも残すのとか嫌なんで。


ー じゃあ「もうお腹いっぱ〜い」みたいな女の子は？

あー、全然可愛いと思わないです！だからまさに歌詞通りの感じが好きですね（笑）。


ー なるほど。今作は、全体的に風景描写や心理描写、特に恋に関するものへの描き方がストレートで、より匂いとか街の光とか、そういうものをリアルに感じたんだけど、そこは何か意識しましたか？

意識はしていないです。ただ、作り方は変わったと思います。


ー 作り方が？

それこそ寺岡呼人さんと会って歌詞を一緒に考えるようになってから、言葉のピックアップの仕方、例えば この“STOP THE TIME”であれば「STOP THE TIME」という言葉が出てきたら、「どうしてそう思うのだろう？」というところから展開していくんです。


ー なるほど。

そうやって、最初のピックアップの部分がすごく小さなことや身近なことだったりするので、心理や伝えたいことのギャップで身近さを感じ易くなったし、そういう書き方をするようになったと思います。


ー “コールアップ”もその1曲のように感じました。メンバーも30代に入り、友だちとか含めて、昔と変わってしまったと感じることは多い？

あー、どうなんだろう。まぁ僕はこういう仕事をしているので、あまり具体的に感じる部分は少ないですが、サラリーマンをしている友だちとかだと、仕事をガーッとやって27歳くらいで我に返るらしくて。そこで既に結婚をしていたらまた違うのかも知れないけど、独身でそのくらいの年齢だと昔の友だちに連絡したくなる。でもなかなか連絡する人がいなくて、僕に連絡がくるみたいな（笑）。


ー あはは！

そういうことがすごくあった時期が…27、28歳くらいかな。そういう時に、この曲の歌詞のような話とか「あの頃はああだったよね。」みたいな話を色々としましたね。


ー 仕事が違っても、そうやって語り明かせる友だちっていいよね。

そうですね。今でも会えば昔と変わらず話せますし…って、今、話しながら会わなきゃいけない友だちのことを思い出しました（笑）。すっごく仲良い友だちなんだけど、そういえば最近全然会ってないや。


ー それは連絡しなきゃ（笑）。

はい、連絡します（笑）。