ー じゃあ、当初とは全く違う作品が出来上がったわけだ。

そうです。だから歌詞録りをするまでメンバーは、星の曲だと思ってレコーディングしていましたから（笑）。


ー あはは！そうだよね。それと、“STAY WITH NE”ですが、この曲はリズムが大きいですよね。

リズムが大きい？


ー サウンド的にはグッドモーニングアメリカらしいんだけど、疾走感でリズムを細かく刻んで乗らせるアッパーさよりは、もっと大陸的というか。サウンドが似てるわけではないんだけど、例えばコールドプレイやU2のような。

あー、なるほど。この曲は4つ打ちでバスドラ要素の音が沢山入っているし、単純なところで言えば全曲の中で一番音数が多いんです。あとギターでコードを鳴らしていません。3度の音を入れていないのでマイナー感がないかもしれない。U2がそうなんですよ。


ー そうなんだ。

1度と5度の音だけでコードって成り立つといえば成り立つんですが、いつもならギターで鳴らしているので3度の構成は必ず使うんです。それによってマイナー感が出るんですが、コードをギター1本で出すのは結構J-POPの雰囲気が出るんです。ただそれこそ海外のミュージシャンだとパワーコードが多いので、多分そんなに3度の響きを使ってないんじゃないかな。そういう意味ではギターでコードを鳴らしていない面も含め、少し海外っぽいイメージに聴こえるのかもしれません。


ー なるほど。勉強になります！（笑）でもこの曲は本当にカッコ良いです！今はライヴで乗らせるための曲作りを沢山のバンドが得意としているけど、更にその上をいく質の良さというか。今でもこうやって話していると頭の中でずっと音がリピートしていますもん（笑）。

おー！ありがとうございます！この曲って聴き直したくなりますよね。


ー なります、なります！

面白い音の構成が出来たし、僕自身もCメロあたりまでいって、また聴き直したりしますもん（笑）。きっと上手くいったんだと思います。初めてのトライだったので不安な面もありましたが。


ー 例えば？

僕がギターを弾かないで、その分シンセなどで音を埋める。なおかつ幸ちゃん（渡邊 幸一/Gt Cho）のギターも、僕のギターがないからコードを弾くということではなく、もうちょっとウワモノでいるスタンスの曲作りだったので。


ー なるほど。

でも、うまくいってよかったです！


ー 12月からはアルバム発売記念ツアー【in トーキョーシティーツアー2014-2015】が開催されますが、その前11月には、自主企画ライブフェス【あっ、良いライブここにあります2014】が東名阪で開催。

はい！


ー 勿論バンド自主企画ライヴというのは珍しくはないし、グッドモーニングアメリカとしても恒例のライヴフェスだけど、それをまたV.Aとしてリリースしたりと、単純にバンド活動というだけではないわけで、当然楽しさと大変さの両方がありますよね。

まぁ大変は大変（笑）。


ー ですよね（笑）。

V.Aもそうだけど、全て自分たちでやるので。


ー 交渉も？

やります、やります。勿論その後はマネージャーにお願いする部分もありますが、交渉までは全部自分たちですし、それこそライヴのブッキングも僕らでやりますから。


ー ライヴは自分たちも出演者の立場でありながら企画者側の立場でもあるわけだからね。

まぁ決まってしまえば後は「こちらです。」ってやるだけですけどね（笑）。それと、たなしんは基本、客席にいるのが仕事。そういう持ち回りが決まっているので、まぁ正直言えば大変ですけど、ライフワークとしてやってきているので、充実感はすごくあります。だからこれからもやっていきたいです。同じ場所にいる仲間同士、今迄はピックアップしてきてもらったので、それこそ年齢でいえば31歳なのでピックアップする側にも回りたいなと思うし。でも同年代の人たちとも一緒に上にあがっていきたいし、その感じはずっと変わらない気がするんですよね。


ー なんか、いいね。

それに「このバンドをこういうステージで観たいな。」と思うことを実行できたり、チャレンジ出来たりする中でストーリーが生まれたりもするから、身体が動く限りは続けていきたいです！今年は大阪BIGCAT、名古屋DIAMOND HALL、渋谷TSUTAYA O-EASTで開催ですが、 ずっと規模は変えずに今後もそのくらいの規模でやっていきたいです。


ー 最後にmFound読者のみなさんに一言お願いします。

単純に、良い作品が出来たと思います。どうやったらその作品に手を伸ばしてもらえるかは分からないけど、例えばこの記事などをきっかけで僕らの音楽が気になってもらえたらまずは聴いてもらいたいです。それに僕らはライヴバンドなので、やはりライヴに来てもらいたいです。CDを聴いたりMVを観たりして感じたことを、音を、ライヴでは更に増幅して聴けるでしょうし、色々なことも感じられると思います。だからライヴには是非遊びに来てもらいたいです。よろしくお願いします！


ー ありがとうございます！【あっ、良いライブここにあります2014】、【in トーキョーシティーツアー2014-2015】共に楽しみにしています！


取材・文／秋山昌未


■ オフィシャルサイト
http://goodmorningamerica.jp/