ー 歌詞にある “たやすく手に入らないもの “ というのは、それぞれが抱く夢ですか?
そうです。私で言えば音楽だったりするんですが、特定のものにしないで「それ」と書くことによって聴いてくれる人が自分の中の「それ」に重ね合わせてくれればいいなと思っています。私は歌詞とメロディをほぼ同時に作るんですが、最初にこの曲を作っている時にまず「それ」という言葉が出てきたんです。だからこの曲でしか歌えない意味があるんだと思います。
ー 今、お話にありましたが、歌詞とメロディがほぼ同時?
勿論そうでない曲もあるんですが、ほぼそうですね。大枠をその日のうちに作っておいて、次の日にあらためて聴き直してみて「ここはもうちょっとこういう表現の方が伝わりやすいな」って、言い回しや接続詞の部分を直したりするんです。微妙に変えるだけで意味が変わってきたりするから。何でもそうですが聴き流すと分からなかったりする部分も、ニュアンスひとつで、人間ひとりひとりによって感じるポイントが違うので、もの凄く考えますね。
ー それって、先ほどの「◯◯ちゃん像」の話にも繋がってきますね。本当の自分像を伝える難しさというか。例えば「それ “を” 」と「それ”が ”」でも意味あいが変わりますしね。
全然違います!! だから私は、いつも深く考えすぎるって言われるんです(笑)。「それが××なんだよ」って言われた「が」がすごく気になったりして。
ー 分かります! 私もそうなんですよ(笑)…ということは、本当はこう思ってるんじゃないかって裏読みしすぎたり。
そうそうそう!!!(笑)ちょっとした接続詞なのに、マイナスな方向に考えちゃったりするんですよね。
ー でも、言ってる方は忘れてたりして。
そうなんですよーーー!!!!(笑)だけど、やっぱり自分がすごく気にするタイプなので、「〜は」なのか「〜が」なのかという細かい部分を大事にしていきたいです。
ー だからこそ、NIKIIEさんからは丁寧な歌詞が出来てくる気がします。
ありがとうございます。そういってもらえると嬉しいです。
ー「カラノイズ」ではピアノではなく、アコギが曲を先導している新たなNIKIIEさんの音の世界を感じました。
この曲はギターで作った曲なんです。バンドメンバーにデモを聴いてもらってから、リハーサルスタジオに入ってアレンジを固める作業も含め、セッションのような感じで作っていきました。その中でピアノを弾くか悩んだんですが、自分の中の「カラノイズ」にはピアノの音というのが鳴っていなかったんですね。だからピアノは違うと思って、今回は使いませんでした。ギターのGUNNさんが、デモで私が弾いたギターのストロークをそのままコピーしてくださったんですよ。それがあるお陰で、もともと持っていた世界観がぶれなくて、メンバー全員で広げて行く作業が出来ました。
ー NIKIIEさん自身、ギターは弾かなかったの?
弾かなかったです。きちんと音を鳴らせないので、まだまだ人前で見せられるものではありません(笑)。でも頑張ります!!
ー「魔女」ですが、人と違う自分に対して “魔女” という言葉を使う発想が面白いですね。
この「魔女」という曲は、直接的に今のNIKIIEには繋がらないと思われる方もいるかもしれませんが、実は自己紹介のような曲でもあるんですよ。自分の中に根付いている癖のようなものが色濃く出ているんです。
ー 癖ですか?
はい。これは保育園時の記憶から始まっている曲なんです。私は保育園の先生とうまくコミュニケーションがとれずに登園拒否をしたり、給食室に隠れたり、そんなことばかりしている子だったんです(笑)。そんな調子だから、友達もなかなか出来ずに疎外感や、自分は人と違うんだって感じたりしていたんです。そんな時に遊具のところで太陽を見ていたら同じ保育園の子に「どうしてあんなに眩しい太陽を見れるの?」って聞かれたんです。それから「私しか太陽見れないんだ!」って思って、それが当時の希望だったというか(笑)。「きっと私はあの星の人だから太陽が見れるし、いつかあの星から迎えが来るんだ。そうか、私は魔女なんだ」と思うようになったんです。幼稚園児らしい発想ですよね(笑)。ただ、その魔女という言葉が、他の人と違って当たり前の理由として、ある意味居場所だったというか、自分を初めて肯定できるワードだったんです。それからずっと自分は魔女なんだと思って、保育園や小学校にも通っていました。そうやって自分の居場所をどこかに作るというのがずっと今も根付いていて。上京して音楽をやりたいという気持ちが一番強かったけど、それとは別に自分と同じ感じ方をしたり、価値観を持っている人が東京のどこかにいるんじゃないかなという希望も強く持っていました。
ー 実際にいました?
いました!音楽でもそうだし、同じように何かを作って表現しようという人に同じような感覚をもっている人が多くて、安心できました。
ー 音も面白いですよね。ホーンとブズーギ、マンドリンの音が絵本か映画の世界みたい。
アレンジをどうしようか考えている段階から、中島さん(中島ノブユキ)しかいないと思っていたんです。中島さんの発想ってどこか実験的だったり自由だったりして、それがある意味科学的なんですよ。私の中では、こういうギターが鳴っていて、サビの後の英語部分は呪文のイメージがあったので、呪文みたいな不思議な世界観にしてください!ってお願いしたんです。中島さんは、私が支離滅裂なことを言っても理解してくれる方なので(笑)、ぐちゃぐちゃでもいいから、まずイメージを伝えるんです。そしてそこから汲み取ってくださってああいう楽器を使ったアレンジにしてくれました。
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