2月27日にニューシングル『ランナーズ愛』をリリースするRake。タイトル曲である“ランナーズ愛”のMVには息をのんだ。炎をまとい歌いながら走るRake。その衝撃のMVの裏話や、楽曲のこと、昨年参加したホノルルマラソンのことなど、デビュー4年目を迎えたRakeに今の想いを色々伺ってみた。


ー お久しぶりです！

ちょっと遅くなっちゃったけど、明けましておめでとうございますですね（笑）


ー 2月27日リリースの『ランナーズ愛』の楽曲達についてお伺いする前に、やはりお聞きしたいのは、あのMV! Rakeさん、確実に燃えてますよね（笑）。

観ていただけましたか（笑）。チャレンジしちゃいました。


ー あれはCGじゃないと伺ったのですが。

CGは一切使ってないです。


ー 最初メイキングも観ていたんですが、完成した本編を観たら、全編燃えっぱなし！

そうそう（笑）。今は色々なMVがあるじゃないですか。ストーリー仕立てだったり俳優さんが出演されたり。


ー ええ。

今回のタイトル曲、“ランナーズ愛”は「あぽやん～走る国際空港」（TBS系 木曜ドラマ9）のテーマ曲として書き下ろしたんですが、誰かの為にがむしゃらに走っていられるエネルギーや熱量をMVとしても届けたくて、どうやったらその熱量が一番感じてもらえるだろうと考えたんです。観た瞬間からその世界に引き込むことが出来て楽しんでもらえる、尚かつ誰かに言いたくなっちゃうような。そういうインパクトにしたくて熱量が火になるという発想に辿り着きました。勿論CGやスタントという案も出たんですけど、それでは意味がない!自分でやることに意味があると思ったので、スタッフや関係者も気持ちはハラハラしていたと思うんですけど、万全の態勢を整えて撮影に臨みました。


ー あのアイデアはどなたが考えたんですか？

僕です。がむしゃらに走るということをテーマに、いくつか他のアイデアも出したんです。例えばすごく長い階段を走り抜けてみるとか。そういう中で、サーカスの火の輪くぐりがイメージとして出て来たんですが、炎をまとって走るという方が見た目の伝わり易さもあると思い、最終的にああいう形になりました。でもやはりそこは素人なので、映画やアクションで火を扱うプロの方々のアドバイスをいただきながら出来る範囲での最大のチャレンジをしました。


ー ギターのホールが燃えているシーンもありましたよね。

そう！あれ凄いですよね!!


ー 凄い！さすがにあのシーンはCGと思いましたもん。

そうそう！それよく言われるんですけど、あれはまずホールの中に着火材で濡らしたタオルをいれておくんです。


ー はい。

ダイナマイトの導線のようなものがギターまで通っていて、僕が弦を弾いた瞬間にボタンを押してもらい着火する仕組みになっています。


ー 炎が手にかかっていましたよね。

スタントジェルという耐火ジェルを塗っているんですが、それは数秒しかもたないのでやっぱり熱いですね。いくつか細かい火傷もしましたし（笑）。


ー あと手から炎を出しましたよね!!

そう!あれが熱いの!!! でもあの撮影が夜だったので、炎が暗闇に照らされて綺麗に見えたのでよかったです。それに大きな怪我もなくホッとしています。なにせ昼間から撮影を始めて、夜までずっと炎を背負って走りっぱなしでしたから（笑）。


ー まさに本気の熱量が詰まりまくりですね。私もメイキング映像を初めて観た時点で、うちの他のスタッフに「観て観て!Rakeくん、燃えてるよ!!!」って言っちゃいましたから（笑）。

＜一同爆笑＞

嬉しいです！ありがとうございます!


ー では改めてシングル『ランナーズ愛』についてお伺いしていきたいと思いますが、先程も言われていた通り、タイトル曲、“ランナーズ愛”はTBS系 木曜ドラマ9「あぽやん～走る国際空港」主題歌として書き下ろされたんですね。

はい。このドラマはタイトル通り、空港が舞台です。旅行会社の空港スタッフさん達は旅に出るお客様を日夜笑顔で送り出して、また迎える。そのがむしゃらに走り回って頑張っている姿を描いています。まず原作を読ませていただいたんですが、誰かの為にがむしゃらに走るというのは、空港だけではなくて普段の仕事や人間関係など世の中に共通していることなので、「あなたの為に」「君の為に」「自分が頑張れるのはあなたがいるから」というテーマで今回は曲を書きたいと思いました。


ー ドラマの監督さんからの要望とかもありましたか？

はい。歌詞や表現方法など色々な意見交換をしました。こうやってドラマサイドとがっちり組んで書き下ろさせていただくのは初めてなので、すごく楽しかったです。映像作品を作っている方々の感覚と、音楽を作っている僕らの感覚をうまく擦り合わせながら出来ました。


ー カップリングの“ONE WAY”も、フジテレビ系列「めざにゅ～」テーマソングですが、今回シングル全体としてテーマにしたことはありましたか？

たまたまというか…、必然なんですが、昨年ホノルルマラソンにチャレンジさせてもらったことで、目標や自分が決めた道を突き進んで走っていくというテーマ性を持つ曲が多くなったのは事実です。 “ONE WAY”もそうですが、“FOREVER～どこまでも～”（JALホノルルマラソン2012オフィシャルテーマソング）も、「どこまで行けるか分からないし、転んでしまうかもしれないけど、がむしゃらに走っていこう」という曲なので、迷いを振り払って突き進んでいくテーマは必然的に生まれた気はします。


ー なるほど。

僕もデビューして昨年でちょうど3年経ち、今年の1月から4年目に突入しました。何事も3年やってみると、自分に出来ること出来ないことやペース配分が分かってくるし、自分の中での迷いみたいなものもあったんですが、もう3年やったんだからここからは更に突き進んでいくしかない。改めて自分が選んだ“Rake”というミュージシャンとしての道を突き進んでいこうという気持ちにもなれましたので、4年目のスタートの今作にはそういう気持ちも入っているかもしれません。