ー そうなんですか?
山口:ジャケットに工夫がなされているんですが、これは観ていただくのが一番だと思います。
ー やはり盤はいいですね。
木内:真面目な話をすると、CDが買いたいと思える何かが必要じゃないですか。
ー ええ。
木内:昔はCDというフォーマットしかなかったからCDを買ったけど、今はダウンロードも含め色々な選択肢がある。それはそれで良いけれど、その中であえて物として手元に持っておきたいと思える要素も欲しいんです。それであれやこれや考えたり「何かありませんか!?」って無茶なお願いをしたり。だから今回、初回盤で工夫がなされた工程はすべて手作業らしくて本当に大変だったと思うんですが、僕らのそういう願いに付き合っていただき本当に感謝しています。
山口:ビクターは良いところです。
ー オニだけじゃない?
木内:アメとムチ(笑)
ー 早く観たいです!
山口:ね!僕らもまだ観てないんですよ。楽しみです。
ー 今作はサンボマスターさんらしいライヴ感を感じつつも、サウンドバリエーションが豊富で、アレンジも今迄と違うものを感じました。
山口:今回は新しい感じだと思います。動画サイトにアップされたらfromブラジルとかから「You Rock!!!」ってコメントが入るような(笑)。
近藤:未知の土地からね。
山口:新しいダンスミュージックがロックとして生まれ変わっているというか。
ー それは最初からテーマとしてあったんですか?
山口:木内が昨年の年末位から「次やるんだったら『ロックンロール イズ ノットデッド』を進めたものをやりたい。」ということは言っていたんです。『ロックンロール イズ ノットデッド』のようなニュークラシック的なアルバムもいいんですけどね。でもそれだけじゃないものをやってみようということで、今回のようなアルバムが出来ました。ちょうど僕と近藤くんはダンスミュージックにすごく夢中になっている頃だったし。基本的にはフェスやライヴに来ている人達のあのワクワクを音で表現した方が良いと思ったんです。新しい感じ、踊りまくりたい感じ。だからアレンジの幅は広がったと思います。
ー そういえば今年はメジャーデビュー10周年ということで、おめでとうございます!音の変化というのは、10周年というひとつの区切りも意識したりしていますか?
山口:うーん、どうだろう。でもますます好きにやろうとは思いましたけどね(笑)。ずっと同じようにやるというのも好きなんですが、どっちにしろ誰かがやった時に「あー、こういうのね。」というのじゃない方がいいと思ったんです。みんなが「おー、何だこれ!こういうの待ってたんだよ!!」と感じてくれるような音の方が良かった。それと世界中の現在進行形で起こっていることときちんとリンクさせたかったという想いもあります。勿論初期衝動のある曲は絶対的に必要だし、クラシックの復活と言うか、ビンテージの復活。そういう曲も欲しかったし。 MINMIちゃんと歌っている“この世がヤミだと言わないでおくれ feat. MINMI”はまさにそうですね。
木内:『きみのためにつよくなりたい』(5th Album)位から新たなトライみたいなことを色々試みていました。3ピースのロックバンドというのは美しいものだけど、それによってある種制限しているものがあるとすれば、それは取っ払ってどんどんトライしていっても良いかなと。3人が今やりたいことをしっかり形にするという目標を一番に添えてやることを目指しました。だからあまり形にはこだわらない。
ー サウンドでは特に鍵盤の音が際立つ曲が多いように思えました。“I'm in love 光る海”のピアノは池田貴史(レキシ)さんが弾かれているということですが、それ以外は?
山口:“愛したいし怖れないし急がない”のイントロは木内が弾いていて、後は近藤くんが弾いてるんじゃなかったっけ?
近藤:でも木内が弾いた曲もあるよね。
木内:そうだ。あれ、何だっけ?
山口:“孤独とランデブー”のサビのところとか。
ー あと“むき出しの命めざめろ”のイントロで上昇するシンセはすごく印象的ですし、そこからの木内さんのドラムでサンボロックへ繋げ、サビでは絶対的にライヴで盛り上げる構成は聴いていて気持ちよかったです。
山口:あの曲は、僕としてはもう少しグワーッとロックな感じでやろうと思っていたんですが、ポップな感じの方が良いということになり、コード進行もああいう感じなのでそれでも良いかなと思ってあのアレンジになりました。でもあのイントロのシンセも木内が最初に自分なりのイメージを話すんだけど、その音がどういうものか全然分からなくて(笑)。結局近藤くんがまたうまく音を作り出したんです。木内は予言のような言葉だから、よくわかんねーんだよなぁ(笑)
近藤:(笑)
木内:難しいですよね、言葉って(笑)。音に対して思っていることをきっちり言葉にして伝えるって、なかなか難しいんだなって思いました。
山口:僕が作った曲を近藤くんに「この曲はこうしたいんだけど」って言うと、色々な音を選んでくれて、そこからまたセレクトしていくんです。いくらでもありますからね、音数は。だからそうやって言うとすぐに持ってきてくれるところは助かりました。でもそれだってセンスがないと出来ませんからね。ヒューマンヴォイスとか。“愛したいし怖れないし急がない”だって最初はもっとウルサい曲だったし。
ー 仕上がりはかなりテクノポップですが。
山口:バレアリックというかニューディスコな音を生音でやってみようと思ったんです。世界中、現在進行形で起こっているダンスミュージックをやってみたくて。元々はもっとUKインディーみたいな音だったんです。でも何曲かはこういう面白いことをやってみたいと思っていて、それは決めましたね。山の上ホテルに一晩泊まって(笑)。
「終わらないミラクルの予感アルバム」
2013年10月09日発売
初回限定盤
VIZL-577/¥3,500(税込)
通常盤
VICL-64058/¥3,000(税込)
(CD)
01. ミラクルをキミとおこしたいんです
0
2. スローモーションラブ
0
3. むき出しの命めざめろ
0
4. 孤独とランデブー
0
5. 翼が欲しい
06. フリーダム ライダーズ
0
7. この世がヤミだと言わないでおくれ feat. MINMI
0
8. 愛したいし怖れないし急がない
0
9. ドブ野郎にはご用心
10. You are not 透明人間
11. 愛の国どこにある
12. 未練は残さず踊るつもりだ
13. I'm in love 光る海
(初回限定盤特典DVD)
「待たせたな!新曲出来たぜ!!~という夢を見た~ツアー2013~」ぎゅっと凝縮DVD!
6月22日・梅田クラブクアトロ 「爆音ナイト」にて
これで自由になったのだ
静かに光りつづけるもの
孤独とランデブー
6月29日・名古屋クラブクアトロ 「やるっきゃナイト」にて
ミラクルをキミとおこしたいんです
恋する季節(ダイジェスト収録)
ロックンロール イズ ノットデッド
君を守って 君を愛して
7月4日・渋谷クラブクアトロ 「ムーディーナイト」にて
あなたのことしか考えられない
世界はそれを愛と呼ぶんだぜ
できっこないを やらなくちゃ
□ 副音声:三人の楽屋ばなし
サンボマスター2013全国ツアー
2013/10/24(木)千葉県柏 ALIVE
2013/10/26(土)栃木県宇都宮 HEAVEN'S ROCK Utsunomiya VJ-2
2013/10/27(日)福島県いわき CLUB SONIC
2013/11/02(土)愛知県ZEPP NAGOYA
2013/11/04(月)石川金沢 EIGHT HALL
2013/11/09(土)北海道札幌ペニーレーン24
2013/11/10(日)北海道札幌ペニーレーン24
2013/11/14(木)新潟LOTS
2013/11/16(土)福島県郡山HIP SHOT JAPAN
2013/11/17(日)宮城仙台Rensa
2013/11/21(木)静岡浜松 窓枠
2013/11/23(土)大阪Zepp Namba OSAKA
2013/11/30(土)高知X-pt.
2013/12/01(日)岡山CRAZYMAMA KINGDOM
2013/12/05(木)京都磔磔
2013/12/07(土)熊本DRUM Be-9 V1
2013/12/08(日)長崎DRUM Be-7
2013/12/12(木)香川オリーブホール
2013/12/14(土)福岡DRUM LOGOS
2013/12/15(日)広島CLUB QUATTRO
2013/12/21(土)東京ZEPP TOKYO
2013/12/22(日)東京ZEPP TOKYO