音楽について
—— 音楽を始めようと思ったきっかけはミュージシャンでもあるお父さんの影響ですか?
父は、応援してくれたしアドバイスもくれたけど、お父さんがやっていたから、ということではなくて、歌って楽しいなぁ、私は歌が好きだなぁって、ふと思ったんですよね。
それが15歳位の時だったんですよ。それまで自分は絶対歌手になるんだ。とか、お父さんと一緒に仕事するんだ。とかはあまり考えていなくて、どちらかというと海でのびのび育って、自然の中で遊ぶのが好きで、お絵描きが好きでっていう子でした。
お仕事になったきっかけは、横浜フリューゲルスっていうサッカーチームがあった時に、テーマソングを歌わないか?っていうお話があって、それがスタジオ録音の初めての経験でした。その時のその経験がすごく楽しくて、そのうえ自分が成長できる、その過程を見守ってくれる人がいる…そのおもしろさが、プロになるきっかけでしたね。
あとは学校とかで歌う時に、ソロに抜擢される事もあったので、自分は少しはいけるのかなって思ったりして(笑)。
ただ、父とは小さい時に、もう離れて暮らしていたんですけど夏休みに遊びにいった時にはホームスタジオで録音を経験させてくれたりもしたので、やっぱり環境もよかったのかもしれませんね。それはすごくラッキーな事だし、感謝しています。
—— 子どもの頃ってどんな音楽を聴いていましたか?
実は音楽ってそんなにすごく聴いていた方ではなくて、中学生の頃初めて買ったアルバムはジャネット・ジャクソンの「Again」でした。でもジャケ買いなんですけどね(笑)。
プロを意識し始めた時に、歌の上手い人を聴きたくなってドリカムとかを聴いたんですが、そのドリカムが聴いていたっていうアレサ・フランクリンも聴きました。
—— ルーツをたどって行ったという訳ですね。
そうです。自分の好きなアーティストがいたら、その人が聴いていたものを聴いた方がいいっていうアドバイスをいただいたんです。その人の真似をするんじゃなくて、ルーツをたどる事によってわかってくる事があるって。そのままルーツミュージックにハマったりもして。
セリーヌ・ディオンやグロリア・エステファンをずっと聴いてた時期もありました。
でも、音楽って底なしのようにいっぱいあるんですよね。だからまだまだ出会えてない、いい音源が沢山あると思います。
—— では、SHANTIとしての音楽のルーツって何ですか?
私はおじいちゃんがジャズピアノの弾き語りをやったりもするので、血筋からいったらそういうルーツもあるんじゃないかな。
あとは音楽というより、環境そのもの、例えば自分が生まれ育った海とか自然とか、そういう「音源」だけでない、「自然音」って人を育てるし人格をつくるし。
風や波、鳥の鳴き声とかを毎日聴いているので、そういう自然音にプラスして、よく聴いているのがシャーデーです。でもそれでも音楽って、その日の気分によっても変わってくるので、ルーツって難しいですね…。
自分のアイデンティティ自体も説明しづらいものだから。日本に住んでいるけどインターナショナルスクールに通ってたので、そこならではの環境もあるし。
社会に出てからも、色々なものの感じ方も自分の環境で変わるんだなぁってすごく思ったからルーツってやっぱり難しいけど、ひとつ言えるのは自分がプロになってから携わったミュージシャン達の音楽っていうのは自分の中にちゃんとあって、学んだり聴いたり、歌ったりっていう事が全て私のルーツになってるんじゃないかな。
—— それはアーティストのバックコーラスや、楽曲、歌詞の提供という事ですよね。アプローチはやはり全く違いますか?
はい、全く違いますね。作詞家の時は自分がヴォーカリストだという事を横に置かないと出来ないし、そのヴォーカリストに合った歌詞を書き、作曲家が求めているニュアンスを歌詞の中に置くというのが仕事であり楽しみです。あとはその人のLIVEに行く事によって、よりその人らしいものを書けるんですよね。
あとコーラスって、お客さんからするともしかしたらフロントになりたかったのになれなかったっていう印象を持つ人もいるかもしれないけど、全然そうではなくて、楽器と同じ役割なんですよ。コーラスってかなり緻密な事をやっていて、タイミングとか音圧とか。横では大音量で楽器が演奏してるのでそのバランスもあるし、シェーカーやタンバリンなどの楽器を使いながらだったり、手振りで盛り上げたり。決して自分本位になれないものなので、そこで学べるコーラスパートだったり、ヴォイッシングだったりがありますね。
Life workについて
—— 健康面にとても気を遣われていますよね。
元々健康的な食事っていうのが好みではあったんですが、以前喉を痛めてから食生活は変わりましたね。野菜ばっかり食べていたのを、たんぱく質を取るように気をつけたり。
あと日本語の話し方を変えなきゃいけないなど、色々な課題は出てきましたので、そういう意味ではすごく気を遣うようになりました。
吸入器やティーバックを常に持ち歩いたり、睡眠をきちんと取ったり。
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