ー アイドルの撮影会とかは？

それはちょっと恥ずかしいですね!!そこまではまだ皮を破れないです（笑）。


ー タワーレコードの嶺脇社長はプライベートでも行ったりするみたいだけど。

それってすごいですよね！私も今年は色々な殻を破りましたけど。


ー え、例えば？

好きなアイドルの写真集を買うとか、握手会に行くとか。そういうことを普通にやっている今の自分がある意味コワいんですが（笑）。でも撮影会までは行けないですね。


ー 山崎さんの好きなアイドルって女性アイドルが多いですよね。

そうですね。


ー 山崎さんが感じる女性アイドルの魅力はどこにあるのかな。

私が好きなのはAKB48さんなんですが、やっぱり一流の作家の方々が書いている曲の力に魅了されてしまうんだと思います。王道ポップスのメロディが本当に気持ちいいんです。あと、アイドル全体としては可愛い!(笑)


ー めっちゃ幸せそうな顔してるし（笑）。

（笑）。ほんと、そこに尽きますね。アイドルって議論の対象になるし、アイドル評論家の方って沢山いるじゃないですか。多分私はその方々とはちょっと違っていて、ただ、いちファンとして単純に観ていて癒されるというか。「可愛いなぁ〜。」って。


ー あ、そういうのって分かる気がする!山崎さんって女子校？

いや、共学です。


ー 実は私は女子校なんだけど、別に深い意味ではなくて女子校って結構可愛い女子が好きな女子が多いんだよね。

あー、なるほど。でも周りの子が可愛い女の子の話ばかりしていて。イケメンは好きなんですけど、多分同世代の女子がときめくような若手の方よりも、堺雅人さんや阿部寛さんが大好き。自分のお父さんより少し年下の世代にときめくんです（笑）。


ー そうなんだ。でも山崎さんの口からときめく男性俳優の名前が出て来るのはちょっと新鮮（笑）。

いや、好きな人は本当に大好きなんです。プロフィールにも書いてありますが池松壮亮くんもすごく好きですし!


ー そっか。

はい!!


ー 曲の話に戻るけど、「裏切り」がテーマになっている“嘘だった”は、切なさから一歩踏み込んだ苦しさがありますね。メロディもアッパーで、怒りをぶつけるというか。

今迄の私の曲にはないタイプになったと思っています。具体的な経験というわけではないんですが、高校を卒業して半分社会人みたいな立場になった時に、世の中のことで知らないことをどんどん知れるようになってくる。でもあまり知りたくないことも知ってしまうことってあるじゃないですか。「あぁ、これって本当はこうだったんだ」って。


ー 確かに。

そういうことをどんどん知って飲み込んでいくうちに「嘘」ってそこら中にあるし、珍しいことではない。それは恋愛的なことではなく社会的な「嘘」ですが。そういうのを知った時、多分高校生位の自分だったら、すごく落ち込んでいたと思うし「何だよ、嘘かよ!」ってひねくれたりしたと思うんですけど、一歩大人になってしまうことで、それが綺麗だったら良いかなと思うようになってきたんです。その嘘に夢を観て努力できる人や救われる人も沢山いると思うので、それはそれで世界の在り方として正しいのかもしれないと感じられるようになってきて。それがこの曲最後のフレーズ「嘘でもいい 綺麗ならば」に繋がります。その一言が言いたくて書いた曲です。


ー 今まで話を伺っていると、何かしらの経験から歌詞を組み立てることが多いのかな。

はい。完全な想像や妄想で作り上げた曲はありません。どんな曲でも自分の経験が入っていて、全てが実体験の曲もあれば、ちょっとした経験や見て感動したことなどもあります。「これって綺麗だからこの雰囲気で曲を書きたいな。」ということから始まることが多いです。


ー 山崎さんは日本カーリング協会オフィシャルサポーターでもありますが、（取材時）今、3連勝中だね！

そうなんですよ!是非オリンピックに行って欲しいなぁ。


ー “もっと”は、日本カーリング協会公式応援ソング。 協会関係者から、曲のイメージに対しての希望はありましたか？

いえ、それは特になかったです。本当に、応援ソングが書けたらいいなというところから始まったんです。現在大会に出場している道銀（北海道銀行）チームに小笠原歩さんという選手がいて、彼女は一度引退しているんです。


ー 確か結婚してお子さんが生まれたんですよね。

そうです。トリノオリンピックに出場して引退。その後また現役復帰されて、今またオリンピックを目指しているんですが、一度辞めたものをまた始めるというのはすごくエネルギーがいるし、普通に始めることよりも大変じゃないですか。エネルギーだけではなく勇気もいると思いますし。私は世界と戦っていないので重ね合わせるのも失礼かと思ったのですが（笑）、でもそのストーリーを聞いた時に共感出来る部分があったんです。私も勝負時だと思いますし、「もっと」上を目指したい気持ちも持っているので、自分の気持ちも重ね合わせながら選手のストーリーを参考に書きました。


ー 山崎さんも実際、カーリングを体験されたんですよね。

しました!


ー カーリングだけでなく元々スポーツは得意なんでしたっけ？

北海道なので、小学校と高校の時はスキーが必修科目でした。結構ガチにシバかれる感じの授業で（笑）。


ー おー!

だからスキー合宿もありましたし、個人的には好きでスケートもやっていました。だからカーリングもそんなに難しくないだろうと高を括っていたんです。TVで観ていてもそんなに激しい動きではないし。でも実際やってみたらメチャクチャ難しくて。まず、真っすぐ滑れなくて、翌日は筋肉痛がひどかったです（笑）。


ー あの動きは確かにしんどいかも。

相当筋肉がなければ出来ないと実感しました。