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ゆず、オフィシャルインタビュー Page3


ー 北京で録音したとのことですが、中国国立交響楽団の方々とのやりとりはどんな感じでしたか?

岩沢:そのマエストロの方は何度か北京で同じチームでレコーディングされているので、よくわかった上で行っていて。僕たちが行った時にはすでにブースの中にいらっしゃっていて、マエストロも一緒に入るというやり方だったんですよ。「そんなやり方をするのはあなただけだよ。譜面を渡せば弾けるのになぜ棒を振るんだ?」って中国の方が言ってましたが、「そうしないと伝わらないことがあると思う」って。確かにその音像の中からは棒を振ってるマエストロの姿が見えてくる。振ってるからこそ抑揚がついている。僕らはその様子をモニターから見ていたんですが、血の通ったレコーディングを見学出来たなと。ちょうど向こう は旧正月で忙しい時期で、このあとコンサートで演奏するという人もいて、時間のない中、集中力が半端じゃない。見習うべき点たくさんあるなと思いました。


ー 中国国立交響楽団の演奏をバックに歌うのはいかがでしたか?

北川:「ワンダフルワールド」の時も感じたんですけど、オーケストラと歌との共存はすごくむずかしいんですよ。オーケストラ単体ならすごくいいのに、歌が乗った時に、主役の持っていきどころが難しくなるんですが、今回はうまくいきましたね。


ー 歌がさらに成長していて、包容力がさらに大きくなっていて、震災のことも踏まえた上での歌という印象も受けました。

北川:歌いこみって大事だなと思いました。CDを作る時も相当練習するんですけど、それでも歌はまだ若くて、ツアーをやってるうちに、ちょっとずつ歌えるよ うになっていく。でも「栄光の架橋」は何回歌ったかわからないぐらい歌ってきたし、目を閉じると、石巻や陸前高田で見た光景も浮かんでくるし、ツアーやテレビの公開収録で歌った時のこととかを思い出すし、すでに歌の中に色々なシーンが刻み込まれているんですよ。

岩沢:アテネオリンピックから8年。ロンドンオリンピックの年に帰ってくるというのも意味があるかもしれない。


ー 岩沢さんは今回はどんなことをポイントにして歌ったのですか?

岩沢:小細工なしということですよね。もともとそういう曲ですから。もちろん8年前にレコーディングした時は、どうやったらもっと良くなるだろうかって、 アレンジ含めて、突き詰めて作っていたんですが、もうそういう意識もいらない。曲が良いってことは8年たって立証されてます、もう時効ですって(笑)。なので、不安がまったくない状態ではあったんですよ。いかに中国のオーケストラを肌で感じて、何の迷いもなく歌うか。ともかくゆずの声1本ずつだけでハモって、純度の高いゆずで歌えばいいかなって。なので、ゆずのどろどろの原液のまま聴いて下さいっていう感じですね(笑)。


ー 関ジャニ∞への提供曲「T.W.L」のセルフカバーは、作者ならではというか、歌詞とサウンド、リズムが見事に連動して、疾走感と躍動感あふれる世界となっています。

北川:これはノープレッシャーで書く良さが出た曲なんじゃないかな。『2-NI-』というアルバムの制作で、何曲か同時に書いてる時期があって、煮詰まると、「T.W.L」を書くという。アルバムのテーマとか関係なく、裏メッセージもこめまくりながら、楽しみながら作れた曲なので自分でも気に入ってます。


ー 「T.W.L」というタイトルについては?

北川:タオルのことです(笑)。


ー セルフカバーするに当たってはどんな風にやろうと?

北川:関ジャニ∞さんがポップにやってくれたんで、我々はちょっとギミックもありつつ、マニアックな方向も取り入れつつ。一緒に作ってくれたアレンジャーの野間くんがいい意味で陰湿なリズム詰めをしていくんですよ(笑)。蔦谷君とはまた違って、さらに細かくリズムを詰めていくところがおもしろかった。アレンジもよく出来ていると思います。

岩沢:関ジャニ∞さんが1度、作品として完成させているものなので、いい意味で、それを越えなくてもいいっていうか。アレンジ面も含めて、伸び伸びとやらせてもらいました。歌に関しても、関ジャニ∞さんみたいな爽やかさはゆずには出せないなって、はなから開き直ってる感じもありつつ、ゆずなりに歌ってみようと気楽なムードでやりました。気持ち的には楽なんですけど、録りモノが多かったので、編集作業は大変でしたが、よくまとまったなと。


ー ベストアルバムの『YUZU YOU[2006-2011]』というタイトルはどんないきさつからつけたのですか?

北川:実はタイトル、なかなか決められなかったんですよ。社員旅行でスペインに行って、サグラダ・ファミリアを観たりもしたので、ゆずファミリアにするかとか、色々考えたんですが、しっくり来なかった。そんな時に先にジャケットの打ち合わせをしようということになって、デザイン・チームから提案があり、その案に“ゆず湯~”と書いてあって、それっていいなあって。(「ゆずゆ」から『YUZU YOU』に繋がった)ゆずとあなたって、自分たちのやってきたこととも重 なるな、『2-NI-』で辿り着いたものとも繋がるなって。


ー 確かに『YUZU YOU[2006-2011]』というタイトルがゆずのここ数年の音楽の特徴を見事に表していますね。

岩沢:最初に見せられた瞬間に、ゴロがいいなって思いました。ベストアルバムのタイトルって、考えるのが難しかったりするじゃないですか。『YUZU YOU』だと、ゆずだって一発でわかるし、すごくいいなって、満場一致でした。“ゆず湯”という設定もおもしろかったので、そのアイディアはジャケットで生かしてます。

北川:アルバムは一個一個コンセプチュアルに作ってきていたし、思い入れも強いので、我々だけで考えてたら、逆にこういうタイトルは出なかったと思うんで すよ。客観的な視点で提案してもらって、チーム全体としても、シフトチェンジが出来ました。ライブに関しても、このタイトルのおかげで吹っ切れたところがあった。コンセプトも大事だけど、感謝祭というか、応援してくれたみなさんと楽しい時間を共有していけたらいいなって。


ー 15周年にあたって、ゆずマンもリニューアルするとのことですが。

北川:ことの発端はミッキーマウスなんですよ。ミッキーマウスも良く見たら、初期と全然違う。ゆずマンも時の流れとともにいい意味で変えたいなと。作者としてはよりアイコン化したくなった。実は何アーティストかの方にお願いして、ゆずマンをモチーフにして、プレゼンしてもらったんですよ。独創的なものからちっとも変わってないじゃないかというものまで、色々あったんですが、その中から特に僕が気に入ったのがファンタジスタ歌麿呂さんというアーティストのゆずマンだった。


ー 今回のゆずマン、どんなところが良かったんですか?

北川:目ですね。ゆずマンって、僕の中で、鍵っ子で5歳で、ちょっと虚無感を抱いたドライな子どもという設定があるんですよ。複雑なところがあって、大人をシビアに見ちゃう。その目を僕は粒でしか表現できなかったんですけど、ちゃんと表現出来ていた。目が悲しいんですよ。それが結構好きですね。今後、ライブやジャケット、色々な場所で現れると思うので、初代ゆずマンはもちろん、NEWゆずマンも愛してもらえたらいいなと。


 

リリース情報

ゆず ベストアルバム
YUZU YOU[2006-2011]

2012年4月25日発売
YUZUYOU2006_2011_shokai.jpg
全16曲入り/ SNCC-86923  ¥2,800(税込) 
*初回限定パッケージ *初回限定ブックレット付

1. 虹
2. 桜会
3. 逢いたい
4. シシカバブー
5. Yesterday and Tomorrow
6. いちこ
7. 明日天気になぁれ
8. ストーリー
9. from
10. 慈愛への旅路
11. 超特急
12. 春風
13. 陽はまた昇る
14. Hey和
15. 栄光の架橋[Symphonic Orchestra Version]
16. T.W.L[Y.Z ver.]

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LIVE情報

ゆずデビュー 15 周年感謝祭 YUZU YOU

2012年5月26日(土)~二人で、どうむありがとう~
2012年5月27日(日)~みんな、どうむありがとう~

会場:京セラドーム大阪
開場 15:00 / 開演 17:00(両日とも) 問合せ先:キョードーインフォメーション TEL 06-7732-8888

2012年6月2日(土)~二人で、どうむありがとう~
2012年6月3日(日)~みんな、どうむありがとう~

会場:東京ドーム
開場 15:00 / 開演 17:00(両日とも) 問合せ先:ディスクガレージ TEL 050-5533-0888

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