12月6日（火）・8日（木）の2日間に渡って、KOKIAのクリスマス･コンサート～KOKIA 2011 Christmas concert 「music like a prayer」～が催された。

公演は当初1日だけの予定だったが、チケットが即日完売となり、急遽追加公演を加えての２デイズ、最終日の8日も、満員の聴衆が会場であるキリスト品川教会グローリアチャペルを埋め尽くした。

毎年恒例のクリスマスコンサートだが、今年はファンからも特別の期待がかかる。なぜなら＜チャペル＞という舞台が、KOKIAの音楽世界をいつも以上に引き立てる格好の舞台装置となる事は確実だったからだ。

ステージに飾られた大きなクリスマスツリー。舞台の両脇をオブジェのように飾るパイプオルガン。そして天井近くから聴衆を見守るような十字架。雰囲気いっぱいのチャペルの灯りがゆっくりと落ち、KOKIAがステージに登場してコンサートは始まった。

「O come All Ye Faithful（御使いの主なる大君）」に始まり、KOKIAが小さい頃から親しんだ賛美歌、クリスマス・キャロル、ポピュラーなクリスマス･ソングに絶妙なタイミングでクリスマスコンサートに相応しいオリジナル曲を配置したパフォーマンス。

なかでも印象的だったのは、弾き語りで披露した公式未発表の新曲「愛はこだまする」。“I love you.”というシンプルな言葉を、祈りを込めるように聴衆とレスポンスしあうこの曲は、東日本大震災を含めて様々な出来事が起こった2011年という年を慈しみ、やがてくる新年が、希望と優しさに包まれた年であることを願うような響きに満ちていて、新たな代表曲となる予感を大いに漂わせていた。

その圧倒的な歌声で会場全体を優しく包み込んでいくKOKIA。一足早い歌のクリスマス・プレゼントで、会場を訪れた全ての聴衆の心を暖めていた。

このコンサートの模様は、来春にDVDとして発売される事が決定！チケット争奪戦の末、惜しくも観られなかったファンにとっても、きっと素敵な贈り物になるに違いない。

KOKIA 2011 Christmas concert 「music like a prayer」
12月6日＆12月8日　品川教会グローリアチャペル　
＜曲目＞
01. O come All Ye Faithful（御使いの主なる大君）
02. Away in a Manger
03. 聖なる夜に～holy night～
04. The Christmas Song
05. Let It Snow
06. Santa Claus Is Comin' To Town（サンタが街にやってくる）
07. きよしこの夜
08. 戦火の花
09. 愛と平和と音楽と
10. 罪滅ぼしの歌
11. 小さなうた
12. Petit Papa Noel
13. 愛はこだまする
14. 心のロウソク
15. Amazing Grace
16. いつか誰かを愛したとき

＜パーソネル＞
ボーカル：KOKIA
ピアノ／オルガン：浦　清英
ギター：古川昌義
ベース：上田ケンジ
パーカッション：山本恭久
ハープ：堀米　綾

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