ー 自然が合ってるんだね(笑)。虫が嫌とか、そういうのはなかった?
え、そういう風に見えます?
ー 案外ナイーブな部分もありそうだから(笑)。
ないですねー。何一つ不満が無かったですよ。
ー ボルネオレポートも読ませていただきました。孤児のオランウータンや、目の前で母親を殺されてしまった象の「ヤッピー」が印象的でした。
ヤッピーね。目の前でお母さんが撃ち殺されてしまったことで、ご飯が食べられなくなってしまったから、年齢的には18歳くらいなのでもう少し大きくて良い筈なのに、あんなに小さくて背骨も出てきちゃって。だから長くは生きられないと言われていたんだけど、ご一緒した谷口キヨコさんは今回4回目なので「ヤッピー、少し大きくなってる。」っておっしゃっていました。だから少し育ってはいるみたいですね。
ー “Starting over”は、 曲のテーマが「命〜LIFE」とのことですが、この曲はボルネオに行ってから作ったんですか?
そうです。テーマに関しても、環境についてのことがメインになるだろうとは思っていましたけど、だからといって「地球の為に何かしようぜ!」みたいな曲は嫌だったんです。
ー なるほど。
曲を作る時、まだ夜明け前の真っ暗なジャングルに行ったんです。キャノピーウォークという、何十メートルもある高い木を結んで掛けた吊り橋を渡って森の中を歩いていくんですが、歩いている間に夜が明けていくんです。虫の鳴き声しか聴こえなくて、夜空には星があってという状況から、急に空が明るくなって森がざわざわし始める。それで虫の声より鳥や猿の声の方が大きくなっていく。そういう風景を見た時に、朝が来るということは夜が終わるということだし、これはこのままを伝えた方が良いと思ったんです。
ー じゃあこの歌詞は本当にヨウヘイくんの目の前の風景そのもの。
そう。
ー あの時持って行ったのはウクレレじゃなかったんだね。
「TR-01 TEKTEK」というYairi Guitarのトラベルギターなんです。カントリーっぽい音がして良かったです。
ー それとこの曲では、アウトロでピアノを弾いていますよね。
2曲目に“結 -yui-”を収録しようと思った時に、“Starting over”から “結 -yui-”って突然時代が変わっちゃうような感じなので、インタールードのようなものでうまく繋げられたらと思ったんです。それでピアノで悲しげな感じのメロディを入れようということになって、別にフレーズとか何もないけど、どうしようかなって考えながら弾いてみたんです。
ー あのピアノがあることで、“Starting over”の世界観から、とても自然に “結 -yui-”に入っている気がしました。ライヴでよく喋りながらピアノを弾いて、次の曲にいくじゃないですか。
そう!そのイメージ。
ー すごく納得です。それと“ラブソングみたいに”は、インディーズ時代に“ラブソング”というタイトルでリリースされていますよね。タイトルを変えた理由は?
実際のところ、ラブソングを書こうと思って書き始めたんだけど、途中で恥ずかしくなっちゃったんです(笑)。だから女の子に対してではなく、最終的には音楽に対して書いた曲にしようと思って。実は先輩のシンガーが声が出なくなってしまった時があったんです。もし自分が明日の朝、目が覚めたら声が出なくなって何も歌えなくなってしまったらどうしようと考えた時に、それでもピアノやギターを弾くとか何かしらの形で音楽の傍にはいるんだろうなと思って、その気持ちを書きました。でもインディーズの頃はタイトルをそのまま “ラブソング”にしていたんですが、これは “ラブソング”じゃないなって(笑)。
ー 確かに(笑)。
でも音楽に対してのラブソングみたいな曲だから、 “ラブソングみたいに”とタイトルを変えました。
ー すみません、完全にラブソングだと思って聴いていました。
アハハ!
ー でも曲調も含め、とてもロマンチックだなと感じました。そういう意味では“鴨川”もロマンチックで個人的に大好きな曲です。
僕も大好きです!
ー 鴨川ってすごく有名だけど、地元の人からするとどういう存在なんだろう。
鴨川はカップルの聖地ですよ。
ー そうなんだ。
だから一人で歩く勇気ないです(笑)。
ー アハハ!この曲はいつ頃に作ったの?
山さん(山崎まさよし)のツアーでオープニングアクトをしていた時です。“ノラリクラリ”みたいに自分の思っていることをバーッと書く歌と、そうではない歌を分けたいと思っていて。 今年の目標ではないですが、自分が観た風景や経験とは全く関係ない、ただのストーリーのような曲も書いていかなければと思ったので、“鴨川”ではそれを試してみました。基本的には仲の良いカップルがイチャイチャする場所なんですけど、ここで悲しい話をしていたらどんな景色になるのかなと。そう考えたら、これはいいかもと思って。
ー 経験ではなかったんですね!
そうです。
ー でも鴨川デートはした?
しましたよ、若い時は。地元の人間なら、しない人はいないんじゃないかな。
浜端ヨウヘイ
「BIG MUSIC」
2015年6月10日(水)発売
収録楽曲
1. Starting over
2. 結-yui-
3. ノラリクラリ
4. 限りなく空
5. 大男のブルース
6. 鴨川
7. 群青ホライズン
8. ラブソングみたいに
9. BELONG-BELONG
10. スーパーマン
11. 無責任
12. MUSIC!!
[初回限定生産盤DVD内容]
≪Music Video≫
・結-yui-
・無責任
≪Live at ZUBIZUBAR in MIYAKOisl.≫
・ノラリクラリ
・限りなく空
・BELONG-BELONG
・Traveler
初回生産限定盤(CD+DVD)
XNAU-00009/B ¥3,500
浜端ヨウヘイ1st ALBUM「BIG MUSIC」リリースイベントミニライブ&サイン会
2015年6月13日(土)14:00~/16:00~
会場:銀座山野楽器 本店1F 銀座通り口 特設ステージ
2015年6月14日(日)14:00~
会場:天王寺ミオ 本館11F"ライトガーデン
2015年6月17日(水)18:00~
会場:タワーレコード広島店
2015年6月18日(木)19:00~
会場:タワーレコード渋谷店
2015年6月20日(土)14:00~ / 16:00~
会場:HMV三宮
2015年6月27日(土)16:00~
会場:タワーレコード梅田NU茶屋町店
2015年7月3日(金)18:00~
会場:新星堂カルチェ5仙台
2015年7月5日(日)13:00~ / 15:00~
会場:ラゾーナ川崎プラザ2Fルーファ広場グランドステージ
浜端ヨウヘイ TOUR2015「BIG MUSIC」
2015年7月11日(土)17:30 / 18:00
福岡 DRUM SON(問)キョードー西日本 092-714-0159
2015年7月12日(日)17:00 / 17:30
高知 X-pt.(問)デューク高知 088-822-4488
2015年7月21日(火)18:30 / 19:00
大阪 umeda AKASO(問)グリーンズ 06-6882-1224
2015年7月22日(水)18:30 / 19:00
APOLLO BASE(問)JAILHOUSE 052-936-6041
2015年7月31日(金)18:00 / 19:00
東京 代官山UNIT(問)ソーゴー東京 03-3405-9999
■ チケット料金:¥3,000(税込)ドリンク代別
※福岡、高知、大阪 全自由 / 名古屋、東京 スタンディング
■ 未就学児入場不可