ー 個人事で恐縮なんだけど、実は私、全くの京都初心者なんです。観光地でなくても良いんだけど、鴨川以外でヨウヘイくんのお勧めの場所ってある？

僕、京都の街って大好きなんですよね。寺社仏閣もあるし、散歩するなら三条通りをずーっと西の方に行ってもすごく良いですよ。それと紅葉の時期、将軍塚というちょっとマニアックなスポットがあるんです。勿論知ってる人は知ってるけど、モミジがすごく綺麗なのに観光客がいない！


ー いいな。

あとインクライン。今は使っていないトロッコの線路がずっと敷いてある場所なんです。ここはお散歩ロードですね。めっちゃ良いですよ。


ー ありがとうございます。もし京都に行く時は行ってみます！

是非！


ー 曲の話に戻りますが、“群青ホライズン”は、疾走感や音の抜け感がヨウヘイくんのサウンドとしてはちょっと珍しい感じがしました。

キャッチーですよね。


ー ええ。それにちょっと懐かしい感じ。90年代のJ-POPっぽいというか。

多分僕が聴いて育ったJ-POPですよね。僕は完全にビーイング世代ど真ん中なんです。アニメのエンディングとかでDEENやFIELD OF VIEWを聴いてハマりました。あとはTUBEを掘り、WANDSに辿り着き、T-BOLANを聴き…という感じ。その辺から少し渋めな音楽が好きになってきましたね。織田哲郎イズムが半端ない！


ー おぉ！そこだ、この “群青ホライズン”を感じた爽やかさは。

でしょ（笑）。


ー この曲は宮崎県雲海酒造「木挽BLUE」のCMソングですが、書き下ろしですか？

そうです。先方からは爽やかさと海をイメージさせて欲しいとお話があったんです。それと「BLUEという単語を入れてください。」というご要望もあったので、それは頑張りました。BLUEって歌詞にする時はどうしても悲しい方の意味になることが多いので、どうすれば良いか色々と考えました。特にサビの部分は少し大変でしたが、初めて書き下ろしという作業をしたので、すごく楽しかったしやりがいがありました。


ー 7月からツアー【浜端ヨウヘイ TOUR2015「BIG MUSIC」】が始まりますね！

はい。まぁ一年中ツアーをしているみたいな人間ですからね（笑）。それでも、もっとライヴはしたいです。


ー ほんとに？それは凄い。

だってまだ全県弾き語りツアーも終わっていないですから。リリースがあったので中座しちゃっていますけど、それも続けたいし早くもっと色々な街に行きたいな。


ー こういうところでライヴをしてみたいという場所はある？

（スタッフを見ながら）新橋の居酒屋？アハハハハ！

スタッフ：“BELONG-BELONG”を新橋で疲れたサラリーマンや親父さん達が呑んでる酒場とかに流れるようにしたいんですよね。あの曲が絶対響くと思うから。


ー それいい！

酔っぱらいソングって、ずっと書きたいと思っていたんだけど、なかなか書けなくて手つかずだったんです。でも上京してきてから、僕が今暮らしている街の焼き鳥屋さんに毎日行っていたんです。来たばかりの頃はそんなに忙しくもなかったし用事もなかったから、暗くなるまで部屋に居て、夜になったらその焼き鳥屋さんに行って。そこで毎日飯を食わせてもらってたら「あんたそろそろウチの歌書きなさいよ！」って言われて（笑）。だからこの“BELONG-BELONG”を書いて持って行った時には、すごく喜んでくれました。


ー じゃあ今度はそれを新橋で広めると（笑）。その時はヨウヘイくんも呑みながらやれば？

アハハハ！


ー お酒は強いんでしょ。

強いです。赤ワインだったら3本飲んだら酔っぱらうかな。生ビールなら20杯くらい？

スタッフ：アイルランド人じゃん！

＜一同爆笑＞


ー【浜端ヨウヘイ TOUR2015「BIG MUSIC」】はどういうライヴにしたいですか？

このツアーで僕のことを初めて観に来てくれる人も沢山いるだろうから、僕のことをもっと知ってもらわなければとも思うし、そういう意味では自己紹介代わりというか名刺代わりのライヴになると思います。このアルバム自体もそういう意味を持つ作品になったと思うので、「ここから始まったんだぞ！」ということを知ってもらう為にも、この作品を沢山の人に届けに行きたいです。


ー 最後にmFound読者のみなさんに一言お願いします。

いつもお世話になっております。浜端でございます。本当にゴツゴツしておりますけれど（笑）、浜端ヨウヘイがギュウギュウに詰め込まれた良いアルバムになりましたので、是非一度聴いてもらいたいと思います。いや、一度と言わず二度三度聴いていただいて。またこのアルバムを聴いていただいてライヴにも来てもらうと、より楽しめるでしょうし「ライヴって、音楽って良いな。」と感じると思うんです。それはもしかしたら僕自身が一番そう感じているかもしれません。それが伝われば良いなと思っています！


ー ありがとうございます。ツアーも楽しみにしています。


取材・文／秋山昌未