今年4月にベースのIKÜZÖNEの訃報はメンバーやファンだけではなく、音楽業界に大きなショックを与えた。そんな中、8月にベストアルバム『LOUD&PEACE』をリリースし、9月19日にはIKÜZÖNEの遺作となった、W-A Side Single『Run to the Sun/Walk with Dreams』をリリースするDragon Ash。この15年という歳月を振り返りつつ作品に対しての想いを語ってもらった。
ー 15周年ということで、おめでとうございます!
全員:ありがとうございます!
ー また、IKÜZÖNEさんの逝去、お悔やみ申し上げます。7月、8月と「REST IN PEACE IKÜZÖNE~」というIKÜZÖNEさんの追悼ライブを行われましたが、どういう想いで全5公演回られましたか?
Kj:それぞれ色々な想いはあったと思います。簡単に形容できる感情ではないけど、でもやって良かった。特別なライブでした。
ー では作品のお話ですが8月にリリースされたアルバム『LOUD&PEACE』はタイトル通りLOUDなロックナンバーとPEACEな名曲群をそれぞれにコンパイルしたWコンセプトという企画ですが、そのようなコンセプトに至るきっかけを教えてください。
Kj:15周年に何をやるかみんなで打ち合わせをしてそのとき出てきたアイデアです。
ー そうでしたか。このアルバムは15th Anniversary作品でもありますが、みなさんが感じるこの15年、またご自身が加入した後からの一番の変化や想い出深いエピソードなど、お一人ずつ教えていただけますか?
Kj:あっという間という感じではないね。かと言って、長いと感じたこともないけど。でも実際高校生が結婚してガキがいたりするんだから、それは凄いことだよね。
桜井:ターニングポイントというものは考えたらキリがないですが、ずっと続いていることの格好良さだったり素晴らしさは、こういう機会がある毎に噛み締めるられるかな。まぁ、帯を絞め直すというか、ただずっと続くんだと思っているだけでは続かないので引き締める良いタイミングではあると思います。
BOTS:最初はキーボード台の上にギターのハードケースを乗せて、すごく揺れる中で演奏をしていたので、初期から比べると機材の変化も含め、どんどん変わっていきました。それが自分としては大きいですね。あと俺の周りはスタッフも結構変化しているかな。今一緒にやっている人は長いけど、他のメンバーに比べれば変化が多いポジションだと思います。
DRI-V:自分の中で記憶に残っているのは、『Río de Emoción』(2005年)の時にサンバのテイストを入れて、よりパーカッシヴになったことです。それによって今迄の自分の音とビートの理解度を更に上げてくれました。それまでダンスだとワンエン、ツーエン位までしか取ってなかったのを16ビートで感じるようになりました。
ATSUSHI:なかなか無い形態だと思うんです。こういうバンドにダンサーがいるというのは。でもみんな理解もあって始めたわけなんですけど、最初は居場所を見つけるのが大変だった気がします。
ー 居場所ですか?
ATSUSHI: バンドにギターやドラム、ベースがいるような感じでダンサーがいることが、もっと他のダンサー達の為にもなると思ったのでスタートしましたが、 実際始めていく中で、最初はなかなか前例がないことだし、そういう意味で踊りとしての居場所を見つけるのが大変でした。でも、時間が経つにつれて、途中からDragon Ashにダンサーとして居る役割、担う役割というものが見つかってきました。
ー 確かに、実際ライヴを観させていただくまで、ダンサーという存在がDragon Ashというバンドの中でどういう表現をするのか、想像がつきませんでした。
ATSUSHI:そうでしょ。
ー でも、ステージングを観ると、納得しました。
ATSUSHI:そう思っていただけたら、私、光栄でございます(笑)
ー HIROKIさんはいかがですか?
HIROKI:最初に俺がサポートで来た時に、みんなまだ22歳位だったのが、当時の自分の年齢33歳位になっているというのは、考えると凄いですよね。俺はすげー子供だったなって。
メンバー:あははははは!!!
DRI-V:HIRO兄ー!
ロックの学園 in 東北 体育館ライブ
10月21日(日)
会場 東北文化学園大学
時間 開場 11:30 開演 12:00
http://www.rocknogakuen.jp/
湘南音祭vol.4.5
10月27日(土)
会場 横浜BLITZ
時間 開場 14:00 開演 15:00
http://www.shonanotomatsuri.com/